ミニマリスト、作家として活躍する四角大輔さん。今回、無料メルマガ『毎日3分読書革命!土井英司のビジネスブックマラソン』著者・土井英司さんが紹介するのは、四角さんが書き上げた「自由であり続けるために『捨てる』べきもの」を綴った一冊です。
【人生のフォーカス】⇒『自由であり続けるために20代で捨てるべき50のこと』
四角大輔・著 サンクチュアリ出版
こんにちは、土井英司です。
本日ご紹介する一冊は、レコード会社のプロデューサーとして10回のミリオンヒットを記録し、現在はミニマリスト、作家として活動する四角大輔さんによる自己啓発書。
2012年7月に単行本として出版されていたものを文庫化したものです。
以前ご紹介した『超ミニマル主義』、『超ミニマル・ライフ』は、分厚いマニュアル書、実践の書でしたが、こちらは文庫で手軽に読めるのが特長です。
『超ミニマル主義』
「20代」と謳ってはいますが、年齢に関わらず、人生を変えるきっかけになる本だと思います。
「自由」をテーマにしており、現在の人生に疑問を感じている人、上司や先輩を見て「ああはなりたくない」と思っている人には、おすすめの内容です。
「視界にある“ノイズ”を捨てる」
「アピールを捨てる」
「遠慮を捨てる」
など、全部で50項目の「○○を捨てる」が書かれており、いくつかの項目にドキッとします。
われわれは普段、それくらい何かに依存している生き物なんでしょうね。
もちろん、捨てることだけを推奨しているわけではありません。
「うまくこなす」から「これだけは絶対負けない」へ
「言ったら恥ずかしい」から「まず言う」へ
のように、これからの生き方、働き方、行動のヒントも書かれています。
移動時間に読んで、これまでの生き方、働き方を見直すヒントにしてみてはいかがでしょうか。
さっそく、気になるポイントを赤ペンチェックしてみましょう。
まず、“20代で成果を出す”という焦り、自分への期待を捨てる。人生の夢につながらない物事、自分らしさを奪う重荷も潔く捨てる
余計なものを削り去ってはじめて、人は自分を取り戻せるのだ
削れば削るほど、自分にとってのど真ん中が見えてくる
よく見てみよう。それらのモノが活躍したのはいつだ? 大好きなモノ以外はすべてノイズだ
視界からノイズをなくすと、思考が急に鮮明になり、後回しにしていた大切なことに手を付けたくなってくる
あらゆる店を“外部倉庫”とイメージし、本当に必要になったときだけ取りにいく。もしくは取り寄せる
ぼんやりとしたお金の不安の正体は、決心して買った高価なモノというよりも、なにを買ったのかすら思い出せないほどの小さな出費の積み重ねだ
「そのモノについて、自分は誰かに熱く語れるか?」それが100円単位のモノであっても本気で語れないものは買わない
「安いから買う」から「これだから買う」へ
「よく見られたい」から「使い倒したい」へ
「生活レベルを収入に合わせる」から「収入に生活レベルを左右されない」へ
「飽きたから新しい服を買う」から「ずっと飽きない服を買う」へ
不得意な仕事を捨てる
「なんでも手間をかける」から「手間をかけるべきところにかける」へ
ToDo(やるべきこと)を捨てる
「気が重いからやめよう」から「やってみたらわかるだろう」へ
言葉の汚れを捨てる
「考えないようにする」から「自分の心を観察する」へ
「休みになにしよう?」から「これがしたくて休む」へ
「間違うのが恥ずかしい」から「間違うほど成長する」へ
慣れた住まいを捨てる
賢いBBM読者なら気づいているかもしれませんが、われわれ日本人は、これだけ社会が変容してもまだ、これまでの生き方の常識、働き方の常識、狭いコミュニティに縛られています。
縛られている人ほど、本書の主張にドキッとするはずなので、自分の自由度テストに使ってみるといいと思います。
自分らしく生きるためのヒントとして、ぜひ読んでみてください。
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