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帰る方も迎える方も憂鬱。「#帰省ブルー」で家族のあり方に疑問

年末年始の長期休暇を目前に、ネットでは「#帰省ブルー」がトレンドになっている。特に妻が義実家に帰省することが「ストレスになっている」「憂鬱で仕方がない」という声が多く上がっている。

帰省ブルー、減額できないお年玉。年末年始はストレスだらけ?」でも主婦の63.1%が「義実家に帰省することにストレスがある」という調査結果を紹介した。「気を遣う」という声が圧倒的だが、勝手がわからない他所の家でゆっくり休めない現実に妻たちはストレスを感じているようだ。

その一端に、女性の社会進出が進み、働く女性が増えたこともあるだろう。せっかくの長期休暇を気が休まらない義実家で過ごすことに加え、炊事や掃除などの家事を手伝わなければならない空気感や親戚内での疎外感、男女の不平等感が、女性たちの「帰省ブルー」を醸成している。

一方で、帰省される側からも「ブルーになる」という声が聞こえくる。子供や孫の元気な姿を見られることは嬉しいが、布団や食事などの準備が大変だということのようだ。Twitterでは「こうしてくれたらいいのに…」といった願望の声が挙げられているので、妻たちが帰省ブルーになる理由とともに紹介しよう。

「帰省ブルー」妻たちの言い分

妻たちからは、自分が義実家で家事をやらなければならなのに、夫は妻の実家で家事をしないことへの不平不満や義実家における夫の対応への疑問などがあげられている。せめて他所の家で奮闘する妻の気持ちを汲み、寄り添ってもらいたいということだろう。

誰も気を使わない「父子帰省(母子帰省)」が理想的?

義実家への帰省は、妻はもちろん義理の両親にとっても気を遣うものだろう。しかし妻だけが留守番し、実の子である夫と孫だけが帰省するのであれば、その気遣いも不要なのではないか、というのがこの論だ。確かに、妻はその期間ひとりで羽を伸ばせるし、誰の疲れも溜まらない。

「私は客」と割り切る

妻にとって義両親は他人なので「私は客」と割り切り、何もしないという声も。「姑が嫁に指示を出し、ともに台所を切り盛りする」従来の嫁姑関係を抜け出した家庭も増えてきているのかもしれないが、「休んでいて」と言われて何もしていないのに気が休まらないという意見も聞かれる。もともとの関係性や妻の性格によるところもあるのかもしれない。

帰って来られる方も大変

ここまでは妻側の声を紹介してきたが、迎え入れる義実家側からも息子夫婦の帰省はブルーだという意見が上がっている。気を遣うことに加え、布団や食事の準備に手間がかかり、さらにはお金がかかることも要因のようだ。日帰りできる距離であればいいが、遠方だとどうしようもない。

帰省の習慣を改めるべき時か?

盆正月と年に2度訪れる「帰省ブルー」。長期休暇は普段なかなか会えない親子や親戚が集まることのできる絶好のタイミングなのかもしれない。しかし今や、働き方や生き方が多様化している令和の時代だ。帰省しないという選択も含め、帰省のあり方ももっと柔軟でいいのではないだろうか。そのためにも今年の正月は、夫婦で帰省について話し合ってみるといいのかもしれない。

※本記事内のツイートにつきましては、Twitterのツイート埋め込み機能を利用して掲載させていただいております。

image by: Unsplash

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