MAG2 NEWS MENU

A woman's hand with outstretched fingers. Green background with a yellow circle. Close up. The concept of hypnosis, influence, and psychology

まさかそんなことで?松下幸之助の驚くべき昇格判断基準とは

日本屈指の経営者である松下幸之助氏。生前残した名言の数々は語り継がれていますが、その中でも、28年松下氏から薫陶を受けた岩井虔氏が心に残っている言葉を今回の無料メルマガ『致知出版社の「人間力メルマガ」』で紹介しています。

松下幸之助の判断基準 岩井 虔(PHP研究所客員・元専務)

生前の松下幸之助氏から、28年もの長きにわたり、薫陶を受けた岩井虔氏。

ある時、松下幸之助氏が話した言葉がいまも深く胸に残っているといいます。

…………………………………………………

もう一つ申し上げたいのが、「質問の手を挙げたら昇格」というお話です。

ある時、幸之助さんは

「わしは創業期から従業員によう話をしたもんや。その後で時間があれば“なんぞ質問ないか”と聞くようにしていた。そしてパッと手の挙がる従業員の名前を覚えておく」

と言われました。

「覚えてどうなさるんですか」

と聞くと

「昇格」

とおっしゃったんです。まさか、冗談だと思うでしょう?

するとこんな説明をしてくださったんですね。

「わしは現場の情報を皆から得たくて聞いている。でも、もう一つ理由があるんやで。それは何か?

誰が松下を継いでくれるか、経営の幹部になってくれるか。後継者を求めているんや。

わしが質問ないかと言った時にパッと反応できるためには、まず問題意識が必要や。また皆からええ格好しいと冷やかされるし、勇気も要る。

でもわしが『質問ないか』と言った時に、これを絶好のチャンスと受け止めて行動で示せる、そういう逞しい人材を後継者にせずして会社の発展はない」

と言うんですね。

ニコニコと質問をしながらも、内心ではそういう考えを持ちながら行動されていたことにハッと目の覚める思いがしました。

image by: Shutterstock.com

致知出版社この著者の記事一覧

京セラ・稲盛和夫氏、サッカー日本代表・岡田武史氏など、人間力を高める月刊誌『致知(ちち)』に登場した各界一流人の名言や仕事術など、あなたの「人間力アップ」に役立つ情報を配信中。

無料メルマガ好評配信中

この記事が気に入ったら登録!しよう 『 致知出版社の「人間力メルマガ」 』

【著者】 致知出版社 【発行周期】 日刊

print

シェアランキング

この記事が気に入ったら
いいね!しよう
MAG2 NEWSの最新情報をお届け