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緊急事態宣言後も満員電車。決死の覚悟で出勤する人の悲痛な叫び

安倍首相は7日、新型コロナウイルスの感染拡大が急速で進んでいる事態を受け、東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、兵庫、福岡を対象に「緊急事態宣言」を発令した。安倍首相は会見で、密閉・密集・密接の「3密」を避けるよう改めて呼びかけ、人との接触機会を最低7〜8割削減できたら2週間後には感染者の増加を減少に転じさせることができると述べていたが、緊急事態宣言が発令された後の今朝の電車の様子はどうだったのだろうか。

相変わらず「満員」の路線も

今朝の通勤時間帯には、一時「電車普通」がトレンド入り。「非常事態宣言とはなんだったのか」「割と電車混んでる。意味あるのか」「電車普通に混んでる」「電車に乗ってる人はなにが3密を避けろだバカとみんな思ってるはず」など、外出を自粛したくてもできない人たちからの悲痛のツイートが多く見られた。また、混雑する電車の様子を写した写真も複数投稿されていた。



ただし、中には人がほとんどいなくなった都心の駅や路線もあり、すべての駅や路線で満員電車や普通の混雑が解消されていないわけではないようだ。

緊急事態宣言で「減便」は実施されるのか?

政府は6日時点で、鉄道各社に対する減便の要請を検討していた。しかし、赤羽国土交通相は7日の閣議後の記者会見で「現時点で検討していない」と断言。「(鉄道は)生活、経済を支える重要な社会基盤」としたうえで「緊急事態でも維持することが求められている。輸送機能の確保に全力を挙げる」と述べた。事業者側からも「減便すると車両の混雑に拍車がかかり、感染リスクが高まる」との声があがっていたことも明かした。

テレワーク「できる」企業が、実施しない実情

NHKによると、緊急事態宣言を受け、在宅で勤務するテレワークの導入がさらに進んでいるという。港区の金融関連の会社では、一部で導入をしていたが7日から対象となる社員を増やした。ふだんの3割程度の社員しかおらず、8日以降もさらに減らすという。こうした取り組みをする企業が増えている一方で、テレワークが「できる」のに「しない」企業があるのも事実だ。

乗車率を減らすことができれば、サービス業など「本当に」テレワークができない人たちの感染リスクも下がる。そのためにも、実施できる企業から実施していかなければならないはずだ。

しかし、テレワークができる職種であるにも関わらず、社員の健康や不安の声を無視して出社を強制させている企業が減らない限り、感染拡大を押さえることは困難なのではないだろうか。緊急事態宣言が出た今でも、こうした企業は一定数存在するという現実と向き合い、安倍首相にはより強くテレワークの実施を推奨していただきたいと思う。

Twitterの声

※本記事内のツイートにつきましては、Twitterのツイート埋め込み機能を利用して掲載させていただいております。

source:NHK読売新聞日本経済新聞

image by:StreetVJ / Shutterstock.com

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