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夜の夫婦生活に異変アリ。コロナで子作り大幅減もアレの回数は急増!?

全国の自治体が今年5~7月に受理した妊娠届の件数が、前年同期比で11.4%、2万6331件のマイナスとなったことが20日、厚生労働省の集計で分かったと共同通信が伝えている。来年出生する子どもの数が大幅に減る見通しとなったが、その背景にはコロナ禍での“性生活”の変化が影響しているようだ。

コロナの影響で妊娠届の提出が前年比11%下落

妊娠届とは、女性が妊娠後に母子手帳を交付してもらうために必要となる大切な書類。今回減少率が最も大きかったのは5月の届け出数。これは3月頃に妊娠した人が届けるもので、前年同月比17.1%減の6万7919件となっている。

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全都道府県で減少しており、最も減少率が高かったのは山口県の29.7%。以下青森県、石川県と続く。逆に減少率が低かったのは秋田県の3.2%で、以下は島根県、長崎県となっている。

これだけを見ると、特に地域差が関係しているということはなさそうだ。そうなると、やはり全国的なコロナ禍における不安が影響しているといえるかもしれない。

男女の性生活はコロナ禍で大きく変化

では、コロナ禍で男女の性生活にどのような変化があったのだろうか?意図しない中高生の妊娠が増えるなどの問題が10代の間で起きていたが、大人たちはどうなのか?

株式会社TENGAが20代~50代の男女計960名を対象にした「コロナと性」についての意識調査を実施。その結果を発表している。

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特筆すべきは、緊急事態宣言下の4月中旬から5月末に、「性生活に変化があった」と答えた人が24.1%に上っていること。これは4人に1人にあたる数字だ。

この時期は緊急事態宣言が発令され、「ステイホーム」が叫ばれていた期間。家に居続けることで、性生活にも大きな影響があったようだ。

外出が制限されたことで自宅でセックスする回数が増えるかと思われたが、実際には異なる。平時とコロナ流行時を比べると、セックスの回数は「月に1~2回」「月に3~4回」「月に5~9回」いずれのゾーンでも減少。一方、「月に0回」は43.4%から49.2%に増えている。

大多数の人が感染拡大とともに、セックスの回数を減らしたことを意味している。

セックスレスになる夫婦が続出

なぜセックスをする頻度が減少してしまったのか?それを裏付けるようなデータもある。

「性欲の強さ」に関する回答では、平時と比較してコロナ禍では軒並み減少。男性よりも女性の方がその傾向は顕著で、特に「既婚・子あり」の女性はその数字を大きく落としていた。

ステイホームで夫が常に家にいる状態が続き、ベッドを共にする機会が増えたかと思いきや、逆に「毎日顔を見たくない」ということになってしまったのかもしれない。

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これと連動するように、「性生活満足度」も低下傾向にある。ここでも際立つのは「既婚・子あり」の女性の数値。平時よりも大きく満足度を下げており、妻が夜の生活に不満を感じていることがよくわかる。「セックスレスになった」という人も、4月中旬~5月末にかけてがピークとなっている。

各種統計情にはまだ表れていないが、この時期は「コロナ離婚」も増えたと言われている。外出自粛となったことで、ちょうど良い夫婦の距離感が失われてしまい、不仲になってしまうケースが多かったようだ。

また、「パートナーと衛生観念が合わず喧嘩した」「オンライン・通話によるセックスを行った」というコロナ禍ならではの意見もあった。

夫婦の夜の生活がなくなった一方で

今回明らかになった大幅な妊娠届件数の減少は、コロナ流行と大きく関係がありそうだ。性生活の変化が女性の妊娠に繋がらなかったのは明白だと言えるだろう。

最後に気になったデータがある。「マスターベーション」に関するものだが、平時とコロナ禍で比較すると、マスターベーションを普段しない層が減少する一方、「月1~2回する」という層が大きく増加したのだ。すなわち、マスターベーションを普段しない人が、外出自粛下ではするようになったということになる。

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その理由として挙げられているのは、1位「暇な時間が増えたから」、2位「ストレス発散やリラックスのため」となっており、まさにコロナが影響しているといえる。

これに関してはさらに気になる指摘もある。夫婦の性事情などに詳しい薬剤師によれば、「このようなアンケート調査では、マスターベーション回数が“過少申告”されることが多いんですよ。普段はしないという回答は月数回、月1~2回という回答は週2~3回と読み替えるべし、というのが業界の定説となっています」という。

外出禁止でたまるストレス、感染拡大が止まらないコロナの不安、険悪化する夫婦関係――さらに自慰行為の回数まで増えているとなると、少子化が進む日本において妊娠届の件数が増加に転じるのは当分先の話になりそうだ。

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