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なぜ知らぬふりをする?日本のあらゆる問題は「人口倍増」で解決可能だ

GDP(国内総生産)は米国、中国に次ぐ世界第3位。株式市場は好調、円相場も安定していて、安全資産の代表格として扱われている。治安も安全、食糧事情も良く、豊かな物で溢れ、美しい自然に囲まれている。なのになぜ、私たちはあまり幸せを感じられないのでしょうか?メルマガ『鈴木傾城のダークネス・メルマガ編』を発行する作家の鈴木傾城さんは、日本を救うソリューションがあると指摘。それは算数ができる人なら誰でも理解できる、とても単純なことだといいます。

人々が願っていることを解決する唯一の方法

すべての経営者は、とにかく売上を上げたい、利益を増やしたい、商品をもっと売りたい、もっと会社の知名度を上げたい、右肩上がりの成長を成し遂げたい、と切に思っている。そのために、人生のすべてを賭けていると言っても過言ではない。

すべての国を憂う政治家は、とにかく日本を経済成長させたい、日本を大国にしたい、日本を影響力のある国にしたい、経済的にも軍事的にも強国でありたいと思っている。そのために、人生のすべてを賭けていると言っても過言ではない。

すべての不動産保有者は、とにかく土地の価格がどんどん上がって欲しい、持っている土地の価値が上がって欲しい、村や、町や、都市が、どんどん発展して欲しいと思っている。1980年代後半の暴騰ではなくても、毎年右肩上がりに不動産価格が上昇する時代になって欲しいと思っている。

すべての投資家は、とにかく日本の企業が、日本の株式市場がどんどん大きくなって、自分の保有する金融資産に大きな含み益が出て欲しいと思っている。ただ、めぼしい株を持っているだけで、毎年のように資産が膨らむような社会が到来して欲しいと思っている。

すべての表現者(芸能人、芸術家、アスリート、作家、YouTuber等々)は、とにかく自分の表現を見てくれる人が増えて欲しいと思っている。もっともっと大勢の人に自分を知ってもらい、見てもらい、ファンになってもらい、フォローをもらい、自分も作品も大きな影響力を持ちたいと思っている。

そして、多くの男性・女性は、とにかく、もっともっとたくさんの出会いが欲しいと思っている。機会をたくさん増やして、自分と気が合う人を見つけて友達になったり、恋人になったり、パートナーになったり、配偶者になったりする人を見つけたいと思っている。

これらすべてを「根源的」に解決するたったひとつの方法がある。しかも、絶対的に効果がある方法だ。

すべてを解決する「人口倍増論」

売上をもっと上げたいと思う経営者はどうしたらいいのか?日本を大国にしたい政治家はどうしたらいいのか?不動産価格を上げたい地主はどうしたらいいのか?

株価を上げたい投資家はどうしたらいいのか?ファンとフォローをもっともっと増やしたい表現者はどうしたらいいのか?出会いをもっと増やしたい男女はどうしたらいいのか?

悩めるすべての日本人は「人口倍増論」を主張すべきだ。

とても簡単な数学の話をしよう。売上を2倍に増やしたいと思えば人口を2倍に増やせば良い話だ。売上を3倍に増やしたければ人口を3倍に増やせば良い。市場を2倍にしたいと思ったら人口を2倍にすればいいし、市場を3倍にしたいと思ったら人口を3倍にすればいい。

単純な算数の問題だ。人口が2倍に増えれば購買層が2倍になる。3倍に増えれば購買層が3倍になる。

日本の影響力を2倍に増やしたければどうすればいいのか。人口を2倍にすれば影響力も2倍に増す。3倍にすれば影響力も3倍に増す。輸出入を2倍にしたいと思ったら人口を2倍にすればいいし、3倍にしたいと思ったら人口を3倍にしたらいい。

不動産価格を単純に引き上げたいと思ったらどうしたらいいのか。その土地、その地域、その共同体の人口が単純に2倍になればいいのである。2倍で足りなければ3倍にすればいいのである。そうすれば、何もしなくても土地の価値は人口に比例して上がる。

株式市場の規模を2倍にしたいと思ったら、人口が2倍になればいいのである。人口が2倍になれば通貨の供給量も倍増する。そしてそれは株式市場の時価総額をも倍増させる。投資家は、ぼーっとしていても自分の資産が膨らんでいく「夢のような世界」を味わうことができるようになる。


計算ができるはずの日本人が計算しない

表現者がもっともっとファンを増やしたい、フォロワーを増やしたい、稼ぎたいと思ったら、人口が増えればいいだけの話である。人口が2倍に増えれば、単純にファンも2倍に増える。人口が3倍に増えれば単純にファンも3倍に増える。

何か問題でも?

「今の日本に未来がない」というのは、何のことはない「ただ人口が減っているから」であると気づかなければならない。

客観的に見ると、日本社会は他の国々と比べてもうまく機能している。政治は曲がりなりにも機能しているし、民主的であるし、言いたいことは言えるし、国民は健全だし、内戦をしているわけでもないし、飢餓が発生しているわけでもない。

では、何が悪いのか。「少子高齢化」が日本の将来を暗くしており、日本を衰退に導いており、日本に数々の社会問題を引き起こしている。

この事実に気づいたら、日本を救う解決方法(ソリューション)は実はとても単純なことであると気づくはずだ。少子高齢化が問題なのであれば、少子高齢化の逆をいけば日本の問題の多くは「自ずと解決する」のである。

はっきり言おう。すべての日本人は、四の五の言わずまっすぐ「人口倍増論」を主張すべきだ。国を憂う政治家は「人口倍増論」を主張すべきだ。骨太の方針として「人口倍増」を掲げて政策実行すべきだ。

そして、日本の人口が倍増すると「いかに日本にとって良いのか」を国民に周知し、説得し、それによって日本の再生を打ち出すべきだ。ただし、外国人を連れて来ても日本の社会や文化の継承にはならない。むしろ日本が日本でなくなる。

とにかく日本人を増やす。その一言だ。

「日本は人口が多すぎる」などマスコミの世論誘導に騙されてはいけない。人口が減少すれば国力が低下して諸外国に乗っ取られるだけなのだから、人口はむしろ増やさなければならないのである。

知的で頭が良くて計算ができるはずの日本人が、こんな単純なことになぜ気づかないのか、私は不思議でならない。


思い切った「人口倍増政策」が必要になる

日本人はとにかくあらゆる社会問題を難しく考え過ぎなのではないか。今ある問題の多くは「日本人を増やせば解決する」のだ。

「人口が増えると社会は活気づく」し、「人口が増えると自分も得する」し、「人口が増えると国も影響力が増す」のである。

人口が減るから内需が消えてデフレが解消できない。人口が減るから移民を入れるとか何とか面倒な話になる。人口が減るから地方がスカスカになって、外国に土地を買われて侵略されるみたいな話も出てくる。

日本人がどんどん増えたら、移民を入れる余地は必然的に減る。日本人がどんどん増えたら、土地の侵略もなくなる。日本人がどんどん増えたら、海外に対しての発言権も増える。

日本人がどんどん増えたら、むしろ日本人が国外に出て行って「日本は他国を侵略するのか?」と言われるほどになる。

日本人がどんどん増えたら傑出した人物が出てくる可能性も増えるし、日本からイノベーションが湧き上がる可能性も増えてくるし、社会は放っておいても多様な文化が花開く。

もちろん、人口が増えたことによって、環境問題などの新たな問題も起こるし、様々な弊害も確かに生まれるはずだ。

しかし、今の日本はそんなことを心配するよりも人口が減って日本が亡国に至る方を心配しなければならないのである。今の日本には何が必要か。

「人口倍増論」である。

日本を滅ぼすのは、中国・韓国・北朝鮮ではない。少子高齢化だ。だから、この強敵に立ち向かうには思い切った「人口倍増政策」が必要になる。これができるかできないかで、日本が亡国の道を辿るか繁栄の道を辿るかが決まる。

もう一度言う。これは単純な算数の問題だ。かけ算が理解できる人は日本の問題の解決方法も理解できる。
image by : shutterstock

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弱肉強食の資本主義が蔓延し、格差が急激に広がっていき、いよいよ日本人の間にも貧困が蔓延するようになってきています。経済暴力の中で日本人がどのように翻弄されているのかを、危険なまでの率直さで取り上げ、経済の分野からいかに生き延びるかを書いているのがこのメルマガ編です。

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