講演会やビジネスセミナーに参加しても理解の深さは人それぞれ。学んだことを生かしてすぐにお金にできる人と、うまく生かせない人とではどこが違うのでしょうか。メルマガ『岡崎かつひろの『好きを仕事にするための本当の考え方』』著者で作家・起業家の岡崎かつひろさんは、「誰かに教えよう」「仕事に活かそう」と意識して聴くことで、メモの取り方や情報の受け取り方が変わってくるとレクチャー。さらに、その日のうちに自分が講師役となり、聴いた話のプレゼン練習をすることで、理解も深まり記憶に定着させることができると、アウトプットの効果を伝えています。
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学びをお金に変えられる人、変えられない人
「今日の講演会ではいい話が聞けた」「今月は本を3冊も読んでとても勉強になった」知的好奇心が強く、日々様々なことを学ぶ人はたくさんいます。その中から事業を起こし、大きく成功する人もいます。その一方で、学んだことをもとに「ビジネスで成功したい」「お金に縛られない生き方をしたい」と思いながらも、学んだことをお金に変えられない人もいます。
この差はどこから生まれるのでしょうか。「インプット」と「アウトプット」という点から見て、考えてみたいと思います。
1、インプット2割、アウトプット8割
まず僕の感覚では「インプット2割、アウトプット8割」だと思います。これは統計を取ったわけではないので、あくまでも僕個人の感覚です。ただ、時には徹底したインプットをしなければいけないときがあります。たとえば、自分に足りない知識をつけるときです。そのときはインプットが8割になります。ただ、インプットばかりしていると、なかなか記憶に定着されないんですね。
記憶に定着させようと思ったら、アウトプットしたほうがいいということは、脳科学的にもうすでに実証されていることです。たとえば、セミナーに参加する際に、「これは誰かに教えよう」と思って話を聞くのと、「いい話を聞こう」と思って参加するのとでは、インプットするものが変わってきます。メモする量も増えるし、話を聞きながら頭の中も整理します。なんとなく参加している時は、全然頭に入らないんです。
「学んだことをお金にしよう」と思ったら、「この話をどう自分のビジネスに活かそうか」という視点で聞けるので、そもそもの情報の取り方が変わってきます。
2、講師になりきって「一人講演会」を練習
僕が起業したのは26歳のときでした。将来、起業することを前提にはたらいていたこともあり、仕事の傍ら起業に必要な知識をたくさんつけようと、常にビジネス書を読んでいました。またそれだけではあきたらず、いいと思ったセミナーには積極的に参加するようにしていました。
当時の僕と同じように気になるビジネス書を片っ端から読み、セミナーにも積極的に参加する人も多いでしょう。たくさんいろんなことを学ぶことは、とてもいいことです。世の中のことに興味を持ち、自分でも情報収集することで、これから先の可能性がどんどん切り拓けていきます。
僕が当時やっていたことは、セミナーで気になったことはノートにメモしていました。当時、僕は埼玉の西川口に住んでいたのですが、駅から自宅まで歩いて帰ると30分ほどありました。帰り道、ほとんど人に会うことがなかったので、その日参加したセミナーに自分が講師として立ってプレゼンしている姿を思い浮かべながら練習しながら帰っていました。この時のプレゼン練習は、のちに起業してセミナー講師としてやっていくうえで、とても役立ちました。
というのも、セミナーを受講して話を聞いている時はいろんな気づきがあって、気分も高揚しているわけです。いますぐにでも講師が話していたことを実行できるような気になります。
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3、実際にやってみるからこそ気づける数々の疑問点
頭の中では、言葉が次々と出てきて、観客に伝えたいイメージも湧き出てきます。頭の中では「完璧なプレゼン」をしているのに、いざ実際に学んだ内容を口に出していおうとすると、「あれ?なんていっていたっけ?」「この説明で聞いている人にちゃんと伝わるだろうか」など、いろんな疑問点が出てくるからです。
そんなときメモを見ながら頭の中を整理するのです。そうすると、先ほど講師が話していた内容が鮮明に頭の中に思い出されるのです。セミナー会場を出て、最寄り駅から自宅に帰るまで約30分。自宅につく前に1回プレゼンの練習をすることで、学んだことが記憶に定着しやすくなるのです。
自宅に戻ったあとは、もう一度メモを見直し、必要な情報を書き加えたり、自分が体験したことなどを交えたりして、内容をまとめ直します。たった1回の講演会を聞いただけでも、アウトプットして自分の言葉でまとめ直すだけで、そのプレゼンの内容が自分の知識として定着できるようになるのです。
4、「エビングハウスの忘却曲線」を活用し記憶に定着させる方法
逆に、講演会を聞いただけでメモもなにも取らないと「ああ、いい話を聞いた」というだけで、聞いた話の半分以上を忘れてしまう可能性があります。
「エビングハウスの忘却曲線」を知っていますか?これは、ドイツの心理学者、ヘルマン・エビングハウスが唱えた「人が記憶したことをどれだけ覚えているか」をグラフで示したものです。「エビングハウスの忘却曲線」によると、人は学んだことをたった20分後には42%、つまり半分近く忘れているというのです。
これを防ぐためには、繰り返し何度も「思い出そうとする」ことが大切です。記憶が脳に深く定着するのは、物事を「覚える時」ではなく「思い出そうとする時」です。そう思うと、当時の僕がセミナー会場を出て、自宅に帰るまでの間に「ひとりプレゼン練習」をしていたのは、非常に効果があったんだと今更ながら思います。
当時は、今のiPhoneみたいに「声で話したらそのまま文字化してくれる」という便利なアイテムはありませんでした。そのためノートにメモを取るか、自宅に戻ってパソコンで記録するかという感じになっていましたが、今だったら音声で文字化なり、録音して公開するのもおすすめです。
たとえば、音声プラットフォームアプリstand.fm(スタンドエフエム)やVoicy、Spotifyなどで録音して配信するのもいいでしょう。またclubhouseでルームを立ち上げて「今日の学び」といって配信するのもいいでしょう。(この記事は、メルマガ『岡崎かつひろの『好きを仕事にするための本当の考え方』1月31日号の一部抜粋です、この続きをお読みになりたい方は今すぐご登録ください。初月無料です)
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