人間関係で悩んでいる人の共通点として「相手側に問題がある」と捉えていることが多いそうです。しかし、「相手からすればそういうタイプも同じように問題がある人」とバッサリと斬るのは、無料メルマガ『サラリーマンで年収1000万円を目指せ。』の著者で、学歴やコネが無くても年収1,000万円になれるスキルをセミナー等で多くの人に伝えている佐藤しょ~おんさん。今回の記事では、人間関係を良好に保つ秘訣のひとつ、「相手に伝わる話し方」を紹介してくださっています。
話ながら観察する
人間関係で問題が起こって悩んでいる人って、いつの時代も一定数いるわけです。私もセミナーでは、「おカネ」、「健康」と並んで「人間関係」が幸せのキーだと説明している関係上、ここに問題を抱えている人を多数見て来ました。
そんな人に共通しているのが、人間関係がトラブルのは相手側に問題があるからだ、と考えていることだったりします。これは同質結集の法則が働いているわけですから、相手に問題があるというそういう人なら、相手から見てあなたも同じような問題がある人なんですよ。相手にだけ一方的に問題があって、自分には非がありませんよ、という方がレアケースで、ホントにそうならそんな人と繋がったり、付き合ったりすることにはなりませんから。
これが上司と部下とか、取り引き先の人間とか、見ず知らずのお客さんという関係性なら、同質結集と言えない可能性がありますが、結婚相手、交際相手ならまず間違いなくあなたにも同質の問題があるんです。問題があるもの同士でつるんでいるか、つるんだ結果結婚に至ったわけですから。
そしてこのような相談者に多いのは、言語化能力が一般の人よりも一段低いということです。相談者とあれこれやりとりをすると、話が拡散して話をしているテーマがドンドンズレていくんです。そして説明していることが、客観的な状況なのか、その人の心情や感情なのかが絡み合って、分離が出来ず、タダのグチを聞いているだけになりがちなんですね。
そういう人に限って、
■ 相手が私の話を聞いてくれない
という悩みを抱えていたりします。
それって聞いてくれないじゃなくて、聞いてもらえるように話していないんじゃありませんか?会話というのはキャッチボールですから、ボールを受け取る方だけじゃなくて、投げる方にもルールとか作法とかが課せられるわけですよ。テキトーに好きなところに投げ散らかしたボールを、ちゃんと拾ってくれないと嘆いても、それはムリですよね。
コミュニケーションって、相手が知りたいことを推測して、その的を常に意識しながら、相手の反応を探りつつ、方向性と組み立てを微調整して伝える必要があるんですよ。コミュニケーションが下手な人って、話す側が話したいことを、話したいやり方で(それは半ば思いつきで)、脈絡もなく相手に投げつけるんです。
それをされると聞いている方は辛くなるんですよね。ちなみに私の母親がそれですが。
そういう人へのアドバイスは、
- 話のテーマを絞る
- テーマからズレてきていないかを確認しつつ話す
- 相手への伝わり具合を観察する
- 伝わり具合によって話し方、事例、形容詞を微調整する
なんです。
ちなみにこれ、セミナーで私がいつも気にしていることです。
ここでもコミュニケーション編で解説する客観視が有効になるんです。つまり、会話って自分が熱くなって、自分の思いの丈を、エネルギーを込めて、顔を真っ赤にして喋ったら伝わるわけじゃないんです。それは主観的に言いたいことを喋っているだけですから。
そうではなくて、喋っている自分を俯瞰して、周りを見渡しつつ、相手の反応を確認して、自分は冷静さを保ちながら話す必要があるんです。そうすると、話ながら自分の視野が広がるのが分かりますから。
- あ、こいついま目を背けたな
- このテーマは興味ないんだな
- お、目が輝いてきたぞ
- この相槌はちゃんと理解している感じだな
- あれ、この譬えでは刺さらないのか
みたいなことが分からないとダメなんです。
ところがコミュニケーション力が無い人って、自分が喋ることに一所懸命になっちゃうんですよね。で、最後は自分の言葉に酔っちゃうわけ。その酔いが相手に伝わらないと、話を聞いてくれないって考えちゃうんです。
まずはここを修正したら良いと思いますよ。
image by: Shutterstock.com