あの人は何もしていないのに仕事ができる……そんな人がいるはずはなく、あなたの見えないところでしていることがあるのです。今回、無料メルマガ『毎日3分読書革命!土井英司のビジネスブックマラソン』の著者、土井さんは、仕事ができる人がやっている見えない努力について語っている一冊を紹介しています。
【できるビジネスパーソンになる!】⇒『仕事ができる人が見えないところで必ずしていること』
安達裕哉・著 日本実業出版社
こんにちは、土井英司です。
本日ご紹介する一冊は、『頭のいい人が話す前に考えていること』がベストセラーとなっている、安達裕哉さんによる既刊本の新装版。
『頭のいい人が話す前に考えていること』安達裕哉・著 ダイヤモンド社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478116695/businessbookm-22/ref=nosim
もともと、『「仕事ができるやつ」になる最短の道』というタイトルで出されていたものを、再構成および加筆修正して、(多分)今売れている装丁を踏襲して出し直したものです。
著者の安達裕哉さんは、デロイトトーマツコンサルティング(現アビームコンサルティング)を経て、マーケティング会社「ティネクト株式会社」を経営する方。
自身が運営するメディア「Books&Apps」は月間200万PVを超え、ソーシャルシェア数千以上のヒット記事を毎月のように公開しています。
本書は、そんな著者が、経験の浅いビジネスパーソンに向け、仕事ができる人になるコツをまとめた一冊。
ある程度経験のあるビジネスパーソンでも、いまいち会社に認められていない、と思ったら読むことをおすすめします。
なかでも、
・「仕事ができる人」が必ず知っている3つのこと
・「話がわかりやすい人」になる8箇条
・「仕事を任されたら絶対すべき」8箇条
・「頭のいい凡人」になってしまう5つの原因
あたりは、読んでおいて損はないと思います。
人と働いて成果を出し、かつ認められるには、「頭がいい」だけではダメ。
本書には、社内政治が下手な人が、組織やチームに愛され、やがてリーダーになるための行動習慣が書かれています。
さっそく本文のなかから、気になった部分を赤ペンチェックしてみましょう。
いいかい、目標を立てるということは、可能性を狭めることだ。タイガー・ウッズは3歳でゴルフ以外の可能性を消し去った。だから、あれほどの高みに上り詰めた。君も、いい大人なのだから、「自分には無限の可能性がある」などという言葉を信じてはいけない。たしかに選択肢は無限にあるが、どれか1つを選ばなくては、どの目標も達成できない
仕事をするうえで大切なこと
01.給与を払う側の気持ちになる
02.利益の大事さを理解する
03.安定した収入の必要性
学生と社会人のコミュニケーションの明らかな違い
1.上下関係が存在する
2.受け手が中心
3.要求を含む
上下関係が存在するコミュニケーションに必要なスキル
スキル1 礼儀
スキル2 情報提供
スキル3 寛容
受け手が中心のコミュニケーションに必要なスキル
スキル1 共通言語
スキル2 質問
スキル3 簡潔さ
要求を含むコミュニケーションに必要なスキル
スキル1 感情の理解
スキル2 価値観の重視
スキル3 時間
「仕事を任されたら絶対すべき」8箇条
01.納期を確認すること
02.成果を仕事の依頼者と合意する
03.仕事を分割する
04.難しい仕事から取りかかる
05.行き詰まったら、即、相談する
06.説明責任を果たす
07.自分でゼロから考えず、前例を探す
08.人へ依頼は早めにし、本8箇条の1つ目~7つ目を守らせる
「頭のいい凡人」になってしまう5つの原因
01.「勇気」が凡庸なこと
02.助けを求めるのが下手なこと
03.まわりに恐れられてしまうこと
04.人にあまり期待しないこと
05.頭のよさを重視しすぎること
この本を20代の頃に読んでいれば、大企業で出世する、という道もあったかもしれません(笑)。
人と働く上で、とても大切な心構えと仕事のコツが書かれています。
今からでも遅くはありません。
ぜひ読んでみてください。
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