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「できるパパ」がする家事は「週に1回」じゃなくて「毎日1回」

「子どもが言うことを聞かない」「ママの愚痴にどう応じたらいいか」など、育児に関する悩みを持つパパも多くいることでしょう。メルマガ『子どもを伸ばす 親力アップの家庭教育』著者の柳川由紀さんが、それらパパによくある悩みや不安を解消するヒントを与えてくれます。そして、「手伝っている」「やっている」と胸を張るパパも勘違いしがちという、「ママが本当に喜ぶ家事」についてアドバイスをしています。

パパの心構え

今日は、パパが育児にまつわる悩みや不安の解消になるヒントをご紹介します。

1.まずは「受け入れる」こと

パパの育児に関するアンケートをとったことがあります。その中に「子どもがこんなに言うことを聞かないとは思わなかった!」というものがありました。でもそれは、「パパ目線、パパが主体」になり「言うことを聞かせよう」と思うからです。

なぜ、言うことを聞かないのか?を「子ども目線、子ども主体」で考えてみると解決に向かいます。子どもの気持ちをまずは受け止めて、子どもに共感することが一番大切です。いきなり「ダメだよ」と言っても子どもの気持ちは変わりません。

2.聞き役に徹する

子どもが幼い時期は、パパよりもママの方が子どもと接する時間が長くなるのは必然かもしれません。仕事をしているママなら家事も含めた忙しさはパパよりも大きいかも知れませんね。ママが愚痴を言ったり、弱音を吐いたりしたとき、パパは「励まそう」「力になろう」とここぞとばかりアドバイスをしがちです。

けれども、ママは、アドバイスをもらいたいのではありません。ただただ聞いてほしい、共感してほしい、そういう状態の自分を受け止めてほしいのです。ママからそうした愚痴や相談をされたときは、アドバイスモード、解決モードにならずに、「そうなのかー、今そういう気分なんだね」とまずは受け入れてあげましょう。

3.役割の幅を広げる

核家族の現代では、子どもがママとべったり、という家庭がほとんどです。ですからパパは、時にはおじいちゃん、お婆ちゃん、近所のおじさん、といった役になることも必要です。

そして、もちろん、パパにしかできないこと、つまり、ママができないことをすることが必要なのです。ママの手伝いをするのではなく、パパ自身が主体的に子どもと関わることが、子どもにとっても、家族にとっても良い環境を作り出すのです。

家庭教育アドバイス…「ママの家事とパパの家事の違い」

家事を助けてくれるパパが増えてきて、ママたちにとってはとても嬉しい限りです。そんな優しいパパたちですが、できれば一つ確認してほしいことがあります。 「僕、ちゃんと家事として料理してますよ」と言うなら、毎日の一食を担当してくださいね。週に一度程度、バーベキューや「男の料理」と称した凝ったメニューを家族に作るのは家族も大喜びです。けれども週に一度程度の料理作りは「家事」ではなく家族のイベントです。

「ゴミ出し」も同様です。玄関にまとめられたゴミをパパが集積所まで持って行くことも家事ではありません。毎回、台所、トイレ、子ども部屋、リビングなど家中のゴミを一つに集め、それぞれのゴミ箱には新しいゴミ袋をセットしてゴミ集積所まで出してこそ「ゴミ出し」という家事です。

ママの負担を少しでも軽くしてあげよう、というその気持ちはママにとっては嬉しいことです。パパの役割として家事を担うならば、しっかりと一から十までやりましょう。

image by: shutterstock.com

家庭教育アドバイザー 柳川由紀この著者の記事一覧

家庭教育のプロとして、教育相談員の経験を生かしながら、親としての接し方のコツをお伝えします。子どもは、親のサポートの仕方でずいぶん変わります。子どもの能力を最大限に引き出せるよう、まずは親力をアップさせましょう。専門である教育心理学、家庭教育学をベースに家庭の中でできる「子どもを伸ばすためのコミュニケーション術」を「親の力」に視点を置き配信予定です。乳幼児、小学生、中学生、高校生、大学生など発達段階に応じた子どもへの声掛けを具体的にご紹介します。

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