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『週刊文春』が「猿之助を自殺幇助で逮捕へ」と報道。天海祐希主演『緊急取調室 THE FINAL』は公開か、お蔵入りか?

31日、『文春オンライン』が「市川猿之助を自殺幇助で逮捕へ」と速報で報じました。文春によれば、警視庁捜査一課が猿之助を自殺幇助で逮捕する方針を固めた、としています。人気芸能人が逮捕されると、関わっていた作品に影響が出ることは避けられず、お蔵入りになる場合は損害賠償が求められるケースも少なくありません。猿之助の場合も、公開を間近に控えた映画『緊急取調室 THE FINAL』があります。果たして、この作品は公開か? お蔵入りか? 

主演の天海祐希はプロモーション出演を全キャンセル

『女性セブン』が6月16日公開予定の『緊急取調室 THE FINAL』お蔵入り危機?!を伝えています。

原因は5月18日に起きた市川猿之助の件。

昨日行われた『テレビ朝日』定例会見でも同作製作委員会の決断を聞かれた常務が「現時点ではお答えできない。捜査の推移を見守りながら、できるだけ早く」といまだ詳細が判明していないこの件に、もやもや感満載で答えるにとどまっていました。

公開まで残り17日…主演の天海祐希は、同作のプロモーション出演を全てキャンセルしていると『女性セブン』は伝えていますから、主役の宣伝のための活動はゼロのままという前代未聞の公開になるのでしょうか。

観客動員数に大きく影響する“公開初日の出演者による舞台挨拶”も出来ない?かもしれない状況に、『東宝』も頭を抱えているところでしょう。

製作スタッフは、天海と猿之助で大々的なテレビ・ジャックも行われる企画があったと言います。

それが一転、公開約1ヶ月前にあんな出来事が起きてしまったからには、『女性セブン』にあるように天海の猿之助の事を心配する気持ち以上に、男気溢れる座長としての落胆と怒りは半端ないでしょうね。

『緊急取調室~』公開に芸能関係者が特に注目するのは、この作品が今年の邦画実写映画最高興行収入をも期待できるものだからです。

興行収入40億円はどうなるか?

5月末の段階で今の王者は『劇場版TOKYO MER~走る緊急救命室~』、公開約1ヶ月で観客動員数2,877,388人、興収は38億979,630円、最終的には興収40億円超えも見えています。

これに“待った!”をかけるのではないかと言われている『緊急取調室~』のキービジュアルには、センターの天海の顔に負けず劣らず左上に内閣総理大臣役で怪演を見せたであろう猿之助の写真も…。

『東宝』が悩ましいのは、この作品がメガヒットを想定できるファクターを十分に兼ね備えていることが把握できているからでしょう。

まずは天海の集客力です。

2021年の『老後の資金がありません!』は12億4,000万円の興収をあげていますし、2019年の『最高の人生の見つけ方』も10億円を超える興収を記録しています。

根強い宝塚時代からのファンの力でしょうか、映画に関して天海は“失敗しない”女優のひとりです。

もうひとつ、好視聴率をあげたテレビの連続ドラマからの映画化の成功率が高いこともあります。
少し前で言えば『踊る大捜査線』『ガリレオ』等で、『劇場版~』を具体的に言えば、東京五輪開催中にも関わらず平均視聴率は13.6%、最終回は19.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と大健闘でした。

ですから『テレビ朝日』と『東宝』が、目の前にぶら下がっている納品済の興収40億円相当が見込める“商品”をどうするのか…エンタメ界の“見識”が問われる選択になることだけは間違いないでしょう。

もし“お蔵入り”にでもなれば、未公開になってしまったことで発生する損害賠償金の行方も気になるところです。

猿之助の事情聴取や捜査結果によって大きく展開が変わってくると思われますが、『テレビ朝日』と『東宝』…決断までのタイムリミットは残りわずかです…。

プロフィール:芋澤貞雄
1956年、北海道生まれ。米国でテレビ・映画のコーディネーター業を経て、女性週刊誌などで30年以上、芸能を中心に取材。代表的スクープは「直撃! 松田聖子、ニューヨークの恋人」「眞子妃、エジンバラで初めてのクリスマス」。現在も幅広く取材を続ける。https://twitter.com/ImozawaSadao

芸能ジャーナリスト・芋澤貞雄の「本日モ反省ノ色ナシ」

image by:Chris 73 / Wikimedia CommonsCC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons

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