ハウスクリーニング業が儲かるって本当?人気コンサルの回答は

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家事代行サービスを利用する人の事情はさまざまですが、マッチングの仕組みでその裾野は広がり、以前より気軽に利用する人が増えています。今回のメルマガ『永江一石の「何でも質問&何でも回答」メルマガ』では、人気コンサルの永江一石さんが、ハウスクリーニング業界の可能性についての相談に「非常に需要がある」と回答。ターゲットを絞って高品質なサービスを提供すれば先行する競合とも渡り合えるとアドバイスしています。

ハウスクリーニング業界に可能性はあるか

Question

shitumon

初めて質問させていただきます。当方転職、または起業を考えている20代社会人です。大学の同級生がハウスクリーニング会社を起業して、かなり儲かってるようです。そのことを偶然耳にして「お前そんなに掃除好きだったっけ?」と興味本位で聞いたら「今ありえないぐらい稼げるからやってるんだよ」と教えてくれました。

さらに、「転職を考えてるならうちに来てもいいし、うちとフランチャイズ契約して脱サラ、独立もできるから、やりたければそれもサポートするよ」と言ってくれました。大学時代の友人の懐の広さに感謝しつつ、その時に言えなかった疑問が湧きました。

高齢者向け、富裕層向け、共働き世帯向けビジネスだからというと、たしかに需要は今後も伸びそうですが、正直そんなに儲かるイメージがありません。なぜならビル清掃や家事代行をしているおばあちゃん、おじいちゃんが稼いでるイメージがわかないからです。

また、いくら需要があっても、UberEatsと一緒で誰でもできるならすぐに稼げなくなるのでは?という疑問がわきました。勿論、「ラクして儲かる」という類の話ではなく、肉体労働だから体力的には大変だし、覚えることも多いでしょうし、集客もしないといけないですし、「正しく努力すれば稼げる」という意味でしょうが、ハウスクリーニングという業界に無知なため、同級生の誘いに即決できませんでした。

そんなの永江様ではなくその同級生に言えよって話かと思いますが、永江様がハウスクリーニング業界についてご存知のことがあればご教授いただけますと幸いです。

永江さんからの回答

これからの少子高齢化社会に向けて、ハウスクリーニング業は非常に需要があると思います。というのも足腰の弱った高齢者が増え、掃除がままならないので依頼したいというニーズは多いから。

ただ質問者さんがおっしゃるような「ビル清掃のおじいちゃんや家事代行のおばあちゃん」がターゲットではありません。狙うのはその子供世代で普通より高収入の家庭です。例えば都心在住で外資系勤務の共働き夫婦(高所得者層)が、地方に住む両親のために週1~2回ハウスクリーニングを依頼するなどザラにありますよね。

集客はネットだけでなく、高級住宅街やタワマンへのチラシ配りも効果があると思います。その際、掃除だけでなく1週間分のおかず作り置き等も頼めるようにすると付加価値が付いてより良いでしょう。既にタスカジやCaSyなど競合は多いですが、高齢者向けに特化した高品質なサービス(塩分控えめな料理作り、きめ細やかな掃除や片付け等)を謳えば興味を持つ人は必ずいると思います。

image by: Shutterstock.com

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