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市川團十郎「工藤静香並みの親バカ」報道で芸能記者が憂う、麗禾ちゃんの“不安な将来”

歌舞伎俳優の市川團十郎が、自身のブログで「麗禾、オーディションに受かりました~」と、娘が何らかのオーディションに合格した事実を明かし、その「親バカ」ぶりが週刊誌に報じられたようです。しかし、その娘の紹介を憂いているのが芸能記者歴30年のベテランジャーナリスト・芋澤貞雄さん。将来はアナウンサーを希望しているという團十郎の娘・麗禾ちゃんですが、その道のりは平坦ではないようです。

“浮かれる市川團十郎”報道で私が感じる不安…麗禾ちゃんの将来

『FRIDAY』が、十三代目市川團十郎白猿の親バカぶりを伝えています。

気になるタイトルはー

市川團十郎の長女・市川ぼたんが芸能事務所オーディション合格 浮かれる團十郎と工藤静香の“共通点”

“親バカ”というキーワードで工藤を引き合いに出すあたりが実に巧妙だと感心しました。

記事によれば、4年前に襲名した『市川ぼたん』が、おそらく何か大きな仕事なのでしょう…オーディションに合格したことをブログで投稿したというのです。

今年4月に牧瀬里穂、中井美穂らが所属する『ブルーミングエージェンシー』に所属した市川ぼたん、事務所の公式HPには本名の『堀越麗禾』として女優や声優で“観客を魅了”していると紹介されていますが、事務所からの公式発表より先に、お父さんがブログでチャンスを掴んだことを暴露してしまったわけです。

「麗禾、オーディションに受かりました~」とありますから、市川ぼたんとしての仕事とは関係ないのかもしれないですね。

仕事の内容に関しては一切触れていませんからそれでもいいのかもしれませんが、可愛い可愛い愛娘の嬉しいニュースに黙っていられなくなったのでしょうね。

しかしこれは、大名跡『成田屋』側から風景を見るとどうでしょう…。

梨園のことはそれほど詳しいわけではありませんが、大名跡を継ぐ女の子の運命がなかなか難しいのかもしれないことはこれまでの歴史の中で何となくわかります。

特に母親、故・小林麻央さんの生き様や、弟・勸玄君こと八代目市川新之助を考えると、彼女の舞踏家として、女優としての将来がとても心配に思えてきます。

2年前に麗禾が出演したドラマの関係者を取材したことがありましたが、特別に驚くような話は何も聞こえてはきませんでした。

むしろ演出家がかなり苦労したようだ…という噂はたくさん聞かれました。

『FRIDAY』の記事にあるように、舞踏家と女優業を精進するのかと思っていたら、どうやら本人はナレーションやアナウンサーにも興味があるようで…まぁまだ12歳になったばかりの女の子ですから、自分の将来を模索中なのは当り前でしょうけれど。

でもひとつ気になったのは、記事中の「芸能事務所に所属したのは、最終目標のアナウンサーに向けてタレント性を培うためということなのか」という文言でした。

小林麻央さんの忘れ形見が“足かせ”になる可能性も

麻央さんが存命の頃から、麗禾がアナウンサーという職業に憧れを持っていることは芸能記者の間では有名な話でしたが、その思いは消えてなかったことに少しだけ驚きを感じます。

もし麗禾が團十郎に「私、やっぱりアナウンサーになりたい!」と訴えれば、おそらく複数の民放テレビ局は採用に手を挙げるでしょう。

元プロ野球選手、田淵幸一の長男・裕章や、藤井フミヤの長男・弘輝、元厚生労働大臣、田村憲久氏の長女・真子の“枠”とでも言いましょうか…。

市川團十郎の長女で小林麻央さんの忘れ形見となれば話題性は十分でしょうが、逆にそれが足枷になる場合もあるわけで…厳しいことには間違いないでしょう。

今はたくさんの選択肢を経験して、いつか解る自分の“現在地”を冷静に見つけてほしいと願うばかりです。

こんなブログを書きながら、私の頭の中にはもうひとり、能楽師・野村萬斎の長女、野村彩也子の顔がチラついてしょうがありません…。

プロフィール:芋澤貞雄
1956年、北海道生まれ。米国でテレビ・映画のコーディネーター業を経て、女性週刊誌などで30年以上、芸能を中心に取材。代表的スクープは「直撃! 松田聖子、ニューヨークの恋人」「眞子妃、エジンバラで初めてのクリスマス」。現在も幅広く取材を続ける。https://twitter.com/ImozawaSadao

記事提供:芸能ジャーナリスト・芋澤貞雄の「本日モ反省ノ色ナシ」

image by : Dick Thomas Johnson / CC BY 2.0

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