去る2018年9月、米ラスベガスで開催された「アマチュアオリンピア」で日本人初のIFBB(国際ボディビル・フィットネス連盟)メンズフィジーク・プロ選手が誕生しました。その一人が、メルマガ『-エビデンスによる最新ボディメイク-【博士のダイエット&バルクアップ研究所】』著者でダイエットを科学的に分析するプロトレーナー・山本義徳さんから指導を受けている、田口純平さん。今回は、特別企画として山本さんと田口さんによる師弟対談を、内容の一部を抜粋してお届けいたします。
※この対談の全文は、山本義徳さんのメルマガ『-エビデンスによる最新ボディメイク-【博士のダイエット&バルクアップ研究所】』に1月中にご登録いただくと全文お読みいただくことができます。
「世界で勝つための体づくり」とは?
──お二人はどのようにして知り合ったのですか。
田口:僕は社員としてベストボディ・ジャパン事務局で働いていた時期があって、そこで山本先生はトレーニング指導やセミナーをやられていたんです。でも、その当時は直接ご指導いただくことはなく、あいさつをさせていただく程度の間柄でした。でっかい人だなあ…というのが第一印象です(笑)。
山本:当時の田口くんはベストボディで優勝していて、肩幅が広く骨格的にも恵まれているという印象を受けました。
田口:その約2年後ですね、再会したのは。
山本:1年ほど前に井上ジュニアくんのカウンセリングをしたことがあったんですね。その流れで、こんどは井上くんから、ここ(ICONIQ)で田口くんを指導してほしいという話をもらったんです。
田口:山本先生は海外での経験が豊富で、オリンピアも現地で観戦されています。かつ、業界においてはサプリメントの博士のような存在です。結果を残されていて、なおかつ豊富な知識もお持ちです。山本先生に教わることで遠回りをせずに目標にたどり着けるのではないかと思い、お願いさせていただきました。
──山本さんの指導を受けるようになったのはいつごろからですか。
田口:2018年8月の東京フィジーク選手権で優勝した後ですね。食事面は、それまで僕がやっていたものとは完全に真逆のことを教えていただきました。
山本:それまでの田口くんは、かなり摂取カロリーを制限していたんです。2000㎉ほどしか摂っていなかったのを3000㎉くらいまで増やしました。
田口:正直、最初は「大丈夫かな?」と思いました(苦笑)。食べるのが怖かったです。それまでの僕はどうしても絞ることを重視していたので。
山本:摂取カロリーを落としすぎてしまったがために、筋量が落ちて代謝が下がってしまう。それで絞れなくなったから、さらに摂取カロリーを落として…という悪循環にはまってしまう人は少なくないです。そういったときは、逆に摂取カロリーを増やして代謝を上げることで、うまく絞ることができます。
田口:おかげで、その後に出場したオールジャパン選手権、アマチュアオリンピアでは結果を残せました。
──山本さんに教わるようになって、トレーニング面、栄養面で特に変化したことはなんでしょうか。
田口:まず本格的に取り組んだのがサプリメントです。僕はそれまで、サプリはほとんど摂っていませんでした。摂っていたのはプロテインとBCAAくらいで、知識もあまりなかったです。山本先生に教えていただいてEAA、クレアチン、ビタミン系などいろいろ摂るようになりました。ハーブ系のアシュワガンダなどは僕にとってはまったく未知のサプリメントでした。回復系のサプリだと教示いただいて、就寝前に飲むようにしています。
山本:健康面、関節の保護などを考えてチョイスしました。健康面や関節などは見落とされがちな部分ではあるのですが、風邪を引いたらトレーニングを休まざるをえなくなります。また関節を痛めてもトレーニングはできません。トレーニングを続けていく上でもっとも大切なのは「健康でいること」です。まずはトレーニングが継続できるよう、健康でいられるためのサプリメントがベースになります。その次の段階として、筋肉を発達させるためのサプリメントがあります。
飛行機の長時間フライトによる体の「むくみ」、対策は?
──長時間、飛行機に乗ると体がむくみます。フライトによるむくみの対策は?
田口:それも事前に山本先生に相談しました。水分をたくさん摂って、座席はいつでもトイレに行けるよう通路側の席にしました。水分を摂ってトイレにいくということを繰り返したので、現地についてからもむくみはあまり感じませんでした。
山本:海外の大会に出場する際に考えなければいけないのは、食材を現地で調達できるのか。できないのならば、どのようにして持っていくか。水分摂取をどうするのか。時差ぼけにどのように対応するのか、などになります。
──時差ぼけによって体がむくみやすくなったりは?
山本:あります。コルチゾールやアドレナリンが出ることで、むくんでしまいます。
ボディビルの掛け声「肩メロン!」とは?
──また最近は変った方向でボディビルが注目されました。掛け声がメディアに取り上げられることが多くなりました。フィジークとボディビル、また国内と海外に掛け声の違いはあるのでしょうか。
山本:日本のフィジークの大会だと「〇番、かっこいい!」という掛け声がありますよね。ボディビルの大会で「かっこいい!」という掛け声はまず聞かれません。「かっこいい」が誉め言葉にならないジャンルはボディビルくらいではないでしょうか(苦笑)。
田口:一般的な応援の仕方としては「肩メロン!」などよりも「かっこいい!」のほうがいいかもしれないです(苦笑)。ただ、応援していただけるのはうれしいことです。
山本:ボディビルでの掛け声は「〇番の腹筋すごい!」と、部位を褒めるものが多いです。フィジークはトータルパッケージとして魅力を競うものなので「かっこいい!」という表現になるのでしょう。
※この対談の全文は、山本義徳さんのメルマガ『-エビデンスによる最新ボディメイク-【博士のダイエット&バルクアップ研究所】』に1月中にご登録いただくと全文お読みいただくことができます。この機会にぜひご登録ください。
取材協力:ICONIQ
取材:藤本かずまさ