いじめにパワハラにセクハラ…学校や仕事に行きたくないと思ってしまうほどの問題を抱えた時、どうすればいいのでしょう? 今回の無料メルマガ『システマティックな「ま、いっか」家事術』では著者の真井花さんが、問題解決のための頼れる専門家「弁護士」に相談することのメリットや、費用の不安を軽減してくれる「保険」の存在を解説しています。
おまもり
さて、本日はあまり馴染みがないお守りのお話。
長いゴールデンウィークが終わって、通勤や通学が再開され日常が戻ってきましたね。
ところが、日常が戻ってこないこともあるんです。
ゴールデンウィークや夏休みなど、長期の休暇のあとには会社や学校、友達の間で問題が起こりやすく、あるいは起こることを予測してしまい、苦しむ人が増えてしまうのです。
- 学校に行きたくない…(><。
- 会社に行きたくない…(><。
学校や会社でイヤなことがあったのだとしたら、休暇の間はソコから離れていられたのに、またソコに行かなくちゃならない…うーん、長い休み明けに問題が顕在化してしまうのも分かる気がします。
でね。こういう問題が起こったとき、どうしていますか?
こういうとき、ちょっとだけ考えてほしいのが
- 専門家に相談する
ことです。コトは、休暇明けに限らないのですが、日本では何らか問題が起こった場合、専門家に頼らなすぎじゃないかと感じます。
唯一の例外が
- 身体の問題の相談
ですね。これはすぐにお医者さんに相談しますよね。歯が痛ければ歯医者さん、メガネが合わないと目医者さん。このくらい気軽に他の専門家にも相談した方がいい…というかその方が解決が早いと思うんですよね。
日本人が特に苦手なのが
- 法律の専門家
でしょう。平たく言えば、弁護士です。
- は?弁護士?(00;)
って思いました?日本では弁護士さんって遠い存在ですよね。月9で法廷モノでもやらなきゃ知らないくらい( ̄∇ ̄)
でも、現実に法律的な問題があって、それが専門家になら解決可能なものには
- パワハラ
- セクハラ
- 近隣トラブル
- ペットの事故
- いじめ
- スポーツでのケガ
- ブラックバイト
- ネットトラブル
などなど。フツーのご家庭でも問題になっていそうなものがたくさんあるものなんです。法律と聞くだけで何やら難しそうな気がしてしまうのは単にナレの問題ですから。
もちろん法律は万能ではないので、当事者の気持ちや損害など全ての問題や行為が、法律的に解決されるわけではありませんがもうちょっと気軽でもいいんじゃないでしょうか。
特に声を大にして言いたいのは、
- いじめについて
です。
すべてのいじめが、法的な犯罪を構成したり、賠償責任が生じたりするわけではありませんが、子供が学校に行きたくないと言い出すものは
- 相談してもイイくらいのレベル
なんじゃないかと思います。
たとえば、アタマが痛いのが数日続いたら、風邪かもしれないけどひょっとしたらなにか重大な病気かも。そう疑って病院に行きませんか?で、診てもらって、大したことがなければ安心し、検査が必要だと言われれば受けてみる。このくらいのことはフツーにしますよね。
これと同じように、いじめについても専門家の見解を聞いてみたらいいんですよ。え?
- それより先に学校や会社に話して…
ま、それもいいでしょう。
ですが、学校や会社で問題が起こっている場合、全然関係のない専門家に相談した方が
- 解決に繋がる
んじゃないでしょうか。
私が猜疑心が強いと言われればそうかもしれません。ですが、学校や会社で問題が起こっている場合、学校も会社も問題の当事者です。その相手がもう一方の当事者の言うことを平等に聞いてくれて、客観的に納得出来る解決策を提示してくれるでしょうか。
たとえば、会社でのストレスで頭痛が数日続いた場合、会社に対して「〇〇さんのパワハラが原因なので…」と言うでしょうか。むしろまず先に病院に行って「過度なストレスによる頭痛」という診断をもらうのではないでしょうか。別段、オオゴトにしているわけでも会社を信頼していないのでもナイですよね。身体の状態がどうなのかを身体の専門家に伺っただけです。これと同じように、法律上の問題が発生しているのかどうか専門家に聞いてみるだけです。
…法律の専門家に相談することを薦めるのは、実に情けないことですが法律家に相談していることを
- 匂わせるだけで解決する(だろう)
からです。とにかく
- 日本人はすべからく法律家に弱い。
法律家が身近でない分、法律家が出てくるだけで
- ビビる(■_■;
んです。それってどうなのっていうのが本音ですが( ̄∇ ̄)。
ブラックバイトを強要する会社に労働法の規定の話をすればフツーはイッパツ解決ですが、社会的に問題になった団体や組織が自浄作用を高めるためとか言って、第三者委員会に監督や諮問をオネガイするというのは、よく聞くニュースですね。その第三者委員会って、だいたい弁護士ですから。法律家が身近じゃないので、法律家が見張って…見守ってくれるだけで、なにか、こう、箔が着いたカンジがして、安心出来るんでしょうか。なんだかなあ。
閑話休題。そんなわけで、法律家に相談に行って、問題が大きくなってきたら相談にいったことを匂わせるんです。ご自分や大事な家族を守るのに、躊躇も遠慮も必要ないですからね。
- …でも、お高いんでしょ?
うん。それが弁護士に相談しない理由のトップだそうです( ̄∇ ̄)
たしかに弁護士費用は、相談してみて案件ごとに計算されるので
- やってみないと分からない
部分はありますよね。でも、やってみないと分からないのって、病気を治す時にも一緒です。それなのに、風邪を引いて病院に行っても、今月の食費が全額吹き飛ぶような金額にはなりませんよね。そう、多くの日本人が
- 保険に入っているから(*゚∀゚*)
です。…ここまでの流れで予想してもらえると思いますが、弁護士にも
- 保険がある
んですよ。この保険は、いわゆる健康保険とよく似ていて、実際に弁護士にお願いして弁護士費用がかかると、保険金が降りる形です。現在、
- Japan少額短期保険株式会社
- プリベント少額短期保険
- エール少額短期保険株式会社
三社から発売されているようです。生命保険や医療保険と同じく、一長一短があり、いや、個性があり( ̄∇ ̄)補償されるトラブルの種類が違っていたりするので、ちゃんと入るなら比較検討する必要があるでしょう。おカネの問題も大事ですが、こういう保険もあるんです。おまもりみたいなモンでしょう。
そして、なにより大事なのは、実際に保険に入るかどうかよりも
- 法律的な専門家に相談することに意識を向ける
ことだろうと思います。繰り返しますが、日本人は、身近な行為が法律で守られたり規制されたりしていることを
- 知らなすぎ
ます。ご家庭で話題になってしまうトラブルは、法的な知識があれば防げることがあるのです。せめて『ナニワ金融道』と『カバチタレ』くらいは読まないと、ヘンなヤツに毟られちゃうよ。
家庭でトラブルが起きたら、専門家に相談してみて。素人が考えているよりよほど素早く鮮やかに解決できたりしますよ。
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