新型コロナウイルスの感染予防にもっとも効果的とされる手洗いですが、小さいお子さんがなかなかきちんと洗ってくれない、との悩みを抱えている親御さんも多いようです。今回の無料メルマガ『幸せなお母さんになる為の子育て』では著者のパピーいしがみさんが、無理なくお子さんと手洗いする方法や、新型コロナウイルスの自衛策を記しています。
怒ってしまう前に
こんばんは。パピーいしがみです。
どのニュース番組でも、新型コロナ関連の情報が日々更新され、まだまだ混乱は続いています。心配な事、不安な部分はたくさんありますが、現段階ではまだ子供たちに大きな被害がないことが救いだと感じています。
さて、このコロナウイルスもそうですが、インフルエンザでも「手洗い」がとても大事だと言われていますね。でも多くの子供が「手洗いをしない」「かなり怒らないとやらない」ようで「どうしたら子供が手を洗うのでしょうか?」とご質問を頂くことがあります。
親としては「手洗いの重要さを理解して自分でできるようになってほしい」とお考えなのだと思いますが、まずお伝えしたいのは、“今の段階で、子供に理解させることは難しい”という事です。
というのは、私たち日本人にとって、今回の感染症は経験したことない初めての出来事です。今まで、SARS・MERSなどがありましたが、どれも日本国内での感染はありませんでした。「正しく怖がりましょう」なんてテレビで言っていますが、どんなウイルスかもわかっていないのに「何をもって正しい」と言えるのかさえ、誰も知らないのです。
親はニュースや情報番組から最新の知識を得ることはできますが、子供はそんな情報を調べようとすることはありません。ですからどんなに親が「大事なんだ!」と力説しても、子供に分かれという方が不自然な事なんです。
ちなみに「大人がさせたい」と思っている手洗いは、本当に正しい手洗いなのでしょうか?正しい手洗いの方法として箇条書きにするとこれだけあるそうです。
- まずは流水で手首から先を濡らす
- 適量の石鹸を使い、手のひらを合わせ、泡立てる
- 次に手の甲を包むように洗う
- 手のひらに爪を立て、爪と指先を洗う
- 指を開いて左右の指を交差させ、指の間を洗う
- 親指と親指の付け根を洗う
- 手首を洗う
- 流水で洗い流す
- 清潔なタオルやハンカチで拭く
こうやって書いただけでも「指の間」「親指と付け根」「手首」は洗っていなかったな…と気づきました。
実はこの後もチェック項目はあって、手洗い後のタオルやハンカチよりも使い捨てのペーパータオルの方が良い、とか洗い流した後の蛇口は指を使わない、とか、手を洗った後の洗面所のドアノブは手で触らない…とか。でも、これを完璧にやっている大人がどれだけいるか?と言ったら…とても少ないのではないかな?と思うのです。
私ももちろんできていませんが、私と同じように「自分もできているとは言えないな」と感じた方も多いと思うのですね。子供が「手洗いをしない」と怒ってしまう私たちも、本当は正しい手洗いをよく知らずにいる事もあるのです。だから怒る前に「外から帰ったら“一緒に”手を洗う」事をしてほしいのです。
その時に参考になるのが「手洗いのうた」という約50秒の動画(ユーチューブで検索できます)です。これは、洗剤のメーカーが作った動画ですが、ちゃんとポイントを押さえていますし、スマホなどを立てかけて動画を見ながらやるとあっという間です。しまじろうバージョンもありますから、小さいお子さんでも真似することができると思います。
● 【親子で手洗い】しまじろう あわあわてあらい 【しまじろうチャンネル公式】
食事前や帰宅後など、手を洗う機会は多いのですが、まずは外から帰ってきたとき、何よりも先に「一緒に手を洗う」事を意識されると、予防の面ではかなり違ってくると思います。
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