自分の子を他の子と比較して、思わず溜め息をついてしまったり、長所はたくさんあるのに短所ばかり気になってしまう…そんな経験を持つパパやママは多いのではないでしょうか。子育て支援団体「リスタート・ウーマン」の代表で子育てコーチ(CPCC)の資格も持つ山本節子さんは、自身のメルマガ『「楽しい子育てメルマガ~子どもの人格の育て方・鍛え方~」by 子育てコーチ山本節子』で今回、子供の短所を治そうとするのではなく、長所を伸ばす方法について伝授しています。
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1人1人の個性を伸ばす
四角の中に黒い●がありますね。
白い箇所が多いにもかかわらず、黒い点が気になる人はいませんか?
黒い点●が子どもの 短所 、白い箇所が子どもの 長所 とすると、どうしても黒い点が気になるものです。
そして、黒い点を白くするにはどうすればいいかと、
「○○ちゃんはこういう短所があるから直そうね」と、
短所ばかりを指摘してしまいがちです。
しかし、短所を直そうとすればするほど、子どもは辛くなります。
せっかく長所がいっぱいあるのに、だんだんと自信がなくなっていくかもしれません。
短所より長所を伸ばす!
誰でも、短所と長所はあります。
短所と長所は、「ウラ・オモテ」であり「陰と陽」です。
「『できないことは何か』ではなく、『できることは何か』を見るようにすれば、強みを活かすことができる(ピータードラツガー:経営者の条件)」
「どんな人も長所半分、短所半分。短所をなくそうとしなくていい。長所を徹底的に伸ばすことが大切です(感性論哲学者:芳村思風)」
上図のように、「長所半分、短所半分」としても、長所を伸ばしているうちに、長所のほうが多くなります。すると、短所は目立たなくなります。
短所をなおそうとエネルギーを注ぐより、長所を伸ばすほうが効率的なのです。
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長所の伸ばし方
それでは長所を伸ばすには、どうすればいいでしょうか?
落ち着いた子供に、「活発になれ」と言っても無理というもの。
元気な子に「少しは大人しくしなさい」と言っても無理というもの。
まずは、 子供の長所と短所を知りましょう。
下の図にお子さんの長所と短所を3つずつ書き出してみませんか。
つぎに、 上記の短所を長所に変えて書いてみましょう。
たとえば…
「そそっかしい⇒明るい」
「おっとりしている⇒慎重で正確」
「怒りっぽい⇒一生懸命で真面目」
「元気が良すぎる⇒好奇心が旺盛」
「おせっかい⇒思いやりがある」
「行動力がない⇒人の気持ちを大事にする」などです。
短所と長所はウラ・オモテです。
短所を長所に置き換えることにより、長所に目がいくようになります。
「ドラエモン」に出てくるのび太は、ジャイアンのような押しの強さはありません。スネ夫のような小回りの利くタイプでもありません。
「のび太は何をやってもダメだなぁ」とみんなに言われながらも、心のやさしい愛されキャラです。
短所ばかりを見てがみがみ叱ったり、何とか短所を直そうとすれば、子どもは自信を失ってしまいます。
ですから…
「何か自信がないようで元気がない」
「最近、うなだれたり下を向くことが多くなった」…
そんな時ほど、
「こんな良いところがあるよ」と、 長所をほめてあげてください。
ホメホメ言葉をあびせてあげるのもいいですね。
長所を認めてほめているうちに、自信を取り戻していきます。
1、子どものペースで成長していることを受容しましょう。
2、他のきょうだいを褒めすぎないよう気をつけましょう。
3、長所を認めて、そこをほめて伸ばしましょう。
4、1人1人の個性が発揮できるように接しましょう。
長所をみながら生活するほうが、親も子どもも明るく暮らせます。
子どもの個性を信じて 、どうぞ長所を伸ばしてあげて下さい。
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では、短所はどうすればいいのでしょうか。
少し前までは、会社から期待された人材であればあるほど、上司から「1週間休んでもいいから、その短所を直してこい!」などと叱咤激励されたものです。
しかし、持って生まれた性格は、すぐには変えられません。
「短所を直せ」と本人に言うと、責められているような気がします。
「親は自分をダメな子だとみている」と思うと、その通りになります。
この時期は、「短所はその子の個性」くらいに思って、放っておけばいいのです。それよりも長所を認めて伸ばすほうが、効果的です。
第2反抗期以降になると 、自分で 自分づくりが始まります。
その頃になって、本人が「これではいけない」、「人に迷惑をかける」と、自分で短所が出ないように自覚して直そうとするくらいで、ちょうどいいのだと思います。
天から与えられたそれぞれの個性です。
花は花、猫は猫、○○君は○○君、自分は自分です。
上記のように、凹んだところが短所、凸のところが長所としても 短所も長所もみんな合わせて、その子の個性です。
優れた子どもと我が子を比較して、ためいきをつきがちですが、わが子の長所を見つけて、それを認めて伸ばすようにしましょう。
下記にお子さんの5つの長所を書いてみましょう。
長所を伸ばしていると、それが強みとなります。
将来の就職活動にも、自己アピールとして強みを強調できたり、それが収入のもとになるかもしれません。
(メルマガ『「楽しい子育てメルマガ~子どもの人格の育て方・鍛え方~」by 子育てコーチ山本節子』より一部抜粋)
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