ダウンタウンの松本人志(60)に降って湧いた“性加害”疑惑。大御所の地位を悪用し、女性に性行為を強要した事実はあるのか週刊誌記者に質問された松本は、「記憶にない」「証拠見せてよ」と逆ギレして見せたが、世間の疑念は深まるばかりだ。「証拠を出せ」のウラに潜む心理と今後の注目点を、芸能記者歴30年のベテランジャーナリスト・芋澤貞雄氏が解説する。
松本人志の“性加害”が事実なら妻と娘も悲惨なことに
『週刊文春』新年号が『ダウンタウン』松本人志のスキャンダルを報じ、世間をザワつかせているようです。
もしこの内容が全て事実だとしたら、イメージ・ダウンも甚だしく、社会的制裁も避けられないような内容で、2015年の冬に起きた出来事を取材記者が念入りに“裏取り”した作りになっている記事です。
2015年の冬といえば、松本が大晦日の人気番組だった『絶対に笑ってはいけない』シリーズに初めて金髪で登場した年でした。
“名探偵”編のこの年、収録は静岡県駿東郡で行われ、ゲストに堀北真希、安藤美姫、上島竜兵さんといったメンバーが出演しました。
私たちがオンエアを楽しみに待っている時、私の勝手知ったる『グランドハイアット東京』エグゼクティブスイートで本当にこんな行為が行われていたのなら、妙に腹立たしく感じます。
個人的に私の2015年冬の記憶で言えば、松本と奥さんと長女がインターナショナル・スクールに通う歩道でのスリーショットです。
左右の手を両親と繋ぎながら、時々軽くブランコ状態になったりジャンプしたりする娘さんの姿が私の脳裏の奥から鮮やかに蘇ってきます。
「松ちゃんの子供、インターなんだ…」と意外でもあり、当然にも思えた複雑な気持ちが、まるで昨日のことのように蘇ります。
生々しい『週刊文春』の記事を読みながら、私の頭の中は家族3人の笑顔で一杯になりました。この記事に夫人や、特にあの娘さんはどんな思いでいるのか…不憫でなりません。
“女衒”スピードワゴン小沢 引退からの大暴走も?
この記事に私が、松本の行為以上にショックを受けたのは、小沢一敬というタレントの存在でした。その正体が“女衒”だったとは…。
私は気がつけば、小沢が出演している番組をほとんど観ています。『球辞苑』しかり『ダグアウト!!!』しかりです。
声が小さいとか歌が最悪に下手とか、カッコ悪いカッコの付け方とかお笑い芸人としてのキャラクターは置いておいて、何となく彼の言動にお笑いタレントとは別の“空気感”を感じていたのですが、その正体が女衒とは…気持ちがどんよりとしてしまいます。
『週刊文春』を読む限り、あのガーシー被告も真っ青のアテンダーぶりです。
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記事を読みながら「もしこれでタレント生命が終わるようなことになれば、ガーシー同様有名芸能人のプライベート・スキャンダルを暴露して、投げ銭を集めるんだろうな…」なんて考えてしまいました。
そういえばCS放送の麻雀番組で時々見せるあの牌の打ち回しはまさに女衒そのものだと思い出します。観察力が鋭くて、相手の表情や呼吸感を見ながら感じながら牌を打っていく姿が…。
「証拠見せてよ」松本人志は追い込まれている
私が週刊誌記者時代の頃を思い出したのは、新幹線乗り場で松本が取材記者に「証拠見せてよ!」と吐いた言葉でした。
直撃取材で何人のタレントからこのフレーズをぶつけられたことか…。
「証拠見せてよ」の裏には“証拠なんてないんでしょ”という自信と、“この記者はどこまで知っているんだろう”という不安が入り混じり、こちらの懐具合を探っているのを感じます。
これはどのタレントでも大体同じでした。
中には大昔、「証拠を見せてみろよ」と言いながら私の手を握り、万札を渡してくる大御所…いえいえ、不届き者もいました。もちろん押し返しましたけれど…。
松本の所属事務所である吉本興業は「当該事実は一切なく、法的措置も検討」というコメントを発表しましたが、これから始まるであろう法廷闘争が非常に楽しみになってきました。
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プロフィール:芋澤貞雄
1956年、北海道生まれ。米国でテレビ・映画のコーディネーター業を経て、女性週刊誌などで30年以上、芸能を中心に取材。代表的スクープは「直撃! 松田聖子、ニューヨークの恋人」「眞子妃、エジンバラで初めてのクリスマス」。現在も幅広く取材を続ける。https://twitter.com/ImozawaSadao
記事提供:芸能ジャーナリスト・芋澤貞雄の「本日モ反省ノ色ナシ」
image by: Tonio Vega, CC BY-SA 2.0, via Wikimedia Commons