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鍼灸師が教える、春から初夏に起こりやすい「疲れのマヒ」対処法

春から初夏、それまで寒さで縮こまっていたカラダは、緊張を緩ませ、伸び伸びしたがっています。ところが、忙しさなどで寝不足や緊張状態が続くと、「マヒ」というカラダのストライキを起こすそうです。メルマガ『鍼灸師・のぶ先生の「カラダ暦♪」』の著者、のぶ先生が、そんなストライキが起こってしまったときの対処法を教えてくれます。

疲れのマヒ

【疲れがたまるとおこりやすい症状】

春から初夏にかけて、日本人のスケジュールは慌ただしく進みます。精神的にも疲労しますし、忙しさにかまけて寝不足などが続くと、肉体疲労が蓄積して、神経系統や内臓機能にまで負担がかかり続けます。

本来、春から初夏にかけて、人のカラダはゆるみ伸び伸びしたがっていますが、季節に逆行して緊張し縮こまる生活をしていると、カラダはストライキをおこします。そんなカラダのストライキ症状の一つがマヒです。

【マヒはカラダのストライキ】

医学的に麻痺というと、しびれや痛み、硬直や弛緩、感覚異常が伴うこともあります。また、原因も様々ですし、ひとくくりに扱えるものではありません。

ここで取り扱う季節とコンディションのギャップと疲労の蓄積によるマヒは、疲れたカラダが季節に適応できず、極端な機能低下をおこした症状としてご紹介します。

季節的にゆるみたいカラダは、そもそも弛緩しやすいコンディションにあります。生理的に弛緩して伸び伸びする分には、何も問題ありませんし、そもそも、伸び伸びするのが本来の姿です。

ところが、季節にかなったカラダ作りをしようとゆるむカラダに、日常生活の忙しさ、あわただしさによる精神的緊張と、肉体的ストレスによる疲労の蓄積があると、一時的に緊張してがんばるカラダも、緊張疲れがキャパを超えた時点で、「極端な弛緩=マヒ」症状をおこすわけです。

春から初夏の陽気がよくなる時、顔面神経麻痺症状をおこす人が増えます。原因はさまざまですが、東洋医学的には、本来ゆるみやすいコンディションで疲労がたまることで、「ゆるみすぎる=適度な緊張を保つことができない」症状をおこすわけですね。

【必要なのは、保温と保湿と疲労の回復】

たとえば顔面神経麻痺症状をおこしたとき、春から初夏の極端な空気の変化によるストレスから、カラダを保護し感覚機能を持つ肌を守ることが大切です。

空気の乾燥による肌をしっかり保湿しながら、人肌程度で患部を保温しながら、血流をうながすためにこまめな「やさしく撫でるようなマッサージ」をするとよいです。

コツとしては、化粧水や乳液をこまめにやさしく撫でるようなマッサージしながら、ひんぱんに肌を保湿し続けるようにするとちょうどよいです。

また、疲労が蓄積しないように、日常生活のスケジュールを見直すことも必要ですし、睡眠時間をたくさんとることも有効です。顔面神経麻痺症状でなくても、「ゆるみすぎる=適度な緊張を保つことができない」症状が、気がつかない程度に手足でもおこっていることがあります。

疲労が蓄積して抵抗力が落ちると、感染症やヘルペスなどの痛みを伴うマヒ、しびれ症状に発展することもありますから、早めに医療機関へ受診するとともに、生活習慣の見直しも検討してみたらよいと思います。

image by: corbac40, shutterstock.com

鍼灸師・のぶ先生この著者の記事一覧

臨床歴20年の鍼灸師。東京都杉並区在住。「やさしい鍼」という流儀で治療を行っている。小学生の娘2人をもつ、子育て真っ最中のパパでもある。メルマガには季節にあった体に負担のかからない暮らし方、食事のとり方が書かれているので、そのとおりに過ごせば病知らずです。

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【著者】 鍼灸師・のぶ先生 【月額】 660円/月(税込) 【発行周期】 毎週金曜日

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