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すぐにアクションを起こせない…そんな人に『数学ガール』作者が伝授する「まずやってみるべき事」

何か新しいことに挑戦する時など、頭の中で理想を描いていても実際にアクションを起こすのは簡単なことではありません。ベストセラー『数学ガール』シリーズの作者である結城浩さんのもとに「どうすればすぐにアクションが起こせるようになるのでしょうか」という質問が届きました。結城さんが自身のメルマガ『結城浩の「コミュニケーションの心がけ」』の中で、考えすぎて悩む読者に出した回答とは?
※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです/メルマガ原題:すぐにアクションが起こせるようになりたい

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すぐにアクションを起こせない時こそ自分自身に聞いてみる

Question

結城さん、こんにちは。

自分は、何をするにしても頭の中でいろいろと考えてしまい、初動が遅くなりがちです。

どのようにすれば、すぐにアクションが起こせるようになるのでしょうか。

結城浩さんからの回答

ご質問ありがとうございます。

まずは、あなたご自身で、この質問文を細かく分解してみることをおすすめします。

「頭の中でいろいろと考えてしまい、初動が遅くなりがち」について……

あなたが経験している具体的事例を思い出して、自分の行動や思考を書き出してみましょう。そしてその書き出した内容を読み返して考えます。

具体的事例を使って、そのように細かく考えてみるのです。

「初動が遅い」と感じる人はたくさんいます。またその原因が「頭の中でいろいろと考えてしまう」人も多いでしょう。でも、何か対策を打つためには十分に具体的に考えを進める必要があります。

「自分は、本当のところ何を考えているのか」というのは「自分は何を求めているのか」を考えることに通じます。自分が行動を起こすために必要な「情報」を探し求めているのか。行動を起こすのに障害となっているものの「解決」を求めているのか。行動を起こした後どうなるかの「懸念」を分析しているのか。そのために過去の「経験」を思い出しているのか。「他人」のことを気にしているのか。「予算」が気になるのか……そのように、多次元から分析します。

「どのようにすれば、すぐにアクションを起こせるようになるでしょうか」というのは直接的な解決方法を求めていることになります。でも、その前に、あなた自身で自分の身に起こっていることを分析して、原因を考えてみるのをオススメします。さもないと、本当の原因ではないところでウロウロするかもしれません。

また実のところ「いろいろと考える」部分は、あなたのいい点かもしれません。もしもそうなら、安易にすぐにアクションを起こす方法を試すことは、あなたのいい点を損なってしまうことになりますよ。

以上です。ご質問ありがとうございました。

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image by:Shutterstock.com

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本を書く生活が30年を越え、著書は『数学ガール』『プログラマの数学』『暗号技術入門』『数学文章作法』『Java言語で学ぶデザインパターン入門』など60冊以上。2014年度日本数学会出版賞受賞。2024年には数学入門書『群論への第一歩』を刊行。

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【著者】 結城浩 【月額】 ¥880/月(税込) 初月無料 【発行周期】 毎週 火曜日 発行予定

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