受験勉強を進めるにあたり、同じ問題を繰り返し解くことが重要と言われますが、子によっては答えを覚えてしまい、2回目以降は瞬時に回答してしまうというケースも多々見受けられます。こんなことで果たして力はつくのでしょうか。今回の無料メルマガ『成績がイイ子の親だけが知っている!新「勉強の常識」』ではタイガー山中さんが、超優秀な子たちに共通する「2回目以降の解き方」を紹介するとともに、勉強する目的を親子で共有することの大切さを説いています。
勉強する目的の共有、できていますか?
こんにちは、タイガー山中です。12月に入ったかと思えば、すごい勢いで過ぎていきます。年内あと少し、やり忘れをラストスパートで片付けてやりましょう!
さて、今回はあるお母さんからの質問を1つ紹介します。
同じ問題を何度も繰り返すと、答えを覚えてしまうのですが、それでいいのでしょうか?
親技では、問題を3回解くことをお勧めしています。3回の時間の推移を見て、テストに出たら得点できるか予測するためです。
算数や数学だと、答えを覚えてしまうことがある。確かにそうなんです。1回目に5分かかった問題が、2回目は答えを覚えていて5秒。それでいいのでしょうか?という質問です。
ハイ、良いわけないです!
まあまあ、良くないことはわかると思いますが、そんなときどうする?が問題なんですね。連続して解かずに、翌日とか少し時間を空けて2回目を解くというのが一般的な解決策です。
ただですね、私が多くの生徒たちを見てて気づいたことがあります。優秀な子の中でも、特に上位5%ぐらいの「超優秀」な子たちに共通していえることです。男女も問わずです。1万人規模の公開テストで、成績優秀者として載る連中といえば分かりやすいかな。
その子たちに同じ問題を2回連続して解かせると、どうなると思います?1回目が5分、2回目は5秒でしょうか?
不思議と彼らは、2分ちょいぐらいになるわけです。
えっ、答えを覚えていないのか?
いえいえ、彼らは10日前の答えだって覚えていますよ(笑)。なぜ、答えを知っていても、もう1度ちゃんと解くのか?私が厳しいから?ハハハ、それはあるかもしれません。でも、それだけではないと思うのです。
当時、関西で1ケタ順位だった女子生徒が、2回目を解いてこう言いました。
「大丈夫、合ってます」
2回目が5秒の子、2回目をちゃんと解く子の違いは何でしょう?
勉強の姿勢といいましょうか、目的の違いです。
⇒「答えを出す」のが目的
⇒「答えの出し方を確認する」のが目的
この違いです。
2回目も答えの出し方を確認するために、途中の式も書き、計算もちゃんとします。出た答えを見て、1回目と同じだったから「合ってます」と言ったわけです。
答えの出し方をしっかり確認して、テストに臨む。
類題だって、正解するはずです。
類題になると解けないという子がいますが、答えの出し方を確認する勉強になっていない可能性があります。
2回目を5秒で解いてしまう粋な子であれば、「いやいや、答えはいいから。答えの出し方を確認するのが目的なんだ」と教えてやればいいのです。
私なら、「解き方を説明してみて」と言うか、「ここの数字がこの場合はどうなる?」と言いますね。数を重ねるごとに、答えの出し方を確認することが重要なんだと意識させるのが狙いです。
意識できるようになると、授業の受け方も変わってきます。
学校や塾の授業からのお土産も増えれば、上位5%も夢ではないですから。
えっ、まだほど遠いですか?
それは、これからの親次第です。年内に親が変わることなら、まだできます。
自分との違い何?と探してみてください!
※ 高校受験を目指す親の方が対象です
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