MAG2 NEWS MENU

ペットロスからどう立ち直ればいいのか。心療内科医に勧められた「もっとも良い治療法」とは

家族の一因として愛情を注いできたペットを失った悲しみは、まさに筆舌に尽くしがたいもの。精神的なダメージはとてつもなく大きく立ち直るまでに長い時間がかかるとされますが、そのような「ペットロス症候群」に陥ってしまった場合、どのようにして日常を取り戻せばいいのでしょうか。今回のメルマガ『永江一石の「何でも質問&何でも回答」メルマガ』では、自身も愛犬を亡くした経験を持つ人気コンサルの永江さんが、読者からの質問に答える形で心療内科医が語ったという「最も良い治療法」を紹介しています。

※本記事のタイトルはMAG2NEWS編集部によるものです/原題:40代で愛犬を亡くした後、次のペットを飼うべきか

40代で愛犬を亡くした後、次のペットを飼うべきか

Question

メルマガやSNS等での情報発信、いつも勉強させていただいており、ありがとうございます。ペットについてご質問させていただきます。

先日、9年間飼っていたゴールデンレトリバーが、ゆっくりと虹の橋の階段を登りました。今年1月に脾臓が破裂し、緊急手術で一命は取り留めたものの、血管肉腫の転移によるものでした。

術後、獣医から「余命は2~3ヶ月」と告げられた時に、枯れるほど涙が出ました。退院後は食欲も旺盛で、散歩だけでなく旅行に行くこともでき元気な様子だったので、奇跡を信じましたが叶いませんでした。

最期をみとった時は、これまでの人生で一番悲しい瞬間でした。今でも毎日生前の動画・写真を眺めては、通勤電車で泣いてしまうような状態です。

いつかこの日がくることは飼い始めた時からわかっていたものの、彼女への愛情は増し続け、中々現実を受け入れられません。本当に大切で唯一無二な存在だったことを、改めて実感しております。

そんな状態ですが、犬と共に生活する幸せな時間を忘れることができず「新たな犬を迎え入れたい」と思っいるのが率直な気持ちです。迎え入れても、先代犬と比較したり思い出したりしてしまうことは避けられず、これは失礼なことなのかな…。と逡巡してしまいます。

当方は40代で、迎え入れた場合にも最後まで面倒を見てあげられる可能性は高い状況です。情緒的な話で申し訳ございませんが、ペットを愛されていた永江様のご意見を伺いたく、質問させていただきました。よろしくお願いいたします。

【関連】やつれた娘。ペットロスで悲しみに暮れる子どもに親ができること

この記事の著者・永江一石さんのメルマガ

初月無料で読む

永江さんからの回答

これはわたしに聞くのがぴったりなご質問ですね。結論から言いますと、まだ40代なら新しい犬を迎え入れるのは大正解だと思います。

「先代犬と比較したり思い出したりしてしまうと失礼なことかと逡巡してしまう」とありますが、心配無用ですよ。なぜなら先代犬と新しい犬は(同じゴールデンレトリバーを迎え入れると仮定して)姿形は似ていても全く別の個性を持つ犬だから。人間の子どもでも、姉妹で上の子と下の子を比較してどちらが可愛い、どちらが優れているなどと思わないのと同じです。先代犬を愛したように、新しい犬にもきっと心からの愛情を注げると思います。

先日YouTubeを公開しましたが、

九十九里のビーチドッグフェスにいって、Ruffwearさんにインタビューしてきました

わたしがよく行くサーフショップのゴールデンレトリバーJOYくんを、Ruffwear(ラフウェア)さん(わたしのクライアントであるアメリカのドッグハーネスメーカーの代理店)のアンバサダーに認定しました。

ゴールデンレトリバーは平均寿命が10歳前後と短命ですが、性格が穏やかで誰に対しても友好的なのでとても可愛く、一度飼ったらずっとゴールデンというご家庭も多いです。上記のサーフショップのJOYくんも3頭目のゴールデンレトリバーですが、迎え入れたのは3歳頃でした。

というのも、元々の飼い主さんが高齢で飼い続けるのが難しくなり、どうしても手放さざるを得なくなったため某サイトで引き取り手を募集していたそうです。非常に可愛がられていたので時々会いに行きたいという条件付きでしたが、迎え入れたところ毎日馴染みのお客さんや子ども達と近くの海岸を散歩してイキイキと暮らしているとのこと。

その彼もはっきり言っていましたが、先代犬と今の犬を比較することは皆無だそう。よく質問者さんと同じ心配をする人がいるのですが、人間でも自分の親が亡くなった時、同じような背格好のお年寄りを見て思い出し泣きなどしませんよね。飼ってみたら分かると言っていましたが、1匹ずつ別の子として大切に可愛がっているそうです。

わたしも愛犬を亡くした後1年くらいは猛烈な喪失感に襲われ心療内科を受診しましたが、

心療内科っていうヤツに行ってきた!!

その時に医師から言われたのは「最も良い治療法は次の犬を迎え入れること」でした。わたしは18年後にまた高齢犬を介護するのが難しく断念しましたが、質問者さんはまだ40代なら十分余裕はありますよね。

もしまたペットロスが辛いなら、多頭飼いするのも一つの手です。先日のビーチドッグフェスでも年齢の違う大型犬を3頭飼っていた方がいたので理由を聞くと「もし1頭が旅立っても他の犬が慰めてくれるから」とのことでした。確かに突然愛犬がいなくなって家の中がシーンとするよりは、寂しい中でも他の犬がいてくれた方が気持ちが安らぐだろうと納得しましたので参考にしてみてください。

【関連】愛猫死後のペットロス。少し助けになるのは「他の猫を飼うこと」

この記事の著者・永江一石さんのメルマガ

初月無料で読む

image by: Shutterstock.com

永江 一石この著者の記事一覧

商品開発や集客プロモーションを手がける会社を設立し多くの企業のマーケテイングを行う。メルマガでは読者から寄せられたマーケティングのお悩みに対し具体的な解決策を提示。ネットショップや広報担当を中心に多くの購読者から支持されている。

有料メルマガ好評配信中

  初月無料で読んでみる  

この記事が気に入ったら登録!しよう 『 永江一石の「何でも質問&何でも回答」メルマガ 』

【著者】 永江 一石 【月額】 初月無料!月額330円(税込) 【発行周期】 毎週 水曜日 発行予定

print

シェアランキング

この記事が気に入ったら
いいね!しよう
MAG2 NEWSの最新情報をお届け