2名死亡の新型肺炎、迫る中国の旧正月。日本の対策は万全か?

2020.01.17
by MAG2NEWS編集部 NK
 

危機感のない現地の様子

無料メルマガ『上海からお届け! 簡単3分、写真で覚える生活中国語』の著者で上海在住の日本人ジンダオさんからの情報によると、武漢に出張した方から聞いた話として、現地に暮らす人たちは新型コロナウイルスについて関心が非常に低いようだ。まず、マスクなどの対策はしておらず、人口に対して被害者の数が少ないからか、街はいつも通りの様子。今回の件についてたずねても「なぜそんなに騒いでいるのか?」といった反応だという。特に武漢市以外の地域は、身近に発症者がいないことなどから、大変な事態である実感がないようだ。

関心の低さが如実に現れているのは、中国のネットニュースランキングである。TOP20のランキングの中で、「日本で新型ウイルス発見」といった記事が、なんと19位なのである。世界を震撼させた「SARS」が流行したのは2003年のこと。現在30代の中国人は、当時のことをよく覚えておらず、危機感もあまりないという。「SARS」騒動の当時、現地に駐在していた日本人も他人事のように思っていたのかもしれない。

大量来日が予想される春節

今月下旬には、中国の春節(旧正月)が迫り、訪日旅行者の増加が見込まれている。日本政府観光局によると、2018年の春節期間には約716,000人が、2019年の春節期間には713,600人もの中国人が来日している。これ以上感染を広めないためにも「水際対策」の強化が必要不可欠ではないだろうか。

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source:産経新聞朝日新聞日本政府観光局

image by: Maciej Zarzeczny / Shutterstock.com

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