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銀座豪遊3議員「復党プラン」で衆院選大敗に突き進む自民党。国民は自粛無視で応戦、感染再爆発からの与党下野に現実味

緊急事態宣言下の今年1月の深夜に東京・銀座のクラブで豪遊したとして離党していた、松本純元国家公安委員長ら3氏の次期衆院選前の復党論が浮上している。共同通信が報じた。衆議院の解散総選挙を睨んでの措置とみられるが、「やっぱり自民党は身内に甘い」と批判の声があがっている。

銀座豪遊3議員を許してしまう自民党の甘さ

離党していたのは松本氏のほか、大塚高司議員、田野瀬太道の3氏で現在はいずれも無所属で活動している。

3氏については、次の総選挙で当選すれば党から追加公認されるとみられていたが、コロナ禍の選挙を無所属で戦うことは厳しく、比例復活もないため復党案が浮上してきたとみられる。

松本氏は麻生太郎副総理兼財務相の側近中の側近。国対委員長代理を務めていたことから二階俊博幹事長とも関係が良いといわれ、選挙で落選させないための救済措置といえそうだ。

しかも、不祥事で辞任や離党が相次いだ自民党は、空白区での候補者選びを決めているが、それぞれ3氏の地元である選挙区では代わりの候補を公募する動きがないという。

それゆえ松本氏らの自民党復帰ははじめから予定されていたものとみられ、身内に甘い自民党を露呈することになってしまいそうだ。

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感染再爆発で自民党が衆院選で大敗の可能性も

国民に自粛生活を強いておきながら、銀座で豪遊するという愚行を働いた3人の議員。離党させるという“とりあえず”の対応でその場をしのぎ、時期が来たら復党させるとはあまりにも酷い話である。

それが許されてしまうなら、政府が定めたルールを国民が破ったとしても文句は言えない。

国民が怒りを覚えるのは当たり前で、政府の言うことなど聞いていられないと思ってしまう人がいても仕方ないだろう。

もし、「政府の人間たちが決めたことを守らないなら、自分たちも勝手にする」という人たちが増え、結果としてコロナ感染者が増えたとしてもそれは国民のせいではない。最悪の場合、東京五輪や衆院選の頃にコロナが感染爆発してしまう恐れさえある。

そうなれば、コロナ対応を誤ったとして、総選挙で自民党が大敗してしまう可能性が高いだろう。衆院選に勝つことしか頭にないような自民党の政治家たちにとって皮肉な結果だ。

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こうした身内への甘い対応を続けていては統制が取れなくなってしまう。国民を代表するはずのリーダーたちが先頭に立って自らを律し、まずはお手本を示さなければ誰もついてはこない。

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image by: 首相官邸

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