ソフトバンクも参入へ。スマホ決済の競争激化が面白くなってきた

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ソフトバンクとヤフーの合弁会社は7月27日、2018年秋よりバーコードやQRコードを使って決済ができるスマホ決済サービス「PayPay」(ペイペイ)を開始することを明らかにしました。すでに中国、特に上海ではほとんどの店で使えるようになった「スマホ決済」。ケータイ/スマートフォンジャーナリストの石川温さんは、自身のメルマガ『石川温の「スマホ業界新聞」』で、ソフトバンクの参入によって「スマホ決済」がどこまで普及するのか、どのサービスが残るのか、競争激化が面白くなってきたと期待感を示しています。

ソフトバンクとヤフーが連携してスマホ決済「PayPay」を開始━━「ソフトバンクの営業ノウハウ」をどこまで生かせるか

ソフトバンクとヤフーは、2018年秋よりスマホ決済サービス「PayPay」の提供を開始すると発表した。PayPayを提供するにあたり、ソフトバンク・ビジョン・ファンドが出資し、インドで最大の決済サービス事業者であるPaytmと連携していく。

座組としては、ソフトバンクと口座数4000万を超える「Yahoo!ウォレット」の顧客基盤を活用。Yahoo! JAPANアプリから「PayPay」の機能を利用できるようになるという。

決済方法は店舗側がレジ付近に提示したQRコードをユーザーがアプリで読み取る方法と、ユーザーが提示したバーコードやQRコードを、店舗のレジでスキャンする2つの方法が提供される。

前者の場合、店舗側が負担する決済手数料を開始から3年間無料とする。この施策は、筆者が日経電子版「モバイルの達人」で7月5日に報道したとおりだ。

店舗開拓においては、リリースによると「ソフトバンクが持つ営業ノウハウを活かした加盟店の獲得」とある。

3週間前のこのメルマガで「理髪店で髭を剃ってもらっていたら、営業マンが『ソフトバンクです』といって、Yahoo!スマホ決済の資料を置いていったのを見せてもらった」と書いたが、まさに営業マンが「ソフトバンクです」と名乗った背景には、ヤフー独自で展開するサービスではなく、ソフトバンクががっちりと絡んでいる、グループの総力をあげたプロジェクトだったというわけだ。

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