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【書評】GHQに命令され自国を貶め続ける「朝日新聞」の大ウソ

慰安婦問題、原爆投下、南京事件など、「議論の余地あり」とされる歴史上の出来事は数多あります。とは言え多くの日本人がそれぞれについて相手国の「正当性」を刷り込まれているように感じられることも事実です。一体なぜ?今回の無料メルマガ『クリエイターへ【日刊デジタルクリエイターズ】』では編集長の柴田忠男さんが、「その一因は朝日新聞にある」とする話題の一冊レビューしています。

偏屈BOOK案内:『マスメディアの罪と罰』

マスメディアの罪と罰
阿比留瑠比×高山正之 著/ワニブックス

ハーバード大学教授のラングドン・ウォーナーが、日本の文化財を守れと米軍に申し入れ京都を戦災から救った、という朝日新聞の特ダネがある。実際は原爆の投下候補の最初の標的は京都駅西側の梅小路操車場上空500mで、第1号ウラン型原爆を爆発させる予定だったと、後に史料が見つかっている。米軍は文化財を街ごと破壊し、50万人の市民を殺し、京都を本気で焼き尽くすつもりだった

そんな野蛮人がまるで文化財を守る偉い人を装うのを、朝日新聞は手助けしたから、日本を代表する大新聞社でいることが保証された。朝日やNHKはGHQから「日本がアジア解放のために殉じ敗れ去った」と思わせるなと命じられ、侵略者日本という歴史書き換えを行い、今もそのままのスタイルで報道を続けている。

朝日は吉田清治をはじめウソの「慰安婦記事を載せていたら当時を知る世代の人たちから日本軍はあんなことをしていないと投書や電話が来た。1992年3月3日付けコラム「窓」の執筆者は「知りたくない、信じたくないことはある。だが、その思いと格闘しないことには歴史は残せない」と叱りつけた。

アメリカは原爆を落とし非戦闘員を大量虐殺した。許されざる行為なのに正当化していった。日本は卑怯な国で、真珠湾を騙し討ちにした。日本人は残虐で、一日でアジア人を数千人も虐殺している早く降伏させなければならなかった。日本上陸作戦をやれば米国人がさらに200万人死ぬ、とかなんとか。以上はすべて大ウソ。とにかく歴史を改変し、日本を降伏させるために原爆投下はやむをえなかったとしている。

東京裁判でも、日本側の弁護士が原爆投下に言及しようとしたとたん速記が止まった。アメリカ人は当初は後ろめたかった。日本の復讐をナイーブに怖がっていた。しかし、原爆投下は戦争終結のための良策だったという教育がなされ、大半の人はあれでよかったのだという見方になっている。教育洗脳おそるべし。

最近発掘された資料で、神風特攻隊はじつはものすごい成果をあげていたことが判明した。無駄死にで大した意味はなかったとずっと言われてきたが、アメリカが被害を隠していたという。あんなことをする日本に、また同じようなことをされたらたまらないからだ。真珠湾攻撃では民間人は全然狙っていない。アリゾナ記念館では、民間人57人が日本軍に殺されたというウソを、現在も垂れ流している。

19世紀の中頃に清と英国の間にアヘン戦争があった。中国が英国に何も言わないのは、英国には何をいっても無駄だと知っているからだ。韓国は朝鮮戦争で自国民が中国軍に攻撃され、多数死んでいる。しかし韓国は中国に対して何も言わない言っても無駄だからだ。日本は反応してくれるからいくらでもウソを言うのだ。

反日で知られるアーミテージ元国務副長官(米国)が、公の席ではないところで安倍総理に、慰安婦問題について日本はもっと反省を示すべきだとか、ぐちゃぐちゃ言ってきたことがあった。そのとき安倍総理は「日本の保守はだいたい親米派だけど、アメリカのやったことを忘れているわけではない」と応じた。

慰安婦問題だとかなんだとかばかり言ってると、日本人も東京大空襲や原爆のことを思い出しますよ、そうなったら日米関係はどうなりますか、と言うとアーミテージは、ああそうなんですかといって帰っていったそうだ。いわゆる歴史問題については、日本は必ずうまい対応をと思いこみがちだが、やるときはやればいいとにかく動じないということが大事である。

外国との友好はあってもいい。友好は目的ではなく手段である。戦略的、計算づく、クールな互恵関係でいい。米国は本当にえげつない国で、北朝鮮が核兵器を使う兆候がなくても、使うという情報があったから攻撃したと言い張れば、ベトナムのトンキン湾の事例と同じようなことができてしまう。金正恩もさすがにそれを分かっているから、ビビりながらいろいろと動いているのであろう。

南京事件は米国がつくった話(でっちあげ)だと考えてまず間違いない。南京裁判で証言した歴史学者、宣教師など、関わっているのはすべて米国人。南京事件が2015年に世界記憶遺産に認可されたとき、登録された記録映像はその宣教師が撮影したものだ。盧溝橋事件、通州事件、上海攻撃など、対日挑発で日本を戦争にひきずりこんだのが、悪名高い米国広報委員会(CPI)である。

東京裁判を仕切るGHQが朝日新聞を使って、CPIが作った南京事件をいかにもあったように書かせたのが真相だろう。首相の靖国神社参拝の問題も朝日新聞が世界に発信、ご注進したものだ。国際社会は極東の歴史など知らない。米国の高官は、日本が韓国と戦争したことはないことを知らなかった。トランプもそうだ。

慰安婦問題などの大ウソは、自称・良心的日本人たちが火をつけた。彼らは自分が良心的であるためには、相対的に他者が良識のない悪漢でないと困る。そこで安倍総理なり誰なりを「絶対的悪」と仮想して、それと戦う自分たちは素晴らしいと妄想し、その倒錯に基づいて行動している。いちばんトホホな連中だ。

2012年の11党首討論会で安倍首相は、代表質問席の星浩に「星さんの朝日新聞の誤報による吉田清治という詐欺師のような男が作った本が」と名指しで慰安婦問題を批判した。大朝日様にそんな物言いをした宰相はこれまでいない。満天下、他社記者連中も党首たちも全部聞いているところで、名指しで「朝日新聞はフェイクニュースを30年にわたって流し続けた」と言い、星をうろたえさせた。

以来、「安倍をやる」が社是となった朝日。一年がかりの調査で吉田が語ったことに一字の真実もないことが分かった。「慰安婦問題を考える」特集で、謝罪はしないけど少しズレていたみたいなことを書いて、よけいに批判を浴びた。そして福島第一原発の吉田元所長の聴取記録をめぐる「吉田調書事件」も発生した。

高山 「『吉田調書』の件はあなたが明らかにしたんでしょう。だから、安倍さんと同格で阿比留瑠比も朝日新聞にとっては『処刑すべき仇』なんだよ(笑)。憎んでも憎み足りない(笑)」

 

阿比留 「朝日はまだ大丈夫だと思いますよ。なんせあそこは、不動産会社ですからね、『朝日不動産』っていう社名に変えてもらいたい(笑)」。

二人は朝日の(生物学以外の意味の)天敵だ。

編集長 柴田忠男

image by: Pedro Martinez Valera / Shutterstock.com

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