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Mother and daughter who serve a sandwich in the kitchen

嫁姑問題の原因は「姑の社会常識のなさ」が原因と考えるワケ

昔からある、いわゆる「嫁姑問題」がどうして起きるか、考えたことはありますか?。今回の無料メルマガ『システマティックな「ま、いっか」家事術』の著者である真井花さんは、「姑の社会常識のなさ」に原因があるのではないかと持論を展開しています。

他人のカマの飯を食ったかどうか

さて、本日は他人のカマの飯のお話。

みなさんは

・お茶のお点前は出来ますか?

ワタクシ、出来ません( ̄∇ ̄) 

お手前が必要な場面もそうそうあるもんじゃないし、あったとしても、その時は見よう見真似でなんとかして、周囲も大目に見てくれますしね。

習ったことのある方は出来ると思いますが、そうでなきゃできませんよ。うん。

でね。コレとよく似たことが家庭内でも起こっているんですよ。

・やったことがないので出来ない

ってヤツ。

昔から言われるヨメと姑の諍い。同居か別居かはカンケーないみたいですよね。

原因はそりゃいろいろあるんでしょうが、姑側の要因は

・姑の社会常識のなさ

なんじゃないかと思っています。なんかキツい言い方だけど、まとめるとこうなるんだもん。

姑側が極端にイジワルな場合や人格が端的な場合は除きますよ。そうすると、結構な割合の人が

・自分の常識を疑わない

という感じなんです。自分が生きてきた

・社会的な背景
・経済状況
・生活文化

を絶対視している…というか他のものがあること自体がミジンもアタマに浮かばないらしい。高度経済成長時代やそのころの企業戦士と専業主婦的な生活文化が

・そういうときもあった

という程度のものだということが分からない。

どうしてこんなことになるのでしょうか。社会常識って身に付いていそうなモンですが、長く生きていても

・やったことがなきゃ出来ない

んですよ。社会常識は社会と接することで培われるのですが彼女たちは

・社会と接する機会がない

んですね。もっとハッキリ言えば、

・仕事をしたことがない

から。とりわけ重要なのは、会社勤務経験の有無。いや、家族やご近所さんは社会というには狭すぎるんですよ。

全く知らない人たちに囲まれた、

・完全なアウェー状態で

仕事という、成果が計測可能な業務をしたことがあるか

です。ここでは

・アレ/コレ/ソレじゃ話が通じない
・手順やルールを無視したら叱られる
・年齢層が幅広いところで自分の立ち位置を見つける
・締め切り厳守
・合理的なことばかりが通るわけじゃない

ですよね。ここで、いろいろ揉まれると

・自分とは違う考えや価値観があるんだ

と身に沁みて理解できるようになるんだと思うんです。

ま、そりゃそうですよね。顧客はフツー血縁者や知り合いじゃないし、同僚も上司も会社で出会った人でしょう。その環境では、自分の考えはいちいち説明しなきゃ分かってもらえないし、事情も方法もひとつのやり方で絶対じゃナイ。

そういう風に相対化できるんだと思います。


嫁姑の諍い。特に姑側の問題は

・勤務経験の無さによる社会常識の不足

ではないだろうかというお話でした。

社会で常識だといわれることも、どんどん変わっていくものです。その時間の流れをいつかはどこかで見ていないと、理解しにくいんだろうと思います。

会社にいると、アウェー感の中で

・アタマのカタい世代的に上の人たちがいて
・自分たちがいて
・頼りないけどフレッシュな新人がいて

みたいな年齢差による考えの違いと出会いやすいですよね。

ところが、若いウチに結婚し、そのまま夫側の家に入ってしまい数十年経過…だと、家族やごく身近な友人としか話しをしておらず年齢差のある相手や出身や学歴がぜんっっっぜん違う人と出会ったことがないんです。そう、つまり

・ヨメは初めて出逢った異星人状態

なんですよ。しかも、強固で疑いのナイ常識がある上に、善意が加わる。おそらく

・私が教えてあげなくちゃ

くらいの気持ちになるんじゃないでしょうか( ̄~ ̄;)

おそらくですが、コレが嫁姑の諍いの原因のひとつだと思うんです。

まあ、根本的には

・社会に出会う体験をする

ことですが、難しいことに

・年齢的になかなかこの体験ができません

フツー、大人どうしでは好ましくない他者の振る舞いに対して介入しません。放置するだけ。いわゆる

・大人になると叱ってもらえない状態

なわけです。例外が成果が求められる環境、すなわち仕事です。ところが、姑側の立場にたつ年齢になると、そう簡単に雇ってもらえるわけでも自力で仕事ができるわけでもありません。うーむ。

あとは、相当努力して最新のテクノロジーや世界の動向や若い世代が夢中になっているものに近寄っていくしかないでしょう。とにかく自分は

社会の・スミッコに

暮らしているという自覚を持ち続けて努力するしかないわけです。

苦労してきた方や気力も能力もある方ほど難しいと思います。だってタイヘンだったんだもん。ガンガンやれるはずだもん。

それでもさ。自分の子供が結婚するほどの年齢になったということは、子供たちこそが社会の中心でなくてはならず

・親はどうしたってワキに避ける

ことになるはずです。成人式の写真を撮るときに、子供を真ん中して親はその隣に立つように。

社会的な常識とは

・常識は変化してしまう

ことを受け入れられるかどうか。

間違っているつもりでやってきた上の世代なんていない。合っているつもり正しいつもりでやってきた。それがそのように受け止められなくなっていく。

…という前提に立てるようでいたいですね。

image by: Shutterstock.com

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食べるのは大好きだけど、作るのは超苦手。棚拭きとアイロンがけが何より嫌い。そんな家事オンチだった私がソレナリに家事をこなせるようになったワケ。家事全体を見渡して、最小の手間で最大のリターンを得る、具体的なシステムをお知らせするメールマガジンです。

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【著者】 真井花(まないはな) 【発行周期】 週3回(月水金)刊

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