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10年かかってやっと変われた。夜型で酒飲みの習慣はどうやって変えられる?

メルマガ『菊原智明の【稼げる人、売れる人に変わる知恵】』の著者、経営コンサルタントで関東学園大学で教鞭を執る菊原さんは、夜型を朝型に変え、お酒の飲み方を変えてきたそうです。二つとも絶対に変えるのは無理だと思っていたものを変えられた理由とは?

「これだけは絶対に変えられない」を5年、10年かけて達成する

凄い人を見て「さすがにこの人みたいになるのは不可能だ」と思うことがある。

仕事で結果を出している。その上、生活習慣もいいし、考え方も素晴らしい。今の自分とはかけ離れている。

そういった人を見て「別世界、別次元の人だ」と思い込んでしまう。

そんな人も多いだろう。その時は不可能に思える。すぐには無理があるだろう。

しかし、“5年、10年かけて変えていく”と考えたらどうだろう?ちょっと見え方が変わってくる。

長期スパンで考えれば“これだけは絶対にムリだ”ということも変えられることもある。

私自身、過去に2つほど“無理だと思い込んでいたことを変えた”という経験がある。

ひとつは“夜型から朝型へ変える”ということ。

もうひとつは“お酒の飲み方、考え方を変える”ということ。

どちらも手ごわく「これだけは絶対に変えられない」と固く信じていた。その時は未来永劫続くと思い込んでいた。

どちらも長い年月をかけて変えていった。今振り返ってみても「よく変えられたな」と自分でも感心する。

まず“夜型から朝型への変えた”ということ。

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私が夜型になったきっかけは“パソコンゲーム”だった。

ゲームは小学生の時から好きだった。中学の時にゲーム用のパソコンを購入。これが原因でゲーム中毒に。とくにRPG(ロールプレイングゲーム)にハマった。

RPGは次の経験値を積まないと次のステージには行けない。どうしても時間がかかる。だから夜遅くまで起きてモンスターを倒すしかない。

こんなことをしているうちに深夜の12時、1時、2時と遅くなる。万年睡眠不足に。これが原因で身長は止まったと思われる。

しかもこの生活が高校になっても続く。高校の時は深夜のテレビを見たり、音楽を聞いたりしていた。

その時からずっと“夜になると頭がさえる”という体質が染みついていった。

大学になってからは、時給が高いということで“深夜のバイト”をスタートさせる。

これが夜型をさらに加速化させる。まあ、学生なのでこんなものだと思うが。

その後、ハウスメーカーに入ってからも“深夜の2時過ぎまで晩酌する”という悪習慣を続けていた。これが次の悪習慣の元になるのだが・・・

お酒の悪習慣はこのあと説明するとして“深夜型のキャリア”は筋金入り。

中学3年間+高校3年間+大学4年間+社会人7年間の“17年間続いた夜型生活”も続いたのだ。これは手ごわい。

30歳になるまで「何があっても朝型になることはない」と思い込んでいたものだ。

それが営業レターによって残業時間が短縮。どんどん早く帰れるようになった。晩酌の時間も10時には終わるように。寝るのも早くなる。

このころから“まあまあ普通のサイクル”に入っていった。

その後ハウスメーカーで4年連続トップ営業スタッフになる。そのうち3年間は定時帰り。出勤前のブログ更新が楽しみに。このころから朝の6時くらいに起きていた。

それから会社を辞めて独立。当時、娘は1歳だった。私が寝かしつけ担当に。

そのころから“夜の9時に寝て朝4時に起きる”という生活が始まった。

やってみたらとにかく凄い。どんどん仕事が進んでいく。このメリットを味わってから朝型がやめられなくなる。もちろん今で続けている。

朝型に変わり始めたのは30歳のころ。しかし完全にマスターしたのは35歳を過ぎてから。身につけるまで5以上かかった。これだけでも私にとっては革命だった。

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それ以上に手ごわかったのは“お酒の飲み方と考え方”になる。

お酒は「一度飲み出したら限界まで飲む」というものだと思っていた。

ほろ酔いで帰れればお風呂にも入れる。翌日も気分がいい。二日酔いもないし。

それは分かっていても飲み出したら終わり。記憶が無くなるまで飲んでしまう。

また「飲みの3万円は出せても自己投資の1万円は出せない」と思っていた。

当時は飲みに行けば3万円、4万円は使っていた。3次会、4次会は一人で行く。しかもそれを翌日覚えていない。

何のリターンもない。それどころか翌日は二日酔いで使い物にならない。デメリットしかなかった。

当時の飲み方を思い出すと「本当にひどい飲み方をしていた」と思うものだ。

これに20年以上どっぷりとハマっていた。深夜型の17年よりも長い。

そんなある時、知人から「飲み代の分を自己投資にあてないとダメだよ」とアドバイスしてもらったことがある。

また飲む量についても「明日も同じ状態で飲める量でやめる」と教えてもらった。

その時は聞きながらも「それはさすがに無理だよ」と思っていた。

しかし、そうなるように意識はしていた。ほんの少しずつだが改善するようにしていた。

出来ては元に戻り「なんでダメ人間なんだ・・・」と深く落ち込んだ。

一進一退を繰り返した。そして10年かかったが、やっと変われたのだ。

なりたい自分、理想の自分について考えた時「それはさすがに難しいなぁ」と思うことがあるだろう。

そこで諦めれば終わり。一生変わることはない。しかし、少しずつでも努力していればいつかは到達するもの。

すぐには難しいかもしれない。しかし、5年、10年のスパンで考えると可能になることもある。どんなことでも諦めずに一ミリずつ近づくよう努力を続ける。

気づいた時には「こんなに変われたんだ」と自分を誇れる日が必ず訪れる。

【今日の課題】

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image by: Shutterstock.com

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群馬県高崎市生まれ。工学部機械科卒業後トヨタホームに入社し、営業の世界へ。 自分に合う営業方法が見つからず7年もの間クビ寸前の苦しい営業マン時代を過ごす。 お客様へのアプローチを訪問から「営業レター」に変えることをきっかけに4年連続トップの営業マンに。 2006年に独立。営業サポート・コンサルティング株式会社を設立。 現在、上場企業への定期研修、講演、コンサルティング業務、経営者や営業マン向けのセミナーを行っている。 個人の営業マン向けとして【営業通信講座】や個人コンサルティングも実施。 2010年より関東学園大学にて学生に向け全国でも珍しい【営業の授業】を行い、社会出てからすぐに活躍できるための知識を教えている。 また(社)営業人材教育協会の理事として営業を教えられる講師の育成も取り組む。 2019年までに56冊の本を出版。ベストセラー、海外で翻訳多数。

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