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新しくなったハローワークは一体どこまでできるようになるのか?

厚生労働省が設置する公共職業安定所、通称ハローワーク。地域に密着した総合的雇用サービス機関ですが、この1月から大きく変わったそうです。あまり縁がないという方にはイメージしにくいかもしれませんが、今まで使いにくかった部分を一新。サービスの充実を図るとともに、事業者にも求職者にも便利なものになるようですが、一体どこが変わったのでしょうか?今回ご紹介する無料メルマガ『新米社労士ドタバタ日記 奮闘編』では、事業所側の視点から、新しくなったハローワークに求人を出す際の新設項目や注意点などを紹介しています。

新ハローワーク求人利用方法

人材不足が甚だしい。いろんな求人・求職サイトがどんどん増えてるなか、厚生労働省も頑張っているようだ。ハローワークの求人・求職部署も大きく変わるようで、今までハローワーク求人活動は、ハローワーク任せにせざるを得なかったものが、事業所側で触れる部分が増えるようだ。ハローワークも人材不足対策かな?

この1月からは、雇用保険適用窓口の受付も16時までの締切となる。4月~の電子申請義務化への手が現在の電子申請担当者だけでは足らず、ハローワークそのものにもしわ寄せが来ていて、その準備を1月~3月ですすめるらしい。年が明けて、変わっていることも多いから気をつけないといけないな…。


新米 「ハローワークの求人の方法が変わったんですよね?」

所長 「様式が変わるっていうのは、秋ごろから聞いてただろ?」

新米 「そういえば、求人票の更新をしたときに、来年から様式が変わる関係でまだ早いですが…って質問をいっぱいされました」

大塚 「そうそう、『時間外労働の特別条項はありますか?』っていうのはわかるけど、『同一労働同一賃金は実施していますか?』だなんて、まだ法改正にもなっていない項目までチェックが入ったのは驚いたわね」

深田GL 「新設する項目としては、他にも受動喫煙対策必要なPCスキル固定残業代などがあるね」

大塚 「固定残業代は、前から記載するスペースありましたよね?」

深田GL 「前は、支給手当内容の横のスペースに記載していたのが今回から記載場所が新設されたんだ」

新米 「それだけたくさんの会社が定額時間外手当制度を導入しているってことなんですか?」

所長 「要は、そういうことなんだろうね。他にも公開方法や利用方法など一度にいろいろ変わるようだから知っておこうか。関与先さんからも質問くるぞ」

新米 「そうですよねー。でも、たくさんすぎて…」

E子 「ハローワーク求人のことで質問が来ましたよ~」

所長 「ほらね。深田君、対応して」

ハローワークのどんなところが変わったのか?

A社社長 「今回、ハローワーク求人の更新をしようとして、ハローワークに電話したら、いろいろ変わったと言われました。詳しく教えてくれませんか…」

深田GL 「そうなんですよ。新設される項目としては、受動喫煙対策、必要なPCスキル、固定残業代などです。ハローワーク内に設置されているパソコンは使ってみたことありますか?」

A社社長 「求職者向け検索用のパソコンですよね?ずいぶん昔ですが、使ってみたことはあります」

深田GL 「検索・登録用のあのパソコンでも、インターネット上でも、同じ求人情報が公開されるようになります」

A社社長 「へぇ~、どう変わったのかな。インターネット一度見てみよう」

深田GL 「『求人者マイページ』を開設すると、会社のパソコンからもいろんなことができるようになるんです」

A社社長 「どんなことができるようになるんですか?」

深田GL 「まずは、求人の申し込みができるようになります」

A社社長 「え?そうなんですか。じゃぁ今回からやってみよう。便利になりそうですね」

深田GL 「ただし、『求人者マイページ』を開設するために最初だけ事業者登録の手続きを行う必要があります。また、ログインアカウントとして使用するメールアドレスは用意しておいてください」

A社社長 「アドレスはもうすでにあるし、大丈夫です」

深田GL 「もちろん求人内容の変更募集停止事業所情報の変更もできますよ。紹介状の確認選考結果の登録もできるようです」

A社社長 「そうなんですね」

深田GL 「あとは、事業所の外観や職場風景、取扱商品などの画像公開もできるようになるそうです」

A社社長 「求人雑誌と似てきてますね」

深田GL 「確かに…そういう意味では、ハローワークから紹介した応募者とメッセージ機能を活用してのやりとりもできるようになるみたいです」

A社社長 「メッセージ機能?そんなのができるんですね」

深田GL 「そうみたいです。ただ、今までも事前に携帯電話番号などをお聞きすることもできたので、どっちが良いのかはよくわかりませんけどね…」

A社社長 「うん、実際に使ってみないとまだピンと来ないや」

深田GL 「求職者のうち求職情報を公開することを希望している人の情報検索もできるそうですよ」

A社社長 「ふーん、どこまで公開してくれるんだろうね。そのうちハローワークまで有料になったりして…」

深田GL いやぁ~、それはないと思いますが。それはそうと、こんなセンターもできているようです。『内閣府官民人材交流センター』っていって、国家公務員のOBやOGで民間への再就職を希望する人と事業主間の求人情報を相互提供する取組みのようですね」

A社社長 「へぇ~、どんなセンターなんだろうな。人手不足の折、使えるものは何でも使ってみたいよ。でも、国家公務員には、再就職規制があって採用が面倒なんじゃないの?」

深田GL 「おっしゃるとおり現職の国家公務員は、国家公務員法で利害関係企業への求職活動が禁止されています。利害関係がないかどうかの確認ははいるでしょうね」

A社社長 「無料で利用できるんだったら、そこの問合せ先も教えてよ」

深田GL 「はい、わかりました。他にも『しょくばらぼ』という様々なニーズを有する働き手が、様々な観点から企業の職場情報を横断的に検索・比較できるWebサイトのご案内もしておきますね」

A社社長 「ありがとう」

image by: Shutterstock.com

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この日記をお読みくだされば、社労士及び社労士事務所の固いイメージが一変するかもしれません。 新米社労士が日々の業務・社会のルール等に悩み・悪戦苦闘する様子を中心に、笑いあり、涙あり、なるほどありの社労士事務所の日常を、ノンフィクション、フィクションを交えて綴ります。 水曜日のお昼休み、くすっと笑いながら、皆でお楽しみください。

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【著者】 イケダ労務管理事務所 【発行周期】 週刊

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