「昨日の自分自身」に勝てない人が全てにおいて負ける迷惑な理由

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ビジネスにしてもスポーツにしても、「まず相手ありき」の競争だと捉えてしまうと、嫉妬や卑屈といったマイナス感情が湧き上がってくることも多々あるものです。今回の無料メルマガ『起業教育のススメ~子供たちに起業スピリッツを!』では著者の石丸智信さんが、他人と競争をする前にまず自分自身と戦うべきであるとして、その理由を記してくださっています。

競争は誰とするの?

ある研修を聴講した際に、

「競争するなら、昨日の自分と競争しよう。そして、昨日の自分よりもほんの少しでもいいから成長しよう」

という趣旨のお話しがありました。この話に関連して、ルドルフ・ヌレエフ氏の言葉があります。

人生は己との闘い。他には何もない。

貴方は、「闘う」とか、「競争する」とか、「勝負する」と聴くと、どのようなイメージを持つでしょうか?一般的に、戦う、競争・勝負すると聴くと、自分以外の誰かと戦う競争する勝負するというイメージを持つことが多いことと思います。

闘う、競争する、勝負するということで、すぐに思い浮かぶのは、スポーツです。先日、ラグビーワールドカップが開幕しましたが、ほとんどのスポーツにおいて、何らかの対戦相手が存在します。大会で優勝したり、金メダルを取るためには、この対戦相手に勝つこと、その相手の記録を上回ることが必要になります。

スポーツ界に限らず、ビジネス界においても、企業間での闘い、競争、勝負が展開されています。「レッド・オーシャン」と言われる、企業間での血で血を洗う激しい戦い、競争が行われ、グローバル社会の中にあっては、企業の大小を問わず、国境を問わず、様々な場面で闘い、競争が行われています。

それでは、対戦相手に勝ちたい、相手の記録を上回りたい、競争相手よりも業績など上げたいなどと思うのであれば、個としての自分自身自社としてはどのようにしていけばいいのでしょうか?

やはり、スポーツ選手であれば、日々の練習・トレーニングが欠かせませんし、色々なことを学んでいくことが必要です。企業においても、常に、提供している商品・サービスなどの価値を高めるように、学んでいくことが大切ですね。そして、様々なことを実行することで、自分自身の力を高めていくことが重要になります。

そこで、自分自身の力が高まっているのかどうかを確かめるためには、何らかの基準が必要になりますね。その基準のひとつとして、聴講した研修でも取り上げられていた「昨日の自分自身」が挙げられると思います。

今日の自分自身が、昨日の自分により劣っているようでは競争相手と勝負することは難しいですね。すなわち、今よりもよりよい結果・成果を出すためには、「昨日の自分自身」と勝負することを通じて、自分を磨いていくことが大切だと言えますね。

競争相手と比較する前に、私たちは、一人ひとりそれぞれに、持ち味を持っているので、まずは、自分自身の持ち味を活かして、一歩でも半歩でも日々成長していくことが大切だと思います。

闘う、競争する、勝負するという意識があると、相手とばかり比較してしまうことが考えられます。そうすると、相手との比較において自分の劣っていることが目に付いて、嫉妬したり、卑屈になったり、悲観的に考えるようになってしまうこともあるのではないでしょうか。

相手との闘い、競争という側面はあるものの、ヌレエフ氏の言葉にある「己との闘い」という視点は、とても大切だと思います。これからは、相手との闘い、競争、勝負という視点だけではなく、「昨日の自分より今日の自分」「今日の自分より明日の自分が成長・進化していくという視点が、自立・自律型人財にとっては、とても大事ではないでしょうか。

image by: Shutterstock.com

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【著者】 いしまるとものぶ 【発行周期】 週刊

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