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専門店にも熱視線。なぜ、いま「豚汁」でここまで集客ができるのか?

あなたは豚汁がお好きですか?あったかくて具沢山の豚汁は、冬だとさらに食べたくなる一杯ですよね。今回のメルマガ『繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座』の著者、佐藤きよあきさんは、そんな豚汁に秘められた集客力と、その理由を語っています。

心を温める一杯。「豚汁」に秘められた集客力を活かせ!

豚汁。その響きには、人を惹きつける力があります。

味噌汁のほっこり感に、さらなる贅沢感がプラスされた存在。

特別なものではありませんが、あれば食べたくなります。

豚汁は、日本全国、和食系のお店であれば、メニューに載っています。

誰もが知っており、ごくありふれた料理かもしれません。

牛丼や回転寿司などのファストフードチェーンにもあります。

なぜ、どこにでもあるのでしょうか。

味噌汁があれば、それで済むような気もしますが。

それだけ、豚汁を注文する人が多いということです。みんな豚汁が好きなのです。

なぜか、食の話題として出てくることはありませんが、みんなに愛されていることは間違いありません。

豚の風味とコク、根菜類の出汁、味噌のふくよかさ。非常に美味しい、和食の一品です。

さらに、豚肉のビタミン類、味噌のダイエット効果や美肌効果、根菜類の健康効果などがあり、女性にも人気があります。

ところが、メジャーな存在とは言えません。

品揃えとしてはありますが、大々的にアピールすることもなく、静かな立ち位置にいます。

魅力的な一品でありながら、これをアピールしないのは、実にもったいないことです。

「豚汁はいかがですか?」。

このひと言で、お客さまはその存在に気づき、その美味しさを求めてしまうのです。

美味しい豚汁は、その一品だけでも、人を惹きつける力を持っています。

豚汁が名物のお店や豚汁専門店が、徐々にではありますが、注目され始めています。

北海道には、おむすびと豚汁のお店『なんぶ屋』。おむすびがメインではありますが、豚汁が大人気です。

新潟には、『とん汁 たちばな』。豚汁をメインに、豚汁ラーメンやとんそばがあり、大行列となっています。

東京には、豚汁定食のみの『吉田とん汁店』。「とろ~り豚汁めし」の『八百食堂』。すまし汁のような豚汁を出す『豆福』。豚の角煮が入った豚汁の『壤(じょう)』。

静岡には、豚肉の仕込みに何時間も掛ける『とん汁 桝形』。

滋賀には、豚汁とおでん、豚汁ラーメン、豚汁うどんが有名な『白ひげ食堂』。

このように、豚汁で知られるお店が全国にあります。

まだまだ数は少ないのですが、たくさんの常連さんに愛され、長年営業を続けるお店があるのです。

どこにでもある豚汁ですが、その存在に気づき、意識し、美味しさを実感すれば、そのお店のファンになり、やがて常連さんとなり、長く通ってもらえるようになります。

それだけの力を持った料理なのです。みんな気づいていないだけです。

もっともっとPRすれば、食べたいと思う人は増えるはずです。

地味な一杯かもしれませんが、心の温まる、心に染みる料理です。

その秘めたる力を集客に活かしてみましょう。

image by: Shutterstock.com

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【著者】 佐藤きよあき(繁盛戦略コンサルタント) 【発行周期】 週刊

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