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「吉本興業は今年潰れる」立花孝志氏の予言は当たってしまうのか?

松本人志の性加害疑惑で大きく揺れる芸能界。そんな中にあって、吉本興業の倒産を断言する声があることをご存知でしょうか。今回のメルマガ『施術家・吉田正幸の「ストレス・スルー術」』では著者の吉田さんが、政治家でユーチューバーでもある立花孝志氏のそんな発言を紹介。さらに立花氏の「予言」が絵空事ではない根拠を解説しています。

文明存続の尺度

2024年が明けてまだ間もないというのに日本国内は激烈だ。

元日に「令和6年能登半島地震」と命名された大地震。この地震の影響により、家屋倒壊や断水など甚大な被害が発生している。

岸田首相は4日の会見で、今、被災地は大変な状態なのに、この期に及んで憲法改正に向けた最大限の取組みを話している。

1月2日には、羽田空港事故が起こった。まるで映画のような展開にただテレビ画面を食い入るようにみてしまった。「嘘だろ、正月早々」と心の中で何度も叫んだが、災害や事故発生は日時なんか関係ない。

この事故は、警察が捜査することが通例となってきたために、原因究明に大きな支障をきたしてきたと指摘されている。

報道やSNS対しても「正確な情報のみを取り扱って」と求めていた。もう、テレビよりもネットの情報がより真実に近いがデマも多い。選別力が大事。

そして、1月3日には、「北九州の大火災」が起こった。

火災は4日午前4時ごろ鎮圧したという。アーケードの屋根が熱で溶け、鳥町食道街の看板が壊れている動画が痛々しい。結局、北九州・小倉の飲食店街火災は鎮圧し、35店舗焼けた。

同日、「JR秋葉原駅で通り魔事件」が発生。数人が刺された。

3日の23時ごろ、JR秋葉原駅に停車中の電車内で女が包丁を振り回したという。けが人は5人程度とみられ、うち男性2人は背中や胸を刺されたが、命に別条はない模様。刺した女は確保済み。

簡単にスマホをタップすれば、世界の様子が簡単にみることができる。何か嬉しいニュースあるかと思って探すが、ほとんどない。ニュースは残酷で悲観的であればそれだけタップされるから幸福報告は希少だ。

5日には、韓国・延坪島で住民に避難命令がでた。北朝鮮が島などに向け200発あまりの射撃を行ったという。

X(旧Twitter)を見て見れば、今度はカリフォルニア沿岸を強い波が襲っている画像が出てきた。

地元メディアが必死にその模様を伝えている。太平洋で発生した暴風雨が沿岸部に波と洪水を引き起こし、北カリフォルニアの複数の地域では避難命令が発令された。

一通り見ていて気になることがある。それが海外ニュースの機敏さ、正確さだ。BBCニュースでは、BBC記者が直接、輪島市に入って、煙がまだくすぶる朝市通りの火災現場から中継していた。なぜBBCがこんな報道ができるのに、日本のメディアはできないのか?

何年も前から言われている通り、日本メディアが劣化、幼稚化したからだと思った。羽田の衝突事故報道はレベルの差がより顕著になっていた。朝日新聞やTV報道は幼稚で感情的で真実を真実として正確に伝えられない。

日本に戦争報道がない事も理由で、9条という変なフィルターが真実・事実を客観的に伝える障害になっているのではないだろうか。

日本と米国の報道には良くも悪くもいくつかの違いがあるとおもう。

まずは、報道の量と質ではないだろうか。日本の国際報道は、過去30年で40%前後減少しており、アメリカ・中国・ロシア・朝鮮半島の話題が半分以上を占める場合すらあるという。

一方、米国の報道は確かに政治的信条によって異なり、保守系、リベラル系、穏健派と政治色を全面に出し、かなり偏った報道をすることがある。

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そして、日本のメディアの公共性はNHKに期待されているが、米国では、ニューヨーク・タイムズやワシントン・ポスト、CNN、NBCといった主要メディアのほとんどは民主党を支持し、中立を保とうとしているのは、フォックスニュースなどごく少数のメディアにすぎないが、実際には存在している。

日本の国際報道の割合は少なく、一面に占める国際報道の割合も外国の新聞と比べると顕著な差が出ている。一方、米国では2004年のデータではあるが、アメリカ大手新聞の国際報道の割合は17%。

これらの違いは、各国の文化、歴史、政治状況などによるもので、一概にどちらが優れているとは言えないことはよくわかる。しかし、ネットによってそれぞれの報道スタイルが、その国の情報ニーズを満たすように進化してきた結果なのだろう。

それが、昨年から今年にかけてこの日本でも大きな変革があった。

ガーシーから始まった暴露問題。現在はガーシーこそ表に出てこないが、必死に立花氏がYouTubeで訴えている。といっても自分は別にファンでもなんでもないのだが、立花氏のYouTube登録者数は年々増加していて現在は55万人を突破した。

その彼が先日のYouTube配信でこのように断言していた。

「吉本興業は今年潰れる」

ジャニーズ問題に関してはかなり前からジャニーズ事務所は潰れるのではないかと個人的に思っていた。それは前回のメルマガでも書いたが、全世界、特に日本が「ホワイト化社会」に急速に変化しているからだ。

この「まぁ、いいじゃないか」的な日本の風土感がとても色濃く残っている土壌もようやく変わらなければならない時が来たようだ。今まで過去の芸能人のゴシップも一部都市伝説的にYouTubeに動画がアップされていたが、あながち全部が虚構だとは思えない。

ホワイト化社会というものは倫理観も一緒に表面化する。

フリードリヒ・ニーチェが説いた「ルサンチマン」は、個人が自らの無力さや劣等性を認識し、それに対する反応として他者や外部の世界に対して抱く感情を指す。

この感情が価値観や道徳の形成に大きな影響を与えるとニーチェは考えた。

ニーチェは、ルサンチマンが弱者によって生み出される「奴隷道徳」の基盤であると主張した。

例えば、自分が持たない何か(権力、財産、地位など)を持っている他者を見て、その持ち物や地位が本当に価値あるのか疑問を持つことだ。

また、自らが持たないものを持つ他者を見下すことで、自らの劣等感を補完しようとする傾向もある。

個人が情報配信者となったネット社会ではそれが顕著になっていくだろう。露出されて個的感情さえ隠し通すことが困難となる。

ようは、「自分は今、こんなことを考えて生きている」という意識が配信の軸となるのだ。

ニーチェはキリスト教の起源をユダヤ人の支配者ローマ人に対するルサンチマンであるとし、キリスト教の本質はルサンチマンから生まれたゆがんだ価値評価にあるとした。

「貧しき者こそ幸いなり」「現世では苦しめられている弱者こそ来世では天国に行き、現世での強者は地獄に落ちる」といった弱いことを肯定・欲望否定している。

現実の生を楽しまないことを「善い」とするキリスト教の原罪の価値観・考え方、禁欲主義、現世否定主義につながっていったキリスト教的道徳はルサンチマンの産物と主張したのだ。

このように、ルサンチマンは個々の感情や価値観、行動に大きな影響を与えるとともに、社会全体の価値観や道徳観の形成にも影響を与えるとニーチェは考えたのだが、そんな意識も拡散されている。

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キリスト教は「貧しき者こそ幸いなり」「現世では苦しめられている弱者こそ来世では天国に行き、現世での強者は地獄に落ちる」といった弱いことを肯定・欲望否定しているが、この貨幣制度社会の中で生きていればそれらは刹那的な慰めにもならない。

貧しきものは幸いとは言えず、弱者だけが天国へ入れるなんて誰が信じるのだろう。弱者も強者も生んでいるこの社会は一体誰がつくったのかということだ。そして、貨幣制度というものがある限り、人は戦争へ行き、格差と独占が生まれる。

現実の生を楽しみたいことに気づき、配信し始めている全世界人類。格差があろうと、精神的に安定していると思われている人も、病んでいるひともしかり。

ネットの普及と感染症の混和でホワイト化社会が生まれた。しかし、ブラックもホワイトも必要ではないか。相対するものがあるからこそ気づけるのだ。そのうえで人間として生命体として、葛藤と矛盾の中、最後は倫理観が分岐となる。

宇宙的な発展を遂げられるのか、世界大戦が起こって全滅するか、一部残るか…。そんな日がどうも近づいてきている気がしてならない。大きな声では言えないけどね。

ここで、すでに絶版となっている良書を紹介したいと思う。なぜ復刻版を出版しないのか不思議でならない良書だ。

その本は、『アミ 小さな宇宙人』というタイトル。ご存じの方もいると思う──(『施術家・吉田正幸の「ストレス・スルー術」』2024年1月6日号より一部抜粋、続きはご登録の上お楽しみください。初月無料です)

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image by: TK Kurikawa / Shutterstock.com

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医療機器メーカー勤務を経て、2000年7月に整体院にて独立開業。 一日200名以上の整体院に成長。その後7店舗展開。独立専門整体スクール開校し、生徒は全国で活躍している。 15万2000人以上を施術。整体スクールは650名以上の整体師を輩出。現在も施術及び施術指導継続中。 店舗立ち上げから閉鎖まですべて体験し、やりたくないことをやめ、やりたいことにエネルギーを集中させる人生へのシフト。 医療機器メーカー時代に得た生活習慣病に対する知識と経験を踏まえてヴィッシュ整体法を創始。 著書に「集客革命」「でも、大丈夫!!」「ぶっちぎり集客力」すべて現代書林刊がある。 JPMA日本理学手技療法協会代表理事 フィットバランス療術学院 学院長 エネルギー整体Vitsyu-Yoga 院長 趣味はトレイルWalking&Running。愛犬はアメコカ女の子“アビィ”

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【著者】 吉田正幸 【月額】 ¥880/月(税込) 初月無料 【発行周期】 毎週 月曜日

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