MAG2 NEWS MENU

「最上あいの婚約者」を名乗る“油井”氏の正体【ふわっち事件】金銭トラブルの黒幕か?善意の関係者か?夜職・ホスト説も

人気女性ライバー“最上あい”さん(22)が殺害された事件で、新たに「婚約者」を名乗る赤服の男性が現れて物議を醸している。不審点が多く、一部では犯行動機となった金銭トラブルの“黒幕”ではないかとの見方も浮上している。

「最上あいの婚約者」の正体めぐり物議

東京・高田馬場で11日、「ふわっち」の生配信をしていた人気女性ライバー“最上あい”こと佐藤愛里さん(22)が、リスナーの高野健一容疑者(42)に刺殺された事件。

女性側による約250万円の“借金踏み倒し”が報道されたことで、ネットでは「被害者の自業自得」という見方が広がっているが、そんな世間の空気を打ち消すかのように「最上あいの婚約者」を名乗る男性がX(旧ツイッター)に出現した。

ただ、この“婚約者”の主張には複数の不自然な点があり、“いたずら・愉快犯説”のほか、犯行動機となった“金銭トラブルの黒幕”説まで取り沙汰されている。

不自然すぎる!? 最上あいの婚約者こと“油井”氏の言い分

「最上あいの婚約者」を名乗るXアカウントが最初のメッセージを投稿したのは、11日夜8時頃のことだった。

油井(ゆい)と申します。最上あいは、私と一緒に住んでいて婚約者でした」と自己紹介したうえで、「現在、警察の捜査が進んでおりますので、憶測などの誤った情報の拡散はお控え頂けますと幸いです。このアカウントでは本件について進捗ありましたら随時ご報告させて頂きます」と加熱するネットの噂と報道をけん制した。

さらに、同日夜9時頃には、「最上あいの婚約者です。最上あいに関する情報ありましたら私のDMまでお願いします。当アカウントが偽物と疑われる可能性も考慮し、最上あいと私の写真を貼っておきます」と、アカウントの真正性を証明するため、被害者とのツーショット写真を複数、投稿した。

image by: ゆい(最上あいの婚約者)(@mogami1024yui)- X

次に“油井”氏がXに投稿したのは13日午後5時頃。長文のため誤字も含めて下記にそのまま引用する(太字は編集部)。

私が文章を書く理由は最上あい(佐藤愛里)が故人となった為です。
私がこれから発言する内容は、彼女が誠実な人間でしたと主張したい訳ではありません。
彼女は実際に金銭面のモラルはよくありませんでした。私自身も数百万貸していたので、重々に理解しています

しかし、今Xに上がっている情報は凶行に及んだ犯人が事前に世に流している情報に見受けられます。
殺害に至った犯人が意図したかはわかりません、しかし、現実とネットで二重の殺人のような状況になってしまっています。
今回の事件の裏側はもっと複雑な動きをしていました。
彼女と凶行に及んだ犯人は現実で何があったのか、なぜそういう境遇になったのか、金銭をなぜ返せていなかったのか、これから公開していきます。
このXアカウントは、そのためだけに作りました。最上あい(佐藤愛里)についてまとめて発言した後、別の情報を公開することはありません。

今週末には情報をまとめて出せるように努力いたしますが、お願いがあります。
週末まで、彼女の周辺の親族や友人に故人を追悼する時間をいただけないでしょうか。

悪人にそんな時間は必用ないと言われるかもしれませんが、今拡散されている情報は正確ではない情報、特に犯人との金銭面は情報が大きく欠損しています。LINEでのやり取りで完結していません。当人は故人でツイッターで反論する事もできないです。何卒ご理解をお願いします。

「最上あいの婚約者」“油井”氏をめぐる3つの疑問点

“油井”氏がXで公開した“最上あい”さんとのツーショット写真は、素直にみるかぎり本物に見える。“油井”氏が、生前の被害者と何らかの親密な接点を持っていた人物なのは間違いなさそうだ。

ただ、一般のSNSユーザーからは≪うさんくさい新キャラが出てきたぞ≫≪言語化が難しいんだがこの人、言ってることが全般的におかしくない?≫≪実は金銭トラブルの黒幕なのでは…≫といった疑念の声が続出。婚約者を失った遺族であるはずの“油井”氏に、なぜここまで疑いの眼差しが注がれるのだろうか?

ネットメディア編集デスクが理由を説明する。

「『どうして“油井”氏は、自分も数百万円の金を貸し、金にだらしないことを知っている“最上あい”さんと、わざわざ婚約する気になったのか?』が第1の疑問点ですね。ワンナイトのセックス相手としてならともかく、一生の伴侶として“金銭面のモラルに欠ける女性”を選ぶものでしょうか?平均的な男性心理としては、前提からして、にわかに信じられない設定になっているのです」(ネットメディア編集デスク)

たしかに、男女を問わずほとんどの常識人は、借金癖のある人間を結婚相手に選ばないだろう。ただ、恋は盲目とも言う。“油井”氏が“最上あい”さんにベタ惚れし、金に糸目を付けずに口説いて婚約にこぎつけた、という可能性もあるのでは?

「ところが、その“油井⇒最上あいベタ惚れ説”もちょっと考えにくくて、『本当に“最上あい”さんのことを愛しているなら、どうして“油井”氏は、婚約者の評価を下げるような内容(金銭面のモラルのなさ)を平気で拡散できるのか?』が第2の疑問点として浮上します。事件遺族の心理として、いささか不自然ではないでしょうか?また失礼ながら“最上あい”さんの無修正の写真をみると、可愛らしい女性ではありますが、男性を狂わせるような絶世の美女というわけでもありませんからね…」(前同)

image by: ゆい(最上あいの婚約者)(@mogami1024yui)- X

言われてみれば、大切な身内であるはずの婚約者が殺害されて、「自分も数百万円を貸していた」と“油井”氏が自ら名乗り出るのは、どうにも釈然としないものが感じられる。

「そこであらためて思い出したいのが、“最上あい”さんは高野容疑者から借りた約250万円を踏み倒し、連絡を絶っていたという事実です。金銭的側面だけを見るなら“油井”氏が貸した数百万円も似たようなものでしょう。つまり、彼女は多少金を貢がれたくらいで落ちるタマではなかったと考えられます。にもかかわらず、“婚約”が本当だとするなら、最上あい”さんのほうが“油井”氏にベタ惚れしていた可能性が高くなるわけです」(前同)(次ページに続く)

婚約者の“油井”氏に「ホスト説」「黒幕説」が囁かれる根拠

“最上あい”さんを殺害した高野容疑者は約250万円を貸し、婚約者を名乗る“油井”氏は数百万円を貸したという。その点で2人の男性はよく似ている。

ただ、両者の年齢や容姿、生活環境はまったく違う。高野容疑者は薄毛が目立つ冴えない中年男性。サラ金で金を借りるなどギリギリの生活を送っていたとされる。一方で“婚約者”の“油井”氏は20代からせいぜい30代前半の若者に見える。ヘアスタイルやファッションも比較的洗練されており、いわゆるイケメンと言っていいだろう。経済的にも随分と余裕がある印象で、どことなく“夜職”っぽさも感じられる。

先のネットメディア編集デスクが説明する。

「“油井”氏はXに、『彼女は実際に金銭面のモラルはよくありませんでした。私自身も数百万貸していたので、重々に理解しています』と投稿しました。たとえばこの一文を、こんなふうに“補完”できるのではないか?という見方が、マスコミ関係者の間で浮上しています。

『彼女は(ホストクラブでツケ払いをするなど)金銭面のモラルはよくありませんでした。私自身も(ホストクラブの売掛金を)数百万貸していたので、重々に理解しています』

もちろん現時点では、これは仮説の1つにすぎません。“油井”氏が夜職関係者かどうか分かっていませんし、本当に善意の身内、婚約者の方なのかもしれない。ただ、実際に2人が“ホストと女性客”のようないびつな関係だったとするならば、“油井”氏の投稿内容の不自然さも説明がつきますし、多くの“疑問点”が氷解するのは事実なんですよね」(ネットメディア編集デスク)

それ以外にも“油井”氏の投稿には、自分自身が数百万円の金を貸した婚約者であるにも関わらず「最上あいに関する情報ありましたら私のDMまでお願いします」と呼びかけたり、投稿全般から悲しみの感情がまったく感じられないなど不審点が多い。多くの人々から疑問の声があがるのも無理からぬことか。

フィアンセと「タワマン暮らし」報道も

集英社オンラインが13日付記事で報じたところによると、“最上あい”さんは生前、“フィアンセ”との旅行やタワマン暮らしの様子をSNSに投稿していた。その一方で、彼女の銀行口座残高はわずか800円。高野容疑者は民事訴訟を起こし、裁判所から“最上あい”さんに支払命令が出ていたにもかかわらず、貸した金を回収することはついに叶わなかった。

“最上あい”さんは「元カレの会社に借りたお金を返している」と説明したとされるが、いったいどこまでが本当なのか。

なお、報道されている“フィアンセ”と、Xに出現した「最上あいの婚約者」が同一人物かどうかは今のところ不明。“油井”氏の正体と次の投稿が、さらに注目されることになりそうだ。

【関連】【刺殺生配信】最上あいの「悲惨な最期」が他人事ではない女たち。「ATM男」に返済を申し出る勇気、たぬかなが「刺されない」理由

【関連】ふわっち生配信で刺殺、最上あい(22)の“新事実”に「自業自得」の声。美人ライバーは“加害者”だった!? 容疑者は何に激怒したのか

image by: ゆい(最上あいの婚約者)(@mogami1024yui)- X

print

シェアランキング

この記事が気に入ったら
いいね!しよう
MAG2 NEWSの最新情報をお届け