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人気コンサルが若き日の屈辱から生み出した「役割シート」の効用

仕事を進めるうえで重要と言われる、計画・実行・評価・改善のPDCAサイクルですが、なかなかスタッフ全員に浸透しないと頭を悩ませている方も多いのではないでしょうか。今回の無料メルマガ『飲食店経営塾』で著者の飲食店コンサルタント・中西敏弘さんが紹介しているのは、PDCAを仕組み化できる「役割シート」と呼ばれるもの。中西さんは記事中、その活用法もレクチャーしてくださっています。

毎日のPDCAを仕組み化する方法

「中西さん! 今日、あなたは肉場に入る前に、未来のイメージをしてから仕事につきましたか?」

とは、僕が120席の焼き肉店で働き始め、初めて肉場に入ったけれども、上手く回せず、1時間ちょっとでポジションチェンジをさせられたときに、上司のマネージャーから掛けられたことば。

正直、すごくムカついたけれども、何も反論ができなかった。なぜなら、確かに、その日は「未来をイメージ」することなどせず、「なんとかなるやろう」っという自分の甘さがあったから。

この日以来、店に入るときは、その日に起こる事を想定イメージすることが一番最初に行う仕事になった。

などなどを、机に座って5~10分考えてから、仕事に入るようになった。それ以来、営業をしていて、「しまった!と思うことはほぼなくなった。なぜなら、ある程度その日に“起こりそうなこと”をイメージしてから仕事に入っているので、つまり、ある程度の「心の準備が事前にできているから、どんなことが起こっても、余裕を持って対処できるようになったからだ。

こんな経験から、今、各ご支援先では「役割シート」なるものを店長に活用してもらっている。

今日の想定売上。各スタッフの担当。

各スタッフに対して、その日に起こりそうなことを店長が想定し注意点や各人の課題を記入する欄を設けている。そして、一日の営業が終わると、各スタッフに自分の振り返りをしてもらって、その振り返りに対して、店長がフィードバックする。

このシートを店長が使うようになることで、スタッフに対しても、その日の営業をイメージさせることができるとともに、目標設定もさせることも可能となる。これは、店長にその日の営業の計画を立てさせ、実行し、振り返りをし、さらに改善し、明日に活かす、つまり、PDCAを毎日効果的に行えるように考えた仕組みということだ。

仕事を効果的にするには、PDCAが大切だということは、皆さんご存知のはず。しかし、これを「店の仕組み」として落とし込みができないと、店長が勝手にPDCAを回すということは期待できない。この「役割シート」は、毎日の営業を効果的に行うための仕組みとしてすごく効果的である。

image by: Shutterstcok.com

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【著者】 中西敏弘 【発行周期】 毎週2回

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