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NYで新聞社を成功させた日本人社長が語る「ホントに必要な情報」

ニューヨーク在住20年、邦字紙『NEW YORK ビズ!』CEOの高橋克明さんのもとには、成功者のノウハウを知りたいさまざまな人から相談が寄せられます。よくある質問に「情報収集法」があるようですが、ごく一般的なチェックしかしていないと高橋さん。今回のメルマガ『NEW YORK 摩天楼便り-マンハッタンの最前線から-by 高橋克明』では、金融、経済、ビジネス系のトレンドを追うよりも、まず押さえておくべき大切な情報があると伝えます。

本当に必要な情報について

先日、立て続けに違う人からTwitterとメルマガ両方に「どこで情報を収集していますか」「価値ある情報のゲットの仕方を教えてください」といった類の質問を頂きました。実はこの質問、日本で講演会やセミナーをする際にも、ちょくちょく頂きます。

そのつど、答えに困ってしまいます。ニューヨークで日々、最前線で取材するマスコミ業に就いているので、情報に囲まれ、さも有意義なリソースを日々追いかけていると思ってくださる人も多いみたいなのですが、実のところ、僕は完全に“情報オンチ”です。オンチってほどではないにしても、普通の人以上に、たとえば、常にネット上の日米のリソースを追いかけているなんてことはありません。

政治、社会ネタは好きで追いかけることもありますが、特別なサイトからでなく、一般の方が見ているニュースサイトと変わりません。多少、現地のアメリカのニュースサイトも、さらっと目を通すので幅は広いかもしれませんが、もともとそんなに英語が得意ではないので、わからないところは、スッ飛ばします。よほど興味のあるニュースでない限り、翻訳アプリを使うこともない。興味のない、金融、芸能ネタは、むしろ疎いくらいです。

あとは「dマガジン」という、日本の雑誌数百冊が読み放題のサービスに登録しているくらいです。月400円の誰でも購入できるベタなヤツです。そのデジタル上で、新刊の雑誌をさらっと読むくらい。しかも、自分の興味があるスポーツ、ファッション、旅系のエンターテインメント中心です。娯楽としての利用がほとんど。小難しいビジネス誌はほとんどクリックしません。そう、マスコミ業のくせに、必死で情報を追いかけることはしていません。日々のニュースの大半はYahoo!ニュースで見る感じです。大前提として、そこまで時代のトレンドを追っかけなくていい、と思っているからです。

マスコミ業に就いている僕がこんなこと言うのは大問題なので、ブログでは書けませんが(笑)、でも、本音で思っています。炎上覚悟で言うなら(そんな有名人じゃないから、炎上もどうせしてくれないけど)特に、金融、経済、ビジネス系のトレンド、最新情報はわざわざこちらから一切追いかけなくていいモノと思っています。

追いかけるな、と言っているわけではありません。どっちかって言うと、そりゃ追っかける方がいいに決まっている。時間がある人、それらが自身の仕事に直結している人、好きな人、は追いかけてもいいんじゃないかなとは思います。もちろん、現代を生きていく上で時代のトレンドを知ることで得することだってあるはずです。でもその程度くらいに思っています。

その人の職業、趣向、立場によるけれど、一般のビジネスマン、主婦、学生さんに向かって「時代の最先端を常に意識するべきだよ」とか、「世界の今のトレンドを理解していないと話にならないよ」とか、「経済の動向を知ることがビジネスのファーストステップだよ」と言うつもりは、僕自身は1ミリもないんです。

「経済最新トレンド情報」を追いかけなくてもいい理由

くどいようですが、もちろん悪いことじゃない。1日中、YouTubeをダラダラ見てたり、意味なくゲームをして1日を潰すよりははるかにいいとも思います。でも、特定の人以外に、それら「経済、ビジネスにおいての最新トレンド情報」は、決して、最優先事項ではないんです。余った時間で流し見すれば十分。

「ビジネスマンたるもの、日経新聞くらいは毎日熟読しなさい」とか、「日経トレンディや東洋経済のWEB版を定期購読してビジネスに活かしなさい」と言われている昨今、「そんなの、暇な人がやればいいんじゃない?」などと言うと確実に怒られるか、鼻で笑われそうです。でも、僕の意見は変わらない。確かに「情報を制せば、ビジネスを制す」な仕事に就いている人はこの世にいます。でも圧倒的少数です。一般のビジネスマンにとって、それらは枝葉になっても、幹にはならない。特に、新卒社員、自営業者、主婦、学生くんたちにはもっと優先すべき事が山ほどある、と思っています。

その「経済最新トレンド情報」を最優先にしなくていい理由の1つ目は、「それ、あなたの手元に来た時点で、最新じゃなくなってますよ」ということ。「時代に追いつかなきゃ!」と言ってる時点で、フォロワーでしかない。ファッションとか、エンターテインメントや、グルメであればそれでもいい。それらはただのフォロワーになったとしても、楽しめます。でも、ビジネスにおいては、あまり意味がない。「この株買ったら、上がりますよ」という情報と変わらない。買った時点で株価は下がります。なぜならみんな買うから。

香港にいる一流の投資家に取材した際、彼は「これから、この銘柄、“来る”よ」とあえて各方面から情報を流す、と教えてくれました。で、上がった時に、一気に売る。株式市場においては、珍しいことでもなんでもない。こんなの大昔から実在する初歩の初歩の手口です。にも関わらず、経済、金融、ビジネスにおいては、いまだ耳にします。「これからは、この職種がおいしいよ」と。

インフルエンサーと呼ばれている人の発言に乗っかってる時点で、自分の頭で考えることを拒否しているんじゃないのかなと思ってしまうほどです。日本での講演会の時に会う、20代、30代の頭のいいビジネスマンに多い。「やっぱ、これからは、こういう時代だと思うんすよ」。そのあとに続くロジックは、日本の著名なインフルエンサーたちがオンラインサロンで、YouTubeで、そのままの内容を発言していたのを後になって発見することも珍しくありません。時代の最先端にいる彼らが無料のコンテンツで自身のアイデアをそのまま配信するとは考えにくい。そのまんま、その意見ごとフォロワーになったら、おいしさはそこにはもう残っていない。

事実、僕たちが学生だった90年代、「これからはITの時代だよ」と言われてきました。そして事実、そうなりました。そして今、毎週のように職にあぶれたウェブデザイナーがうちの会社に就職面接に来ます。当時の時代の波に乗っかった結果、今現在、飽和状態に溺れている。好きならまだ救われます。でも、時代がどうだから、日経新聞に書いてあったから、という理由だけで、職業を、やることを選んだ結果、希少価値や専門性が薄れて職にあぶれちゃってるなら、少し、かわいそうにも思えます。

本当の意味での最先端は、上で経済を動かしているごく一部の人間だけが掴んでいるのかもしれません。慌てて「経済の動向」とやらを「トレンドの職業」とやらを追いかけている時点で、いちフォロワーでしかなくなる、ということです。

例外が生じる余地がある。最先端と時代遅れが同居する街

2つ目の理由は、その人の置かれた立場、国、業種、状況により「最新情報」の価値は変わってくる、ということです。極端に言うと、レストランのオーナーが、仮想通貨の最新情報を必死で得るより、新メニューの開発を考える方が、実入りが多くなる可能性が高いということです。主婦が株を始めるため、専門書、セミナーに高額のお金を投資して、少しくらい知識をつけて、利回り4%で持ち金50万円を20年かけて100万円に増やす。それよりも、日々のお買い物を工夫すれば20年で50万円以上の得をする可能性の方が高い。(しかも、テキスト代、セミナー代も投資額に加算されていることをお忘れなく)。

昔ながらの「節約術」の方が、財布の中身だけにフォーカスすると効率が良かったりします。もちろん、「それじゃあつまらない、それに株をやることによって、経済の勉強になるじゃないか」と言われてしまえば、その通りなのですが、それならば、本来の目的である「投資して、少しでも多く運用したい」もっと極端に言えば「有益な情報によってお金を稼ぎたい」というところから逸れてしまっています。前述したように、「楽しいから」「勉強のためだから」「友達との会話に、小難しい専門用語を交えたい」という理由だけであれば、推奨します。

あらゆる情報を手当たり次第に知識として博学的に仕入れることは、知的好奇心を満たすことはできるけれど、コストパフォーマンス的には、あまりいいとは言えません。理髪店の店長がAI産業の動向を追うことを最優先にする必要はない。することは他にも山積みなはずです。

少しだけ話が逸れますが。たとえば、ニューヨーク。世界最先端の街、というイメージがあると思います。芸術家の千住博さんにインタビューした時のこと。彼は、「ニューヨークって、“先端”じゃないんだよね、“多様”なんだよね」とおっしゃいました。何の説明もなかったその一言が、わかりすぎるくらいに僕にはわかりました。この街には、もちろん「先端」もある。でも、同時に「時代遅れ」もかなりの割合で同居する。つまり「なんでもあり」なんです。最先端とクラシックが共存できる街。実際、今日も、道端で寝ているホームレスの枕元にはラジカセが置いてありました(ラ、ラジカセ!?)。どこで入手できるのか、ニューヨークの七不思議の1つです。

ニューヨークの川を挟んでお隣は、ニュージャージー州です。橋1本向こうの住宅街。そこにも多くの日本人永住組が生活されています。60年代や、70年代に来られた人も多い。中には50年代に渡米してきて、その間、ほとんど日本に帰国をしていなかった人も珍しくはありません。彼らの日本の情報はその時点で止まっていたりします。車の整備工場を経営している年配のお客さんは、「最近、シティーの景気はどうよ?」と聞いてきたりします。シティーとは、マンハッタンのことです。

明らかに、世間のイメージするニューヨークとはまた違うニューヨークがそこにはあります。商談の際、奥から奥様が、かっぽう着…というのかな、白い袖を通すの、を来てお茶を運んでくださいます。3丁目の夕日な、この世界に、果たしてビットコインの最新リソースが緊急に必要でしょうか。そこにはすでに立派な生活があり、車整備のサービスのクオリティーを上げる方が、報酬が上がる近道に思えてしまうのは僕だけでしょうか。

僕自身もこの17年間、数え切れない人に「今さら紙の新聞~?」とニヤニヤされてきました。「いや、ニュースサイトもあるんですけど…」と慌てて、反論していた時期もありました。でも、今は「そーなんです、時代錯誤も甚だしいでしょ~」と笑顔で返せます。理由は、「投資をしてリターンを得る」というビジネス本来の理由を、その時代錯誤な「紙の媒体」がこれ以上ないほど、支えてくれているからです。支えるどころか、今現在7つの事業のうち、もっとも収益率が高い柱となってくれているからです。

そうは言っても、実は僕自身もいまさら「紙の媒体」に懐疑的でした。数年前からデジタルのニュースサイトにかなり力を入れ、それなりに投資をしてきました。正直、その頃は「紙の新聞」を気持ちの中でなおざりにしていました。ところが、ニュースサイトの方は、投資額に比べ、時間が経過しても、そう利益率が伸びない。そうこうしているうち、ほったらかしの本来の紙の新聞の方の利益率がどんどん上がっていく。

経済評論家でなくてもわかる、あたりまえの「時代の流れ」はそのコンディションによって、必ず、このような例外も出てきます。おそらく、いろいろな理由があると思います。その理由を今ここで述べる時間もスペースもありませんが、要はビジネスってそういうものなのです。十分な利益を出してくれている事業を、時代遅れで最新ではない、という理由で、自ら撤退する経営者はいません。

もし、デジタルでもなく、紙でもなく、伝書鳩を使ったメディアが大ヒットして、売り上げを伸ばしてくれるなら、この令和の時代、僕は鳩を大量に飼育します。伝書鳩事業をしないのは、おそらく鳩がそのまま飛んでっちゃって、大赤字になるから。それが理由です。決して、時代錯誤だから、という理由ではありません。

時代に合わせて、とか、マーケットのトレンドに沿って、とか言いたくなる気持ちはわからなくもないのですが、どうやってマネタライズして、どれくらいの利益が出るかを予測する方が先です。この20年間、数えきれないほど会った、やたら、ビジネス英語を連発してパワポを使う自称コンサルタントたちが、今、どこで何をしているのか、僕には探す手立てはありません。

先日、そのニュージャージーに住まれている大金持ちの年配の女性のお客さんに、こう言われました。「いい?あなた、これからの時代はね…インターネットよ!」彼女は目を見開いて自信満々に言い放ちました……「……は…い」。本当に先日の話です。日本だと35年前のセリフです。

当たり前の話ですが、地域によって、人によって、情報の最新性は異なります。価値自体も変わってくる。最新トレンドを、みんなが一様に追いかける必要がないといういい例です(ま、もちろん、これは極端な例だけれど)。

押さえるべきは世界経済の潮流より給与明細の細部?

3つ目の理由は、本当に大切な生活に直結するニュースは、心配しなくても、今の情報過多な時代、勝手に向こうから入ってくるよ、ということです。知らなかったことも、知らなくても生活に支障ないから、いままで知らなかったんだ、くらいに思ってください。現代を普通に生活していて、それでも耳に入ってこなかった情報は、その程度のものなんです。例えば、新型コロナ。日頃、新聞を読まない人でも知らない人はおそらくほとんどいない。「そろそろ東京オリンピックが始まるね~」とワクワクしている人は今の日本国でほぼいないはずです。いたら、それはそれで逆に貴重なので、そのままにしてあげてください。

以上の理由から、特別好きでないなら、特別興味がないなら、特別今現在の仕事に直結していなければ「世間のトレンドに敏感にならなければ!」という強迫観念だけで、日々の貴重な時間、日経新聞を隅から隅まで読む必要はありません。アマゾンで、話題のベストセラーのビジネス系新刊を買わないと成功しない!なんて思い込む必要はまったくありません。

で、ここから本題。それでも、必要な情報はあります。どうせ、情報を仕入れるなら、まずは自身の生活に、もっというなら、人生に必要な情報こそ、優先的に触れるようにするべきです。

ここからは僕個人の偏見になりますが(今までも十分すぎるほど、偏見な意見を書き綴ってきたけれど)、まず、おすすめとして、真っ先に押さえておくべき、情報、勉強は「ファイナンス」と「ヘルス」だと思います。別に、カッコよく横文字で言わなくていいや、つまり「資産」と「健康」です。

おいおい、いきなり「資産」って、ついさっきまで「経済」や「金融」の業界の流れをあえて自分から求めなくていいと言ったばかりじゃないか、とツッこまれそうなので、先に言っておきますが、世の中の経済の動向や、トレンドな金融商品の情報のことを言っているわけではありません。そんな情報は入れなくていい。

ここで言う「資産」は、あくまで「資産」。現在、自分の所有するアセットのことです。今現在、貯金はいくらあるのか、不動産は、証券は、現金は、逆にローン残りは、借金は、クレジットカードの返済額は、といった家計のことです。自身の純資産。経営者なら、会社の財務表。バランスシート、損益分岐表。主婦であれば家計。ご主人がこの先いくら稼いで、子供の教育費にいくらかかるか、予想のレベルでいいので、生涯収支表。

サラリーマンであれば、少なくとも給与明細の項目はチェックしてください。給与明細の細かい項目まで理解していないにも関わらず、経済のトレンドばかりを追いかけて、この先、こんなビジネスがおいしい!とか、世間に注目を浴びているのは古民家カフェだ、とか、シンガポールドルは持っておいた方がいいよ、とか、やっぱこれからはFXっしょ!とか言うのは、本末転倒です。で、そういうビジネスマンは意外に多い。

なぜなら、巷のトレンド情報は移り変わりも激しいからです。せっかく、ビジネスの動向に注目して勉強しても、その情報、来月には紙くず同然になっている可能性もあるのです。賞味期限はもって3ヶ月。そんな鮮度がすべての情報を日々やっきになって追いかける前に、最低限の自分の所有するバランスシートをまずは作ってください。中身の数字は毎月変わっても、その方程式はそう毎月毎月変化するもんじゃない。一度、腰を据えて勉強すれば、個人のシンプルな会計なんて1週間でマスターできます。なにも会計士になれと言っているわけではありません。

そして、「健康」。これも最低限の知識と、今現在の自分の体の状態を人間ドックなりで、把握してください。健康情報も確かに時代によって移り変わります。健康情報も、確かにトレンドに左右されるジャンルではあります。ほんの10年前まで、確かに、糖質は今ほど悪者ではありませんでした。だからと言って、10年後に、「血圧にはマーガリンがいい!」とか、「ガン予防には1日1本コーラを一気飲み」と言われる時代が来るとは考えにくい。最低限のベーシックな健康インテリジェンスにはなる必要があります。買ってもない銘柄の株価をチェックする前に、自分のコレステロールをチェックした方がずっとスマートです。

「資産」と「健康」はあくまで「手段」

僕は決して、「お金がすべて!節税のプロになって資産を守ろう!」とか、「健康こそが生き甲斐!100歳まで生きないと損です!」と言いたいわけじゃありません。むしろ、逆です。それらを「最終目的」にしないために言っています。それらを「目的」でなく、ただの「手段」、もしくは「資本」と捉えているからです。

実は「そんなに金を貯め込んでどうするんだよ」と、「そんなに長生きして意味あるのかよ」と思っている派なんです。だからこそ、資産や健康はとっとと学び終えて、本当にやりたいことをやろう、と言いたいのです。その資産をもとに何ができるのか、その健康をもとに何に挑戦するのか。資産も、健康も、貸借対照表でいうなら、「資本」の項目に入ります。決して、最後の「経常利益」には置かないでください。つまり、最終目的にはしないでください。

貯め込んで、使い道なく、現金と株券を残したまま死ぬなんてまっぴらだ。何もなくスッカラカンの人生で100年健康に生きるより、ドラスティックで、劇的で、峻烈な70年の人生の方がずっといい。(あくまで僕個人の意見です)

ある程度の経済的自由と、健康がないと、新たなことに挑戦したくてもできない。先の「経済動向トレンド情報」も武器にはなります。そのためには土台がシッカリしていないとダメです。その土台が、「資本」。現代のビジネスマンの資本とは、ある程度の資産把握と、健康体です。そこがグラグラなのに、鮮度が短い情報ばかりを追っても、おそらく役には立たない。自分の給与明細の見方も知らないのに、先物取引に手を出すのは、ジョギングしたこともないおじさんがいきなりトライアスロンに挑戦するようなものです。(相変わらず、たとえがヘタだな)。

くどいようですが、老後のお金を死守するために、長生きするために、まずは「資産運用」と「健康管理」の情報を得て、勉強しましょう、と言ってるわけではありません。それらを資本に、これからも新たな何かに挑戦するために、自身の「土台」を知っておこうよ、という話です。

僕なんか、例えば、健康診断で異常ナシ、と検査結果が出たら、「よし!このまま、身体にやさしい生活で、この健康体をキープしよう!」とまちがっても思わないもの。「お!まだイケるんだな、もうちょい無理できるんだな」としか思わない(あきらかに、間違えている思考かもしれませんが…)。

例えば、年度末に黒字決算で締められたとして、「よし!余剰金をそのまま手堅いインデックスファンドにつっこもう!老後まで引き出さないぞ!」とまちがっても思わないもの。「お!これを資本金にして、ちょいギャンブル性高いけれど、やりたかったあのビジネスに挑戦できるな」としか思わない(←うん、やっぱり間違えてる)。

これはさすがに、ちょっと極端な例かもしれませんが、だとしても、資産のための資産も、健康のための健康も、僕にはそう意味が見出せません。最終目的の項目に、資産も、健康も置きたくない。あくまで「手段」でしかない。この金で、この身体で、なにを追いかけるのか、なにが実現できるのか、なにを社会に貢献できるのか、それが目的になります。そのためには多少の経済的余裕と、ある程度の健康体が必要になります。

「今現在、世界の経済状況はどうなっているか」「マーケットにおいて、注目されている新たなビジネスモデルはなにか」。それらのトレンド情報を追いかけたいなら、まずは、自身の経済状況、健康状況を把握してベースを固めてください。情報収集なら、どうせなら、そのための情報から先に収集してください。

image by: shutterstock.com

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全米発刊邦字紙「NEWYORK BIZ」CEO 兼発行人。同時にプロインタビュアーとしてハリウッドスターをはじめ1000人のインタビュー記事を世に出す。メルマガでは毎週エキサイティングなNY生活やインタビューのウラ話などほかでは記事にできないイシューを届けてくれる。初の著書『武器は走りながら拾え!』が2019年11月11日に発売。

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【著者】 高橋克明 【月額】 初月無料!月額586円(税込) 【発行周期】 毎週水曜日

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