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失敗した時に他人から「やっぱりな」と思われしまう人が出来ていない事

何か失敗をした時に他人からあなたはどう思われているでしょうか? それは「やっぱりそうなったか」でしょうか、それとも「えっ、あの人に限って」でしょうか。その大きな差は普段のおこないが影響していると語るのは、経営コンサルタントで関東学園大学講師の菊原智明さん。今回、菊原さんは自身のメルマガ『菊原智明の【稼げる人、売れる人に変わる知恵】』の中で、普段から「いいこと貯金」をしていなければ、失敗した時にリカバリーができないとして、その方法を伝授しています。 

現時点での“いいこと貯金の残高”を確認する

何かに失敗した際「やっぱりそういう結果になるよね」と言われてしまう。

もしくは何か問題を起こしたり、迷惑をかける行為をしたりした際、「あの人ならやりかねない」と思われる。

こういった人になってはならない。これは日ごろからの行動が大きく影響している。

・約束を守らない
・マナーが出来ていない
・普段から行いがよくない
・仕事もいい加減。
・責任感がない

などなど。いろいろな部分でマイナスのイメージを与えている。これでは何か起こった時にかばってもらえない。

よく芸能人が不祥事を起こすと「ああ、そうなると思ったよ」と言われる。

こういった人は“いいこと貯金”ができていない。

その逆に不祥事を起こしても「絶対に何かの間違いだ」と言われる人もいる。もしくは「なにか事情があるに違いない」と思ってもらえる。

こういった方は普段の行いがいい。仕事もきっちりするし、責任感も強い。普段から信頼をしっかりと築いている。

いわゆる“いいこと貯金の残高が多い”といった状態だ。これは日ごろからチェックする必要がある。

少し前に「いいこと貯金ができていてよかった」と感じたことがあった。

話は数年前にさかのぼる。新刊を出したので知人Aさんに1冊送った。もちろん手紙付きで送っている。

そして届いたころに「もし可能でしたらこのような紹介をしてください」とメールを送る。

紹介依頼をする際、「この文章をお使いください」と私の方で作成した文章を送る。

この際、注意しなくてはならないは“文章の長さ”である。200文字以下で要点だけ紹介して頂く程度。これならばブログやメルマガで紹介して頂きやすい。

以前、著者仲間から「よかったらこちらの紹介文をお使いください」と紹介文のサンプルを送ってもらったことがある。

その文章は軽く1,000字を超えていた。知っている人ではあったが「さすがにこんなに長い文章は紹介できない」と感じたものだ。

この場合でも「もし自分が依頼されたら」といった視点を持つ必要がある。その視点さえあれば1,000字超える紹介文を送ることはない。

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話を戻すが、知人Aさんに紹介依頼のメールを送った。するとすぐに「わかりました。メルマガで紹介させて頂きますね」という返信があった。

それからしばらくしてメルマガで紹介して頂いたことを知った。もちろんすぐにお礼メールを送る。感謝をしっかりと伝えた。この流れは何の問題もないと思っていたのだが…。

それからしばらくしてのこと。Aさんに用事がありメールを送った。1回目は返信ナシ。再度送ると「これから忙しくなるので難しいと思います」といった冷たい感じの返事が返ってきた。

何となく気になっていたが「まぁ、仕事が忙しいのだろう」と思っていた。

それからはだんだんとAさんとの接点がなくなる。関係がフェードアウトしたという感じだった。

それから数年経ってのこと。共通の知人が集まる会でAさんと再会した。Aさんは私の顔を見るなり、近づいてきて「本当にごめんなさいね」と謝罪してきた。

話を聞くと「本の紹介をしたのにお礼をしない人だと勘違いした」という。

私はしっかりお礼メールを送った。しかし、何かの原因で届いていなかったようだ。私が原因かもしれないし、Aさんのパソコンの問題かもしれない。それはどちらでもいいが。

メールは便利なツールだが完璧ではない。これには十分注意しなくてはならない。

ある時Aさんはこの話をBさんにした。するとBさんは「菊原さんに限ってそんなことは絶対にしません。サーバーか何かの不具合ですよ」といってくれたという。

これを聞いて「そうだよな、何かの不具合だよな」と思い直してくれたというのだ。

私はBさんに対して“いいこと貯金”が出来ていたと言える。そこからAさんとの関係も復活。良好な関係になっている。

営業をしていれば必ずミスがある。不可抗力で問題が起こることもあるだろう。

そんな時、まわりのスタッフから「どう思われるのか?」と考えてみて欲しい。スタッフの顔を思い出し「あの人なら理解してくれる」というのであればいいこと貯金は十分だ。

しかし、「あの人は分かってくれないだろうな」というのであれば貯金は足りていない。

どんなことが起こっても「何かの間違いか特別な事情があるに違いない」と思ってもらえる。こういった人を目指す。私自身もそうなれるよう努力したいと思う。

【今日の課題】

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群馬県高崎市生まれ。工学部機械科卒業後トヨタホームに入社し、営業の世界へ。 自分に合う営業方法が見つからず7年もの間クビ寸前の苦しい営業マン時代を過ごす。 お客様へのアプローチを訪問から「営業レター」に変えることをきっかけに4年連続トップの営業マンに。 2006年に独立。営業サポート・コンサルティング株式会社を設立。 現在、上場企業への定期研修、講演、コンサルティング業務、経営者や営業マン向けのセミナーを行っている。 個人の営業マン向けとして【営業通信講座】や個人コンサルティングも実施。 2010年より関東学園大学にて学生に向け全国でも珍しい【営業の授業】を行い、社会出てからすぐに活躍できるための知識を教えている。 また(社)営業人材教育協会の理事として営業を教えられる講師の育成も取り組む。 2019年までに56冊の本を出版。ベストセラー、海外で翻訳多数。

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【著者】 菊原智明 【月額】 ¥770/月(税込) 初月無料 【発行周期】 毎週 金曜日 発行予定

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