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社員同士の雑談が「仕事」だけな会社は、伸びないし活気もない

「部下が頭を使わなくて困る」とグチっている方。たとえ声に出さなくても同じようなことを思う方は多いのではないでしょうか。今回の無料メルマガ『がんばれ建設~建設業専門の業績アップの秘策』では、著者の降籏達生さんが建設会社を例に、上司が強すぎる会社はかえって部下が頭を使わなくなってしまうとした上で、その解決方法を提案しています。

なぜ社員が頭を使わないのか

少しは考えてから仕事しろ」とか「もっと頭を使えよ」という言葉をよく建設会社で聞きます。そんな会社の特徴があります。

1.上司が強すぎる

上司の発言が強すぎると、部下は考えなくなります。まさに日大アメフト部監督と選手の関係です。すると上司が頭で、部下は手足となり、上司の考えたことだけをやる手足の存在になってしまい頭を使わなくなるのです。

松下幸之助は「60点の能力があれば、その人にどんどん仕事を任せたらいい」と言われています。

2.アイデアに困ると会議で解決しようとする

建設業の人たちは会議やミーティングが大好きです。社員が考えない会社は、アイデアが必要になると、大勢の人を集めて会議をするのです。「何かいいアイデアはないかな?」と司会者は言いますが、会議の参加者のほとんどは真剣に物事を考えていません。結局ろくなアイデアが出ないのです。

アイデアはまずは一人で24時間ずっと考えることが必要です。すると、お風呂にはいっているときにふと、浮かぶものです。

3.過去に経験した方法にこだわる

建設業は経験工学とはいえ、過去の経験にこだわると新しいアイデアが葬り去られ、結果として誰も考えることを止めてしまいます。こういう人は「やったことがないから、できません」が口癖です。

4.社員同士の話題が仕事しかない

普段の雑談や、懇親会での社員同士の話題が仕事しかない会社は考えることのない会社です。一方、趣味や旅行、さらにはスポーツの話題で盛り上げる会社は社員が仕事以外の興味を持っています。

社員が異業種交流会に盛んに参加する建設会社は社員のオリジナリティが高いです。こういう会社は頭で考える習慣が身についています。

どうでしょうか。1つでも当てはまる場合、改善の必要があります。社員が自分の頭で考えない会社は創造性がないだけでなく社内に活気がありません。考える社風を作りましょう。

image by: Shutterstock.com

降籏達生(建設コンサルタント)この著者の記事一覧

ダム、トンネル等大型建設工事の参画経験を有し、テレビ、ラジオ、新聞に出演中の降籏達生さんが、「儲かる」「身につく」建設(土木、建築、設備、電気、プラント)関連情報を厳選。建設業の業績アップ、技術者育成、技術提案、原価低減ネタを紹介します。

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【著者】 降籏達生(建設コンサルタント) 【発行周期】 週刊

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