世界中を驚かせた。イランによるイスラエルへの約200発のミサイル発射報道。今後、世界の大国は中東の紛争にどう関わってくるのでしょうか? 最も警戒すべき動きは、中国、そして露、北の出方です。今回のメルマガ『在米14年&海外販路コンサルタント・大澤裕の『なぜか日本で報道されない海外の怖い報道』ポイント解説』では著者の大澤さんが、香港の有力紙『サウスチャイナモーニングポスト』の記事を引きながら、緊迫した中東情勢と今後の中国の関わり方について詳しく解説しています。
中国は中東問題にどう向き合うつもりなのか?
イランがイスラエルに向けて約200発の弾道ミサイルを発射しま
イスラエル、ネタニヤフ首相は報復を誓っています。
米国の意向を気にするイスラエルですが、ネタニヤフ首相は、米国
もう一つのスーパーパワー、中国がイラン・イスラエル関係を仲介
ご紹介するのは香港サウスチャイナモーニングポストの記事です。
記事抜粋
ワシントンにあるシンクタンク、スティムソン・センターの中国プログラムのディレクターであるユン・スン氏は言う。 「ガザ危機は、中国が自ら平和の仲介者としてアピールしているに
もかかわらず、イスラエルとパレスチナ問題において影響力を行使 できていないことを示しています」 「中国の平和仲介の不在は非常に際立っています。サウジアラビア
とイランの関係修復を通じて中国により多くの期待をしていた人々 にとって、ガザ危機は中国の能力の欠如を浮き彫りにしました」 スン氏はさらに、「中国がイスラエルとの信頼を欠いているため、
和平仲介者として成功するのは難しい」と指摘しています。
解説
中国が仲介することは難しそうです。それでは、中国はこの問題に
記事抜粋
欧州大学の国際関係教授アヴダリアニ氏によると、中国にとって重要なのは、「イランがあまりに弱体化しないこと」です。 「中国の対応は、イスラエルとパレスチナの間で以前の比較的中立
的な立場から、より反イスラエル的な立場へのシフトを強調してい る」とも述べています。 「中国は現在、パレスチナやレバノン、イランへの支持を優先すべ
きだと考えています。」 「全体的に見て、中国は今や立場を明確にしなければならず、特に
この立場はイスラム世界全体での支持を得るためのものです」と述 べました。
解説
今後、イスラエル、ガザ紛争において中国がイラン・イスラム側に
すでに多くのイスラム諸国は、中国の「一帯一路」構想に参加して
もし中国+イラン+イスラムという勢力が形成されれば、そこにロ
大きな作用には大きな反作用が起こるのです。
そのためにはイスラエルを含めた西側諸国の対応が大事です。
今はアメリカが頼りになりません。
日本は西側の中では宗教的にも特別な立場であり、そこでイニシア
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(『在米14年&海外販路コンサルタント・大澤裕の『なぜか日本で報道されない海外の怖い報道』ポイント解説』2024年10月6日号より。この続きをお読みになりたい方は初月無料のお試し購読をご登録ください)
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