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子どもの自殺が一番多い9月。我が子を守るためにやるべきこと

悲しいことに、夏休みが終わって新学期が始まったばかりの今の時期が、子どもの自殺が一番多いと言われています。私たち大人や親は、この事態を少しでも食い止めるために一体何ができるのでしょうか? 今回の無料メルマガ『システマティックな「ま、いっか」家事術』では、著者の真井花さんが、このような事態を減らすための子どもたちへの対処の仕方をご紹介しています。

9月の恐怖

さて、本日は苦しく悲しいお話。

子供の自殺がもっとも多いのは

9月

なんです。9月、つまり夏休みが終わって学校が再開される時です。言い換えれば、その子たちにとって学校に行くことは

・死ぬほどイヤ(×_\)

だということです。文字通り、自分から死を選ぶほどイヤなんです。……悲しいよね(T-T)

おそらく夏休み前に形成された学校での人間関係が破壊的に悪く、そのためにその場所に戻りたくないということです。

日本の学校は、非常に

同調圧力が強い

集団です。要は『みんなと同じ』ことがとても重要で少しでもハズレると、踏みつぶされかねない集団なんです。

学校を死ぬほど嫌いになっている子は、(ごく自然なことですが)おそらくどこか他の子と違うところがあって、この圧力に踏みつぶされそうになっているんだろうと思います。

学校は、朝から晩までずっと同じ価値観、同じ敷地同じ人たちと過ごす、極めて閉鎖的な場所です。だからこそ、ココで虐められたり仲間はずれにされるのは、『死ぬほど辛い』ことになっちゃうんです。そりゃそーだ。

なので、その子が上手くやっていける学校に通うことができるならそれが一番なわけで、そのためには

学校を変える

のがイイんですよ。究極的な手段ですけどね。

でも、それは

・そう簡単にはいかない(T-T)

でしょう。学区制が実施されているところも多いし、そうでなくても距離的に通えないこともある。しかも、学校を変えたからといってそこでウマく行くかは、行ってみないと分からない。その意味で、これは最後の手段ですね。

そこでオススメなのが、所属するグループを複数持つことです。つまり

学校外のグループに参加する

ことです。これは、学校外のグループに参加することでその子にとっての

学校の比重を相対的に低く

しようとするものです。子供にとって学校とは、生活の全てです。それは大人が考える以上に圧倒的な存在感を持っているわけです。別の言葉でいえば、生活全体での

比重が高すぎる(;。;)

んですよ。というか、高いとか低いとかじゃなくほとんど

唯一

で、比較さえできない状態が多いんじゃないでしょうか。逆に言えば、学校を『唯一』の地位から引きずり下ろすことができたら、学校内での出来事や価値観を相対化することができるのではないかと思うんです。

学校が人生のすべてのような状態では、そこでの窒息感は文字通り窒息をもたらしてしまいます。

ところが、学校以外に別の所属グループがあると、学校の比重はちょっとは低くなりますよね? つまり、人間関係もつまづきもそれだけ軽くなるわけです。

つまり、学校での人間関係や生活がキツくても、他の場所で自由でノビノビ振る舞えるなら、『死ぬほどイヤ』まで思い詰めずに済むのではないかと思うのです。いわゆる、息抜きの場所を作るということですね。

こういう目的ですから、可能なら

場所・コト・人が学校と似ていないグループ

の方がより息抜きしやすいでしょう。

子供の場合、行動範囲の中心にあるのは、学校なので学校外に出ても学校の友人や評価から離れられないものです。もっと言えば、学校で虐められているような子は、近所の塾などでもその過酷な人間関係から逃れられずにいるのです。

なので、

数駅離れた場所にある

と、必然的に出逢う人が学校と関係のない人たちになり息抜きしやすくなるでしょう。また、学校の勉強や部活などと関係のないもの、

・カラオケ
・将棋
・ヨガ
・料理教室
・ダンス
・チェス
・釣り
・ボウリング
・バードウォッチング…

などなど。学校内での評価が持ち込まれないものがより良いはずです。

さらには、グループの構成員が

多様な属性

になっているとますますいいでしょう。要は、国籍年齢や性別や職業などに

偏りがない

ということです。子供だけの閉鎖的でちっこい知性の考えることと、じーちゃんや李さんの考えることは違うもんだからです。そんな違う考えに触れることで、

・そんな考えもあるんだな…

と、ものの見方や考え方が変わるかもしれないからです。

ちなみに。全然カンケーないんですが、経団連のメンバーって

・中高年
・男性
・日本人
・転職経験なし
・サラリーマン社長

という属性で全員共通しているそうです。いや、それだと

・同じ考え方しかできない

んじゃないかと心配しちゃうのは私だけでしょうか( ̄∇ ̄)。女性の視点とかグローバルとか言ってないで、メンバーを見直したらいいだけなんじゃないですかね。

同調圧力が強すぎる日本の学校。うまくなじめない子が死ぬほど苦しむ前に、息抜きできる場所を見つけてあげてくださいね。

image by: Shutterstock.com

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食べるのは大好きだけど、作るのは超苦手。棚拭きとアイロンがけが何より嫌い。そんな家事オンチだった私がソレナリに家事をこなせるようになったワケ。家事全体を見渡して、最小の手間で最大のリターンを得る、具体的なシステムをお知らせするメールマガジンです。

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【著者】 真井花(まないはな) 【発行周期】 週3回(月水金)刊

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