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ボディメイクのプロが「本格トレーニング開始は2月」を推奨する訳

年始のトレーニングにいつも失敗するという相談に、メルマガ『届け!ボディメイクのプロ「桑原塾」からの熱きメッセージ』の著者、桑原弘樹さんが提案したのは、本格スタートを2月に置くというトレーニング術でした。実はこれ、プロ野球選手のトレーニング方法にも通じ、日本の気候にもマッチした考え方のようです。桑原さんはさらに春先に向けて強度を上げる際のアドバイスも送っています。

スタートダッシュに失敗しないために

Q. 自分はいつも年始のスタートダッシュに失敗します。気持ちは前向きなのですがトレーニングの強度があがらなかったり、変な疲れがたまってしまったりして、むしろ年末の方がよかったと思うほどです。桑原さんは年間300回以上のワークアウトを実践する中で、年始はどのような工夫をされているのでしょうか。ちなみにコンテストなどには出場予定がありません。(29歳、男性)

桑原塾長からの回答 ~年始のトレーニングの工夫~

競年末年始をはさんで気分も一新しますし、気持ち的にヤル気が湧いてくるのはよく分かります。しかし、思いのほか体が動かなかったり、気持ちが空回りしてしまうのはもっとよく分かります。

私も新年は必ずしも好スタートを切るほうではありません。12月はどうしても公私ともに忙しくて、年末ギリギリまでバタついています。お正月はのんびりと過ごすとはいっても、せいぜい数日間の話です。しかも、年末から胃腸の酷使が続いているため、内臓疲労もあなどれません。ところが新年になって気持ち的には張り切ってスタートを切ってしまうというパターンです。

コンテストに出場予定の人は、その大会から逆算して減量期間を想定しますから、おのずと本気モードのスタート時期が決まってきます。しかし、そういった具体的な期日が無いという場合に、最近、私が取り入れているのは、プロ野球選手の調整方法に合わせるというやり方です。最近、プロ野球選手との接点が増えたこともあって、彼らの開幕に合わせたトレーニングを計画しているうちに、自分もその流れに乗ってやるようになったのです。

これが意外にも日本の気候にもマッチして、私としてはお勧めのパターンになりました。まず、12月が諸々忙しいのはこれまで通りです。そして、スタートダッシュの第一照準を2月としてしまうのです。これはプロ野球のキャンプスタートと同じ日程です。

1月はキャンプに向けての準備期間となります。私は、新年最初のトレーニングは、どんなに体調が良好であってもアクティブレストとします。その後、通常のルーティンに戻していきますが、1月中は12月の8~9割くらいの強度に抑えてやるようにします。

ただ、調子がいいときには最終セットだけはマックスに近い強度にもっていくようにしています。また、昨年と同じルーティンを組むのではなく、敢えてこれまで使ったことの無いマシンなどを使ってみると、思わぬ掘り出し物に出会うこともあります。意外にもよく効くマシンや種目に出会えたりします。こんな試行錯誤も含めた約1ヵ月を過ごしておいて、2月から従来の強度がしっかりとこなせるように調子をあげていくのです。

この時期には別の意味において最も気を付けなくてはいけないのがインフルエンザです。予防接種は毎年していますが、手洗い、うがい、マスクは欠かさないようにしています。 少しでも体調がすぐれない時は、ビタミンの点滴(主にビタミンC+B1←俗にいうニンニク注射)をして、サウナに入って大量の水を飲んで、グルタミン(10g)とエキストラアミノアシッド(8粒)を飲んで、いつもよりも1時間以上早寝をするという必勝パターンで確実に回復させています。

その後、3月の中旬くらいから毎年クレアチンをスタートさせます。ローディングが終わってしばらくメンテナンスをして4月を迎えるというイメージでのスタートです。この頃から体重も数kg増えて、怪我さえなければ挙上重量もグッと伸びていくのでトレーニングが楽しくなってくる時期でもあります。こんな感じでクレアチンは9月頃まで継続していきます。

私にとっての意外な難敵は花粉症ですので、2月の初旬くらいから早めに花粉症の薬を飲むようにしています。以前はなるべく薬は飲まないようにと、花粉症が発症してからガマンにガマンを重ねてから飲んでいたのですが、アレルギーに関しては発症前と後では効果が随分と異なることが分かり、今ではこの薬だけは先手を打って飲むようにしています。

花粉もおさまり気候もよくなってくるゴールデンウィークくらいからが、トレ強度のピークといった感じになるかもしれません。これはあくまでも私のトレーニングのパターンですから、必ずしも理想的というわけではありません。私の場合は年間300回(昨年は329回)のワークアウトを実践していこうという目標を毎年もっているので、足元の1回1回の充実度と同時に年間を通じていかに高止まりさせていくかを意識しています。

そのためには常に全力投球という発想よりも、年間を通じての全力投球という発想がより重要となってくるので、様々な要因を想定したうえで自分なりの1年を通しての流れをイメージしていくといいと思います。1月に手を抜きなさいという意味ではありませんが、1年というスパンを前提にトレーニングを考えた時には、1月を1年の助走期間として扱うことも試してみる価値があるでしょう。何よりもグッと気が楽になります。

image by: shutterstock.com

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桑原塾塾長 桑原弘樹は、国内大手食品メーカーでサプリメント事業を立ち上げ、全商品の企画開発に携わる一方、全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会 日本支部PDAなどの立場で、国内外問わず多くのトップアスリートに直にコンディショニング指導を行ってきた。サプリメントは作るだけにとどまらず、「日本で一番使っているのでは」と豪語するほどのユーザーでもあり、年間300回のワークアウトも欠かさない。サプリメントやダイエットなどの分野で、多くの情報が散乱する昨今。サプリメントを作り、自ら試し、活用法を指導してきた、桑原塾長が、本物で価値あるボディメイク情報を提供すべく、スクランブル発進する!!!

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