大型の台風が接近する季節になりました。台風が近づくと気圧の関係で体調が悪くなることはありませんか? メルマガ『鍼灸師・のぶ先生の「カラダ暦♪」』著者である、のぶ先生が、台風襲来時の体調不良を自宅で改善する対策を教えてくれます。
台風シーズン予防
【気圧の変化】
ぼちぼち台風が発生する時期になりました。 今年は8月31日が暦で言う「二百十日」。 台風が発生シーズンの目安となる暦ですね。台風が頻繁に日本列島に訪れるようになると、気圧の変化で体調不良をおこしやすくなります。 人によっては、雨降り前や台風到来のころに、痛みや苦痛を感じる人もいるくらい。
【膨らむ内臓】
台風は低気圧です。 人の体は強い気圧の変化にさらされると、低気圧の場合では内臓が膨らむ傾向があります。膨らみやすい臓器は、
- 血管
- 関節
- 消化管
- 呼吸器
などの中が空洞の臓器。これらの臓器が膨らむと、
- 血圧の乱れ
- 呼吸の乱れ
- 腹部膨満感
- 関節痛
- 頭痛や吐き気
などの不調が現れやすくなります。
【伸びあがるスクワット】
低気圧で膨らみやすい体は、体表の筋力を高めることで対策します。 普段運動習慣のない人ほど、カラダを引き締める力が弱いです。 気圧が下がることで膨らむ体を、日頃の運動習慣でできるだけ引き締めて過ごせるように工夫します。おすすめなのがスクワット。
- 肩幅より広めに歩幅をとる
- 膝がつま先よりも前に出ないように軽くしゃがみ込む
しゃがむときひざを痛めることがあるので、内股にならないように注意です。
椅子に座る程度で十分 - 両腕を上の方へ伸びあがるようにして、下げた腰をおこして万歳する
この時つま先立ちになる
イメージとしては、水泳の飛び込みのような感じですね。 - 歩幅を開いておくと、股関節を刺激して下半身の血流がよくなります。
- 最初は軽くしゃがむ程度。
これだけでも太ももには良い刺激が加わります。
慣れてきたら少し深めにしゃがみます。 - 両手を上に伸ばしながらつま先立ちになることで、呼吸と血流を促進。
ふくらはぎを十分に刺激して下半身の血流を促進。
わき腹をしっかり伸ばすことで、呼吸運動も丈夫にします。
この伸び上がるスクワットを5回から10回程度、一日中ひんぱんに行います。
実は最初の1回が一番苦痛です。
この最初の1回をやり遂げられれば、けだるさを感じることなく5回~10回程度は楽ちんじゃないでしょうか。一日中ひんぱんに、思いついた時で良いので軽く伸びあがるスクワットをやってみてください。
呼吸と血流が丈夫になり引き締まった体を手に入れられると、台風シーズンが楽に過ごせます。
ひんぱんに、とは書きましたが、慣れないうちは、一日数回時間を空けてやってみてください。 一度にやって筋肉痛になったり、いやになっては元も子もない。 気楽にできる程度がよい目安ですね。
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