女優・広末涼子(42)とのW不倫が報じられた鳥羽周作氏(45)。騒動の影響は続き、5日、自身のドキュメンタリー映画『sio/100年続く、店のはじまり』の公開・配信の中止が発表された。当初は、本日から愛知県刈谷市の映画館での上映が開始される予定だったが、本編どころか予告編(現在は非公開)にも鳥羽氏の妻子が映っていたこともあり、世間から「奥さんと子どもが気の毒」「公開は中止すべき」といった声が多くあがっていた。そのため、今回の製作側の決断を支持する声が多いようである。
一般人である妻子の顔を“晒す”のは……
テレビ制作会社で働くディレクターはこう話す。
「いくら観たい人がお金を払って観る“映画”とはいえ、有名女優とのW不倫、しかも東スポに掲載された開き直り発言で、鳥羽さんは完全に世間の敵になってしまった。そうした状況で、一般人である妻子の顔を“晒す”のは如何なものか? 何かあった際に誰か責任は取れるのか? との声が業界内外から出ていました。今回の中止は適切な判断と言えるでしょう」
映画が公開されると聞いて、ネットニュースに反対コメントを複数書いたという女性(40代)も「公開がなくなってホッとしました」と胸をなでおろす。
「広末さんの子どもばかり〈かわいそう〉とみんな言いますが、鳥羽さんの方だって完全なる被害者です。それなのに、お顔が劇場のスクリーンに大写しになるなんて、想像しただけで気の毒でしたので。ネットニュースで中止の報道を読んでホッとしました」
なぜ「鳥羽周作 妻 顔」と検索するのか?
実はこの女性、鳥羽氏の妻の顔を既に知っていると言う。なんと、ネットで「鳥羽周作 妻 顔」と検索をしたらしい。先ほどの発言と矛盾した行動のように思えるが……。
「まず、私は拡散を絶対にしません。SNSなんかはもちろん、知人に送ったりもしないです。ネットで鳥羽さんのことを検索していく中で、奥様がすごくきれいな方と書いてあったので、気になって検索したんです」
だが、映画には著作権があり、映像を無許可でアップロードするのは違法である。今回の映画公開で妻子の顔が拡散される可能性は少ないと言えそうだ。そのため、顔写真を検索するはOKだという正当性を主張するのは厳しいような気もするが。
「いやいや、絶対に拡散する輩はいます。“絶対”だと言い切れます。犯罪だと分かっていてバカなことをやる人って必ずいますよね? なので、拡散の危険と、スクリーンに大写しになること、そして不倫をしたくせに名料理人みたいな出方をするのはどうなのか? が私の主張なんです。だって、奥さんがどういうお顔かって、同性異性問わず気になりますよね。犯罪でもないですし、何でも調べられるネット社会で、個人の“それ”を批判するのはおかしいと思います」
検索しつつ「罪悪感」
確かに、一個人の検索行動を咎めることはできないかもしれない。
一方で、鳥羽氏の妻の顔画像を調べつつ「罪悪感に責められる」という人もいる。
「〈映画の予告編に出ているよ〉って会社の人に教えてもらってすぐに観て、その後は何回か調べてしまいました。晒す気なんか全くなくて本当に興味本位だったんですけど、やっぱり後味が悪いというか……。私は、鳥羽さんの映画が公開されると聞いたとき、多くの人と同じで〈奥さんと子どもの顔が出るからかわいそう!〉と感じました。でも、その顔を見たい…というか実際に見た自分もいるわけで……。嫌な人間だなとは思います。思いますけど、また別のスキャンダルがあったとき、自分は同じような行動を取るだろうなとも分かります。〈自分が見る分には何の影響もない〉と考える人は、私以外にも少なくない気がします」
ネット犯罪に詳しいWebメディアの記者は「検索したい気持ちは分かる」とした上でこう続ける。
「ネットでの誹謗中傷や拡散問題では〈自分だけが見るなら何も影響はない〉の考えは間違っていないのですが、〈本当に自分だけで完結できるのか?〉が問題と感じます。例えば鍵の付いた自分のSNS、親しい人や家族へのLINE、もっといえば飲み屋での会話でだったり、気軽に共有してしまいそれが少しずつ広まっていき、あっという間に拡散といったケースは決して珍しくないのです。自身の興味関心を自分の胸に納めることができるか? それができない人が多いから、ネットでの様々な問題がなくならないのかもしれません」
この問題、あなたはどう思いますか?
image by:『sio/100年続く、店のはじまり』公式サイト