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上手くやれば年収1億超えも!最近人気のオンラインサロンとは?

最近、よく耳にする「オンラインサロン」。これは月額会費制のWeb上で展開されるコミュニティの総称ですが、不倫騒動で自粛活動中のお笑い芸人、アンジャッシュ渡部氏が相当な収入を得ていることでも話題となりました。このオンラインサロン、著名人ではない私たちが開設しても、お金を稼ぐことはできるのでしょうか? そんなオンラインサロンについて詳しく解説してくれるのが、毎月1000人が集まる講演会を成功させるベストセラー作家であり起業家の岡崎かつひろさん。自身のメルマガ『毎月1000人集客するプロ講演家が教えるコミュニティづくりの秘訣』から、オンラインサロンをゼロから教えてくれます。

思ったよりも稼げない!? オンラインサロンとお金の話

1、月額1000円なのに、年商3億超えも夢じゃない!

「自分の持っているスキルをいろんな人とシェアして、新しい仲間を増やしたい」「同じ趣味を持った仲間と集まりたい」「副業で稼ぎたい」という人たちに人気な「オンラインサロン」。手軽に始められて、仲間も集めやすいことから、たくさんの人たちがオンラインサロンを開設しています。

キングコング西野さんのオンラインサロン「西野亮廣 エンタメ研究所」は、日本一大きなサロンとして有名ですよね。月会費は月額1000円なんですが、会員3万人以上いるため月3000万円、年商3億6000万円!

こう聞くと、「自分もオンラインサロンをやりたい!」という人はさらにたくさんふえるんじゃないでしょうか。3万人もの人を集められたら、その人たちに情報を発信できたら、イベントを開催できたら、サロンの可能性は大きく広がっていきます。

ただ、こんなことをいうと夢に横やりをいれるようで申し訳ないのですが、正直いってオンラインサロンだけで稼ぐのは難しいです。オンラインサロンというのは、たいてい主催者の人以外にそれをファシリテートしていている人が入っています。さらに運営費がかかります。例えばDMMさんだと、オンラインサロンを開設し運営する場合は、手数料を支払う必要があります。

サロンは自分一人で主催する場合もあれば、映像を作ったり、サロンメンバーの管理をしたりという、裏方的なことを人にお願いする場合もあります。サロンメンバーが増えれば増えるほど、スタッフの数が増え、もうかった分を分けようと思うと、見た目ほど稼げなかったりすることがあるんですね。

僕も「読書オンラインサロン」をやっていますが、それはサロンを商売のメイン収入としてやっていくというよりは、自分の知識をまとめたり、出版社さんとのつながりを作ろうということをメインに考えています。

2、サロン運営の開催目的、ビジョンを明確に!

オンラインサロンを主催する場合、まずは「なんのためにやるのか」ということを明確にしておく必要があります。たとえば、「人に影響を与えたい」と思っているなら、サロン運営を通して何を実現させたいのか、自分がサロンを始めることによって、誰にどんな影響を与えられるのか、どんな人に参加してもらいたいのか、その人がサロンに入るメリットはなにか、ということについてしっかりと考えておく必要があるのです。

逆に、「収益を上げたい」とだけ思ってやっていると、思ったほど人が集まらない、収入にならないということで、せっかく開いたサロンを早々に閉じることになってしまいます。あまり皮算用で「これは稼げるぜ」と言うように始めると、痛い思いをしそうな気がするのであまりお勧めはしません。

じゃあ、「オンラインサロンはやらないほうがいいのか」といったら、そうではありません。ある程度知名度があったり、集客力はあるんだけど、安定した収入をうむものを持っていないという方がオンラインサロンを始めるのは、とてもいいことだと思います。

また、オンラインサロンを開設することによって、これまでは主催者×ファンという形だったのが、サロンメンバー同士の交流なども可能になり、新たな交流が生まれます。同時に、そこでの会話から新しいアイデアや企画がうまれてくることもあります。とくに、コロナ渦で、これまでやっていたリアルなイベントやセミナー、講演会などができなくなった場合は、サロンを通じてメンバーとオンラインミーティングをするのもいいでしょうね。

3、会計情報は必ずオープンに!コミュニティ運営費でトラブル発生

オンラインサロンに限らず、人が集まるコミュニティの運営をする場合に気を付けてほしいのが、お金のことです。たとえば、メンバーが集まってみんなでイベントを開催した場合、参加費が発生することがあります。その場合、会場代や備品などにかかったお金と参加費がぴったり同じなら問題ありませんが、なかなかそんなことはないですよね。マイナスになることはないにしても、逆にプラスになることは多々あります。

その場合、必ずやっておくべきことは、収入がどれくらいあり、出費がいくらだったのかという会計情報をオープンにすることです。会計情報をクローズにしてしまうと、一体何にお金を使っているのとか、一体何でお金がかかったのかとか、そのお金はどこに行っちゃってしまったのかと言うことが問題になります。

この問題が起きやすいのが、「主催者が収益化するためにやっていたものではなく、みんなで集まるコミュニティの場を作ろう」という目的で立ち上げて運営している場合です。なぜ起きやすいのかといえば、メンバーの多数がお金のことをそれほど考えていないということがあるからです。

4、コミュニティ運営スタッフにはあらかじめ報酬を決めておく

そもそもこのコミュニティはお金を稼ぐためのものでは無いはずです。だからこそお金のことは会計を立てて、明確にしておくことが必要なのです。会計情報は必ずオープンにして、何にいくら使って、今何が余っているのか。できればそれ用の口座をちゃんと開いておくといいですね。とくに人数が多くなってくると、例えば1カ月1人5000円でも200人集まったら100万円になります。

100万円を年間で考えると1200万円になります。さらに、年間1000円以上のお金が動くと、今度は消費税の納税義務が発生して税務署の監査対象になるわけです。

こうなってくると税務署が入るということが発生しかねないので、個人の口座ではなくてちゃんと専用の口座を設けてお金の出し入れを明確にしておくことが大切です。収入があった場合はちゃんとそこに入れて、支出がある場合はそこから使うというルールを徹底すること。

また、儲かったお金は全部ため込むのではなく、コミュニティ運営において大変な作業をやってくれているメンバーに関しては、事前に報酬を決めておくといいですね。

例えば、毎週1回とか2回、広報を作ってそれを毎週みんなに配信しなければいけないとか、業者とのやりとりとがいっぱいあって手間がかかるといったときです。会社の仕事に支障が出るまでじゃないにしても、他のことに支障が出るようなレベルでタスクが発生している可能性もあります。こういう事はある程度の報酬がないと不満がたまりやすくなります。

5、1回きりの頼み事にはお金は出さない。そのワケは?

逆に、例えばキャンパスで飲み会の場所取りをして幹事をするとか、1回だけみんなにメールを送るとか召集の依頼を送るとか、「1回だけのものでそこまで大変ではないでしょう」と言うものに関しては、お金を出してはだめです。なぜかと言うと、お金を出してしまうとお金を得るためにやる人が出てきちゃうからです。そうすると、本来このコミュニティがお金を目的にしていないものだったとしたら、入ってきた人の目的がずれてきてしまうからです。

単純に善意でやっていたことがお金を稼ぐための手段に変わる。そうすると次が何が起こるかというと「じゃあ、次何をしたら稼げるのか」ということになっていきます。それをやるとコミュニティの運営も商業目的に変わってしまいます。

6、お金(報酬)が絡むと目的が変わる「アンダーマイニング効果」

ちなみにちょっと面白い実験があります。いつも家の壁紙に落書きをする男の子がいます。この落書きを止めさせる良い方法があるんですよ。何だと思いますか?
落書きをするたびにお小遣いあげるんですよ。それを1週間か2週間続けると、だんだんその子供は楽しくてやっていたはずなのに、お小遣いをもらうために落書きをするようになるんですよ。落書きしたからお小遣いをちょうだいっていうのも変な構図ですけどね。だけど、ある時から「お小遣いをあげるのをやめる」と言うんです。

その場合、どうなるかと言うと、その男の子はお小遣いをもらうために落書きをしていたのでお小遣いをもらえなくなると落書きを止めるんですよ。

落書きするなと怒っても、楽しいからやっちゃうんだけど、お小遣いをもらうためにやっていたのに、お小遣いをもらえなくなったらやめるんです。つまり、最初は落書きが好きで自発的にやっていたのに、お金を与えられたことによって落書きする目的が「お金をもらうこと」にすりかわってしまったのです。

コミュニティ運営でも、これと同じことが起きます。最初は自分たちがやりたくてはじめた行動、好きでやっていた行動(内発的動機)が、お金という報酬(外発的動機)が絡んだことによって、報酬を与えられないとやる気がなくなってしまう現象のことを「アンダーマイニング効果」と呼びます。「お金のためにやる」というふうに変わってしまうと、動かない人たちが出てきてしまうのです。

image by: shutterstock

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多くの人が仕事や人生において困ること。この力がないことで、どれだけ多くの人が悩んでいることでしょう。仕事が進まない、起業したがうまくいかない、恋人ができない、実はこれら全ては共通する問題により起きています。 それは、『人が集められない』 ということ。毎月1000人が集まる講演会を成功させるベストセラー作家であり起業家の岡崎かつひろが教える、コミュニティ作りと集客の秘訣。人が集まる自分になるための一歩を踏み出しましょう。

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