NHK「クローズアップ現代」で若者の海外『出稼ぎ』に関する特集が組まれ、大きな話題となっています。今回のメルマガ『東南アジアここだけのお話【まぐまぐ版】』では、マレーシアに11年以上滞在する文筆家で編集者の、のもときょうこさんが、マレーシア人と日本人を比較し「生きやすさ」というものについて語っています。
※本記事は有料メルマガ『東南アジアここだけのお話【まぐまぐ版】』2023年2月9日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。
この記事の著者・のもときょうこさんのメルマガ
クローズアップ現代の移住特集。果たして「生きやすさ」ってなんなんだろうか
若者が海外に出ていく話をクローズアップ現代が特集し、話題です。
● 日本人が海外で出稼ぎ!? 若者たちが海外を目指す背景にあるもの
どこに住むかで収入が変わる時代
世界経済がグローバル化し、世界の工場になる国、世界の頭脳が集まる国、貿易のハブとして生きる国、みたいに国による役割分担がある時代です。
さしづめ、マレーシアから見ると、今の日本は「漫画文化と観光の国」でしょうか。
そんな時代には、実は「どこに住むか」が重要になります(そこに目をつけたのがFireの「地理的アービトラージ」の人だったりします)。
本放送を私は見ていないのですが、以下の動画(切り抜き)で印象に残ったのは、話している人たちの笑顔です。
この特集はお金にスポットライトを当てているけど、実は、お金だけの問題でもないのかなーと。
日本を出て #海外出稼ぎ をする若者たち。話を聞くと、収入が大幅にアップしたという声が多く聞かれました。
記録的な円安、上がらない賃金。
経済が停滞する日本を出て、海外で稼ぐ若者たちの新たな潮流に迫ります。詳しくは本日放送の #クロ現 で 👇 https://t.co/AUUOgEhgLd pic.twitter.com/3z4bmiEadZ
— NHKクローズアップ現代 公式 (@nhk_kurogen) February 1, 2023
「生きやすさ」とはなんなんだろうか
この「生きやすさ」ってなんなんでしょう。
「生きにくいとか言われると余計生きにくくなるじゃん」って人もいます。
まあ気持ちはわからないでもないです。
でもね、突然、周囲の人に自殺されるよりは表現してくれた方が、ずっといいです。
なんで社会的な地位のある「正社員」「勝ち組」の人たちが辛そうなんだろう?
社会がバグっているのでは?と思ってました。
マレーシア人に「生きづらい人がいる」話をしても「なんで??」と聞かれるばかりです。
これはなんでだろう?
DNAが違うから?
気候や地理的条件が違うから?
宗教が影響してる?
それもあるかもしれません。
この状態に日本もなればいいのになーと常々思うのですが、何が足りないのか。お金だけの問題だとしたら、東南アジアの人はなぜ幸福度が(各種調査)で高いのか?
お金以外の「生きやすさ」なら変えられるのでは?
けれども、各国に移住した日本人たちもこんな笑顔を見せるってことは、おそらくですが、それらの国には、お金以外にも「生きやすい何か」があるんでは?
なぜなら、日本人が海外に住むには見えない苦労(ビザがいつまで取れるのかとか、物価高とか、言葉の問題とか、各種の保障がないことなど)がたくさんあるはずだから。どんな人にも外からは見えない苦労があります。
その辺の要素を差引きして、この笑顔なのは、なんでかなーと。
最近大学院で学んだ「学び」の定義は、「変化を伴うこと」「時間をかけること」でした。
つまり「今、何かが足りない」と思っている人は私を含め、学ぶことで変われるよね。変わらなければ、それは学びではないのです。
「変化」によって、社会がいい方向に変わったらいいよね。そんな変化をまだまだ諦めたくないと思います。
※本記事は有料メルマガ『東南アジアここだけのお話【まぐまぐ版】』2023年2月9日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。
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