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Private investigator on a stakeout is photographing the situation to document the events.

現役探偵が「張り込み」していて気づいた、集中力の切り替え方法

仕事でもプライベートでも必要になる「集中力」を使い分けられたら便利だなと思いませんか?メルマガ『探偵の視点』の著者で現役探偵の後藤啓佑さんは探偵業務の「張り込み」の経験を重ねた結果、集中力に種類があることを見出したようです。

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探偵の「張り込み」から考える集中力の違い

仕事でも趣味でも、集中力を使い分けられたら便利です。一般的には、集中力というのは1つの形しかないと思われていることでしょう。しかし、探偵を長くやっていて「張り込み」を長時間経験した結果、どうやら集中力には数種類あるのではないかという結論にたどり着きました。

張り込みとは、対象者の次のアクションまで対象者が現れる場所や出入口、はたまたその人物を「ずっと監視している」状態のことです。ずっと監視していなければならない理由はもちろん、いつ動き出すかわからないからですね。張り込みを開始してから5分で動きがあることもあれば、12時間一度も動きがないこともあります。ぼーっとしていると監視先の些細な動きを見逃してしまうかもしれませんので、ある程度集中して監視をしなければなりません。しかし、執筆したり計算したりするならまだしも、見ることだけで集中を維持することは難しいです。そんな時に自然とやるのが、「ぼーっと集中する」という集中の仕方です。

イメージとしては、対象物を見続けるのではなく、対象物の周辺をなんとなく見続ける感じです。例えば授業を受けたりセミナーを受けたりする時は、こ「ぼーっと集中する」方法で聞いていると思います。逆にテストを受ける、セミナーで学んだことをまとめるというアウトプットの時は「完全集中」でこなしています。つまり、無意識に集中に注ぐレベルをコントロールしているのです。

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これがわかると、自分で切り替えることも可能になるわけです。僕は自分の中の集中力レベルを3段階に分けおり、張り込みや受動的情報取得(動画を見たり音声を聞いたり)は1レベル、街中の運転や能動的情報取得(読書など)は2レベル、執筆やお客様への提案書は3レベルというようなイメージです。

自分で切り替えることができてなんのメリットがあるかと言うと、3レベルは脳の体力を消費するから1日の中で先に終わらせる。1レベルは体力が少なくなる夜や飲酒後に行う。などすごく効率的な1日のスケジュールが立てられるのです。

脳の体力のことを、「注意資源」とも言います。これは、睡眠によってしか回復しない有限なものなので、1日の中で何かを決断したり集中したりすることにより減っていきます。

この注意資源に集中力をどう割り当てるのか?これを気にしながら1日の予定を刻んでいくと、より濃密な1日が送れることでしょう。張り込みから得た、集中力のレベル。是非自分の集中力レベルと注意資源を理解し、スケジュールに組み込んでみてください。スケジュールの質が格段に変わります。

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image by: Shutterstock.com

後藤啓佑この著者の記事一覧

平成3年生まれ。探偵歴10年。愛知県出身。好きな調査シーンは張り込み。19歳から探偵の修行を始め、他の職業をやることなく社会に出て現在までずっと探偵。中高生の頃から中南米地域に興味があった為、好きな探偵と中南米を合わせよう!ということで23歳のときに中南米で探偵をする為グアテマラ入りをする。グアテマラにて活動後、事業の基盤作りの為帰国。まずはアジアからということで現在はバンコクやマニラなどでの調査を経験しながら、国際探偵への道を走っている。多くの男女トラブルや企業内外の調査を受けている。

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【著者】 後藤啓佑 【月額】 ¥121/月(税込) 初月無料 【発行周期】 毎週 火曜日 発行予定

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