MAG2 NEWS MENU

本社は一切口出しせず。ヤマザキ「ランチパック」大人気の秘密

今や全世界に知れ渡る日本の「おもてなし」の文化ですが、その起源を問われ答えられる方は少ないのではないでしょうか。今回の無料メルマガ『繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座』では繁盛戦略コンサルタントの佐藤きよあきさんが、そんなおもてなしの原点となったある「ブーム」や大人気の「ランチパック」の秘密など、知識欲を満たしてくれるさまざまな情報を紹介しています。

おもてなしの起源

日本で「おもてなし」の文化が広まったのは、江戸時代だと言われています。

一般庶民の間で「伊勢参り」がブームになった頃。全国から集まってきた旅人の疲れを癒すため、伊勢の人たちが温かく迎え入れ、きめ細かな心配りをしたことが始まりです。

この行いに感銘を受けた旅人たちが、地元に帰った時に、同じことをするようになり、「おもてなし」の文化が広まったのです。

伊勢の人は、儲けることが目的だったのかもしれませんが、そのためには、やはり「おもてなし」が必要だったのです。

アンケートの魔法

アンケートは、お客さまの志向を探るためだけでも、声を集めるためだけでもなく、お客さまを“買いたい気持ち”へと導くために実施するものです。

そのためには、単純な質問をするのではなく、「お客さまの求めているものは○○ではありませんか?」「欲しかったのは○○ですよね」と、アンケートの回答を“売りたいもの”へと導いていくことが重要です。

このような質問をすると、お客さまは誘導されている感覚がなく、自分の意志だと確認しながら、答えていきます。「そうそう、私が探していたものはコレよ!」となります。

こうなれば、すでに購入決定の意志を固めています。これが、売りに繋がる「魔法の質問」です。

ランチパックの秘密

大ヒットし、ファンも多い、ヤマザキの「ランチパック」。なぜ、これほどまでに売れているのでしょうか。

端的に言うと、変わった商品を次々に登場させ、話題性があるからです。

人が驚くような、風変わりな商品を多く見掛けます。他のメーカーでは、製造のゴーサインが出ないような商品です。

ヤマザキでは、全国各地の工場でランチパックの商品開発を行っています。この際、本社は一切口出しせず、各工場の決定に従います。

つまり、何の制約もなく、楽しく面白い商品を創ることができるのです。

こうした企業風土が、大ヒットを生み出しているのですね。

image by: 毒島みるく, CC0, via Wikimedia Commons

佐藤きよあき(繁盛戦略コンサルタント)この著者の記事一覧

なぜ、人はモノを買いたくなるのか。欲しいという感情は、どこから生まれるのか。消費行動における人の心理を知れば、売れるモノが見えてくる。売り方がわかる。小手先のテクニックなど、いらない。人を研究すれば、やるべきことはすべてわかる。

無料メルマガ好評配信中

この記事が気に入ったら登録!しよう 『 繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座 』

【著者】 佐藤きよあき(繁盛戦略コンサルタント) 【発行周期】 週刊

print

シェアランキング

この記事が気に入ったら
いいね!しよう
MAG2 NEWSの最新情報をお届け