韓国はどう動く?安倍元首相死去で尹錫悦大統領が命じたこととは

KIEV, UKRAINE - Jun 06, 2015: Japanese Prime Minister Shinzo Abe during his meeting with President of Ukraine Petro Poroshenko in KievKIEV, UKRAINE - Jun 06, 2015: Japanese Prime Minister Shinzo Abe during his meeting with President of Ukraine Petro Poroshenko in Kiev
 

参院選の真っ只中に起きた元首相である安倍晋三氏の「射殺」というショッキングな事件。この驚きのニュースは瞬く間に世界中に配信されました。日本ではその報道で連日埋め尽くされていますが、韓国はどのように安倍氏の逝去について感じているのでしょうか。今回のメルマガ『キムチパワー』では、韓国在住歴30年を超える日本人著者が、新政権がこれから安倍氏の追悼会等にどのようなかたちで臨む予定かなどを詳しく語っています。

安倍氏逝去に韓国も悲しむ

尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は近く在韓日本大使館が設ける安倍晋三元首相の焼香所を訪れ弔問する予定だ。これとは別に、韓悳洙(ハン・ドクス)首相と鄭鎮碩(チョン・ジンソク)国会副議長、重鎮議員で構成される弔問使節団が後日訪日し、日本政府と自民党が合同で開く公式追悼式に出席することにした。

安倍元首相が銃撃テロで死亡した衝撃的な事件をうけ、尹大統領が韓国国内の焼香所を直接訪れ、韓首相が日本で行われる公式葬儀に出席することになった。

姜仁善(カン・インソン)大統領室報道官は10日のブリーフィングで、このような計画を伝えた。バイデン米大統領は8日(現地時間)、ワシントンの駐米日本大使官邸を訪れ哀悼の意を表した。バイデン大統領と同様に、尹大統領も国内焼香所を訪問する方式を選んだわけだ。

韓首相と朴振(パク・ジン)外交部長官、金聖漢(キム・ソンハン)国家安保室長らは11日、焼香所を訪れて弔問する予定だ。

韓首相と政府議長が率いる弔問団は、今後日本で行われる予定の内閣・自民党合同公式追悼式に韓国政府を代表して出席し、安倍元首相の墓を参拝して帰国する計画だ。大統領室関係者は「大統領が哀悼の気持ちを最もよく表現できる方々を考えて送っているようだ」と説明した。

安倍元首相が最長寿首相の在任記録を樹立するなど、国内外的に相当な政治的地位を持っていたことを考慮し、韓国政府と議会を代表する人物で弔問団を構成し格別に礼遇しているわけだ。特に、政府議長は新政権発足前の4月、韓日政策協議団を率いて日本を訪問した。

06年、橋本龍太郎元首相の葬儀の時は、韓国政府の弔問使節として潘基文(パン・ギムン)外交通商部長官(当時)が訪日した。2020年、中曽根康弘元首相の葬儀には南寛杓(ナム・グァンピョ)駐日大使(当時)が出席した。

安倍元首相の公式追悼式の日程は未定の状態で、弔問団の訪日時期もまだ決まっていない。12日に安倍元首相の家族葬が終わった後、相当期間が過ぎてから追悼式が開かれる見通しだ。

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