安倍晋三前首相が主催した「桜を見る会」前日に安倍氏の後援会が開いた前夜祭を巡り、東京地検特捜部が安倍氏の公設第1秘書らから任意で事情を聴いたことがわかったと毎日新聞などが報じている。東京地検特捜部は安倍氏側が計800万円超を補填していた可能性があるとみて捜査し、安倍前首相のへ事情聴取も検討している模様だという。
安倍元首相の公設第1秘書が任意で事情聴取
前夜祭は安倍氏が首相だった2013~19年に東京都内のホテルで開かれ、支援者らが1人5千円の会費を支払って参加し、2019年は800人規模で開かれた。
この問題を巡っては、差額分を安倍氏側が補填していたのではないかと野党が追及するも、「後援会としての収入、支出は一切なく、事務所側が補填したという事実も全くない」と安倍氏は説明していた。
今回の報道を受け、安倍氏の事務所は「刑事告発されたことを受けて説明を求められたので捜査に協力し、真摯に対応している」とのコメントを出したという。
「#安倍晋三の逮捕を求めます」の声
安倍氏が首相の座を辞してから2か月、「桜を見る会」に関してようやく動きがあった。東京地検特捜部は安倍氏への事情聴取も検討しているというが、捜査の手はどこまで伸びるのか。
安倍氏側が費用の一部を負担していたことを示す領収書や明細書を会場となったホテル側が作成していたことも、今回明らかになった。「私は知りません」「秘書が勝手にやったことです」では済まされそうにない。
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ネット上では既に「#安倍晋三の逮捕を求めます」というハッシュタグが作られ、多くのユーザーたちが自らの意見を投稿。「正義ある捜査をお願いします」「検察頼むぜ」「遅すぎる」「皆で本気で怒るべき」などの声が上がっている。
立憲民主党の小沢一郎氏も23日に自身のツイッターを更新。「結局、安倍氏は国会で嘘しかついていなかった」と痛烈に批判。捜査機関の忖度で見逃されるのは異常で、総理大臣なら何をやっても許されるのはおかしいとツイートした。
結局、安倍氏は国会で嘘しかついていなかったということ。こんな犯罪が捜査機関の忖度で、これまで見逃されてきたことが異常。数名に焼酎と佃煮を配って逮捕される村議もいる。総理だけは何をやっても許されるなら、法治国家とは言えない。今この国の法と正義が試されている。 https://t.co/P4MKpBPUfu
— 小沢一郎(事務所) (@ozawa_jimusho) November 23, 2020
共産党の田村智子氏も国会で虚偽答弁をした安倍氏の責任を追及。嘘をついたのは安倍氏本人であり、「事務所職員、秘書で終わらせるわけにはいかない」と安倍氏に対する厳しい捜査を求めている。
闇に光が「刺す」とあえて書いた。闇の中心にまで光りが突き刺さる、そこまでの捜査と追及が必要。
事務所職員、秘書で終わらせるわけにはいかない。国会で総理は虚偽答弁した、その責任は安倍前総理しかとれない。あれだけ安倍事務所に確認するよう求めたのだから、私は知らないでも済まされない。— 田村智子 (@tamutomojcp) November 24, 2020
一方、これらの動きに異を唱えているのが細野豪志議員。操作は粛々と行われるべきだとし、安倍氏逮捕を望む声に否定的な考えを示した上で、暗に韓国と同じことをすべきではないと述べている。
刑事司法の判断が世論に流されてはならない。捜査は粛々と行われるべき。小沢一郎氏の陸山会事件でも同じことを感じたが、#安倍晋三の逮捕を求めます のトレンド入りに危うさを感じる。こんなことをやっていたら、隣の国と同じになるぞ。
— 細野豪志 (@hosono_54) November 23, 2020
しかし、細野氏のツイートに対して、ネット上では「細野さん何を言ってるの?」「安倍さんの味方なんですか」など多くの批判的な声が上がっている。
相変わらずズレてるな( ´∀`)
— G-JOKER (@ZF_JOKER) November 23, 2020
呆れ返る
— バタバタ (@EzwQwe23as5) November 23, 2020
引っ込んでて!
— pooh v (@poohv7) November 23, 2020
市民が声を上げるのは大事なことですよ。
— ♯快活仮面 「国よ、今こそ金を。今使わずしていつ使う?」 (@know_tommy) November 23, 2020
言うに事を欠いて隣国批判とか見るに堪えませんよ。
— Snowkuouks K. (@diveintocloud) November 23, 2020
安倍氏が首相を退任してからの捜査となり、多くの批判を受ける中、東京地検特捜部はどこまで本気で捜査を進めていくのか。政治の信頼が揺るがした象徴的な事件となった「桜を見る会」。安倍氏は検察の調査や聞き取りに対して、真摯で誠実に対応するべきだろう。
立憲民主党の安住淳国対委員長は24日、安倍氏を参考人として国会に招致すべきとの考えを示し、場合によっては証人喚問もやむを得ない状況だと指摘した。
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不起訴に持っていく方向の報道に見えてならない。東京地検特捜部が本気だったら、まず家宅捜索でしょう。 https://t.co/YK68k5WE2x
— 渡辺輝人 (@nabeteru1Q78) November 23, 2020
最初聞いた時はコロナのスピンかと思いましたが、続報を聞くと特捜部は本気のようです。アベスガはある意味で一蓮托生の仲ですので、CIA→特捜部のルートかと思います。CIAのバイデンに忠誠を誓う生贄として安倍晋三が選ばれたのでしょう。 https://t.co/uS8WXc2E6f
— 東西南北 (@Fausteana) November 24, 2020
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image by:安倍晋三公式Facebook