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上司に褒められていない人、約6割。心地の悪さが離職の原因に?

上司と部下が1対1で行う対話ミーティング「1on1」をご存知ですか?部下が経験を内省し、成長するきっかけを得たり、上司と部下のコミュニケーションを円滑にしたり、企業内の諸問題を発見できたりと、様々な効果が期待できる人事制度で、シリコンバレーの有名企業が導入しているとして話題になりました。でも一体、日本企業ではどの程度浸透しているのでしょう。

ディップ株式会社が実施した「社会人2,000人に聞いた1on1導入実態調査」の結果から探っていきましょう。

1on1を「知っている」人、「取り入れている」人の割合は?

社会人2,000人に「1on1制度を知っているか」を聞いたところ、「聞いたことがある」が34.8%、「聞いたことがない」が65.2%という結果となりました。日本でも大手IT企業が導入して以来ビジネスの世界で注目を集めつつあるものの、実際の認知度はまだ低いことがうかがえます。

(「1on1」という制度を知っている人の割合)

 

「1on1を聞いたことがある」と回答した人に、「勤務先の1on1の導入状況」を訪ねたところ、「1on1を取り入れている」が41.8%、「1on1を取り入れていない」が58.2%となり、全体では約15%の人が勤務先で「1on1」を導入しているという結果でした。まだ制度の導入には至っていない企業も多いようです。

(「1on1」を取り入れている企業に勤める人の割合)


上司に褒められたいのに、褒められていないという現実

社会人2,000人に「直近1ヶ月で上司に褒められたいと思ったことがあるかどうか」を聞いたところ、「思ったことがある」が51.7%、「思ったことがない」が48.3%という結果が得られました。

(「上司に褒められたい」人の割合)

続いて「1週間以内に上司に褒められたかどうか」を聞いたところ、「褒められた」が34.4%、「褒められていない」が65.6%という結果でした。褒められたいと思ったことがある人が約半数、一方で6割以上が褒められていないということで、上司と部下の間で褒めるコミュニケーションをあまり取れていないことが予想されます。

(「1週間以内に上司に褒められた」人の割合)


社内に悩み事や本音を言える同僚がいない人が約半数

社会人2,000人に「同僚に悩み事や本音を言えるか」を聞いたところ、「言える」が42.2%、「言えない」が57.8%という結果となりました。同僚や職場の人に悩みを相談することが難しい現状がうかがえます。

(「悩み事や本音を言える同僚がいない」人の割合)

1on1を取り入れていても、上司との対面の場で「上司に褒められたい」「社内に本音を言える人がいない」ということは、なかなか言いづらい方もいるでしょう。

1on1の導入有無に関わらず、上司が部下を褒めるなどして認め、同僚たちと良好な関係が築けるようなオープンな職場環境を作っていきたいものですね。

source: PR TIMES

image by: PR TIMESUnsplash

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