成功者の真似をするだけで成長が見込める「モデリング」という手法。その効果についてはさまざまなシーンで語られていますが、より高い結果が得られる方法が存在するのならば、是非知っておきたいものですよね。今回のメルマガ『菊原智明の【稼げる人、売れる人に変わる知恵】』では経営コンサルタントで関東学園大学で教鞭を執る菊原さんが、自身が実践して効力を実感した「最強モデリング」を紹介。その具体的な4つのステップをレクチャーしています。
間違いなく結果が出る“最強モデリング”
以前、ビジネス書で“モデリング”という概念を学んだことがある。
モデリングとは、「何かしらの対象物を見本(モデル)に、そのものの動作や行動を見て同じような動作や行動をする」ということ。
簡単に言えば“結果を出している人の真似をする”といったこと。シンプルだけど非常に効果的な方法だ。
どんなに凄い人でも「すべて1から自分でやった」という人はいない。
身近で結果を出した人、もしくは本などから“誰かをモデリング”してきたはず。結果を出すために欠かせないノウハウだ。
私が以前からやっているモデリングがある。これをやってもらえればグッと成長する。もちろん結果も出る。
さらに結果が出るだけでなく“嫉妬心が激減する”といったメリットもある。その方法についてご紹介させて欲しい。
まずは“尊敬している人をリストアップする”ということ。
目安は3人。必ず3人というわけではなく4人、5人でもいい。最低3人はリストアップして頂きたい。
営業職であれば、身近な「営業において参考になる」という人を探して欲しい。
その他にも
- 仕事や時間術に長けている人
- パフォーマンス、運動関係
- コミュニケーション力に優れている人
などなど。いろいろな分野から上げていく。
そしてその方たちの“特徴や結果が出ている理由”を自分なりに考える。
考えるだけでなく“実際に書き出す”といった作業が重要。
- 判断するスピードが早い
- 人を巻き込む話術がある
- 堂々とした態度で人と接している
などなど。正解とか不正解はない。自分が思ったことが正解なのだ。
さらには“これはすぐにできそうだ”ということを書き出す。
- 出来るだけ1分以内で判断するようにする
- 間を取ってゆっくり話すように心がける
- 歩くときは背筋を伸ばす
などなど。こうした具体的な行動まで落とし込むといい。これだけでも十分な結果を感じられる。
これが出来たら次のステップへ。先ほどのリストの人について友人や家族に「Aさんという人がいてね。Aさんのすごいところは…」と話をするということ。
この記事の著者・菊原智明さんのメルマガ
これを何人か繰り返す。話しているうちに、いいところをより深く理解する。結果、その方たちに近づく感じがする。これができるようになるとさらに成長が加速する。
“モデリング対象をリストアップ”
↓
“その人たちを誰かに話す”
この方法は非常に効果的だが、以前は“嫉妬心を覚える人は選ばない”という傾向があった。
モデリング対象の人を書き出す際「この人は凄いけどちょっとな」と避けることもある。
本当は選ぶべき人と分かっている。しかし、その人のことを考えるだけで「気に入らないし、好みじゃない」と思ってしまう。
これはジレンマになる。またそんなことを考えている自分に対して「なんて器の小さい人間なんだ」と嫌気がさしていた。
そんなある日のこと。営業の本を出している人で「凄いけど、なんか生理的に受け付けない」という人がいた。
嫌いだが結果を出している。言っていることも正しい。でもムカつく。こういった人もいると思う。
そこで私は歯を食いしばって“尊敬する人のリスト”に追加した。
そして、友人に「同業でこういう人がいて結果を出しているんだ」という話をした。
するとどうだろう。その人に対する嫉妬心が軽くなった。
3人に話した時には「あれ、けっこう好きになっているかも」という感じすらしたのだ。
凄い人たちを見ると、心のどこかで「まぁ、あの人は恵まれているからなぁ」などと思ってしまうこともある。
また自分より若い人であれば「今は結果を出しているけど、そのうち落ちるさ」などと思うことも。
これでは何も学ぶことはできない。せっかくの成長の機会を逃してしまう。できればこれを克服して頂きたい。
最後に“最強モデリング”についてまとめる――(メルマガ『菊原智明の【稼げる人、売れる人に変わる知恵】』2023年6月30日号より一部抜粋。続きはご登録の上お楽しみください。初月無料です)
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